二人の決意
「えー?!卒業試験ですか!?」
魔法学校の放課後にモエミ先生の悲鳴があがる
「頼むよ、先生!」
「モエちゃん!お願い!」
モエミの目の前にはクラルとアユカ
土下座せんばかりの勢いで頼み込む
「卒業試験までの得点はありますけどぉ……」
「卒業試験受けるのは生徒の選択と先生の許可じゃん!」
「生徒がやりたいって行ってるんだらさ!ねっ!」
「いえ……問題はそこじゃないんですよ…」
「「えっ?」」
学園長室
コンコン
「「失礼しまーす………げっ」」
学園長ペガサスは広い学園長室の隅に体操座りしていた
「うん?何のようかね?」
「あの~卒業試験を……」
「はぁぁぁ、あのね僕はね、君達くらいのころから冒険者になってあちこちを回って魔剣まで手に入れたんだよ」
「えっと……」
「Aランクの冒険者にもなってSランクに最も近いなんて言われながら、この学園の学園長になってね……前任の学園長が酷かったらしくて毎日毎日卒業試験を受けたよ」
「「……」」
「一人も合格させずににまっとうな魔術師、魔法使いに更正させたんだよ?なのに……」
「「なのに?」」
「入ったばかりの生徒に負かされ、まして学園に侵入者を許したなんて…」
完全に病んでる……クラルとアユカは顔を見合わせる
(あれが)
(学園長なんですかぁ?)
「どうするのクラルくん?」
クラルはペガサスに近づく
「ペガサスさん!」
「んん~?」
「俺はペガサスさんに憧れて冒険者になったんです!」
「っ!!」
((え~!?))
「そっそうなのか!?」
「はい、ゴネクト峠の戦い…」
「それは!?」
「S ランク不在の中に行われた魔物との大戦…その中で一番槍を務め最後まで最前線で戦い抜いたのはペガサスさん、貴方です」
「どうして、そんなことを」
「俺の親父、ケイト・クラクティスはその戦いの指揮官補佐でした」
「ケイト!?お前はクラクティス家の!」
「はい、次男です」
「君のお父さんは元気なのかい?」
「…………エヴァンス王国は今、閉鎖されています」
「何!?」
「俺は…優と約束したんです!数ヵ月にあるエヴァンス王国を救う戦いに参加すると……あいつらは最前線で戦うでしょう、それだけの力があるから…俺も戦いたいんです!」
「クラルくん………ペガサス学園長!私もクラルくんと戦いたいんです!だから卒業試験を受けさせてください!」
「………良いだろう、その話を聞いたからには私も中途半端な実力では君達を戦争に送り出せない、試験は明日!私を全力で潰しにこい!」
「「はいっ!」」
(面白くなってきた!やっぱ、この二人選んで)
(正解だったね!にいちゃん!)
試験当日
「さぁ!始まりました卒業試験!司会は勿論女子寮副寮長カエデです!ってか、今年の一年は金払って学園入って一年も通わんと卒業かいっ!普通、卒業試験ってぇのは3年で就職決まった奴が受けるんだって!」
盛り上がる会場、そして現れたのは…
「数ヵ月前に一年二人の合格を許しノイローゼ気味で学園長室に引きこもっていたペガサス学園長!今回は大丈夫なのかぁ!」
ペガサスが魔剣を抜くと後ろには魔物・ウロボロスが現れる
ブゥォォォォォ!
「ペガサス学園長、やる気は十分!……では卒業試験を受ける二人の入場です!」
控え室
(ほら、呼ばれたぞ!)
(いきますよー)
「そんな登場すんのか?」
「なんか恥ずかしいよ」
会場の真ん中に火柱が起こる
「なんだ!これは!」
火柱が弾け飛ぶとクラルとアユカが現れる
「これは……」
「雷焔くんに空焔ちゃん……凄い…」
(なにせ俺達は!)
(火の神だから!)
(ところで…)
(私達は姿を見せていいの?)
「「駄目」」
((えーー!))
「皆がびっくりするだろ!」
(だから!)
(やりたいんじゃないですか!)
「クラルにアユカ、もういいのか?」
ペガサスがゆっくりと構える
「今回は最初から全力だぞ」
「臨むところです」
「負けられませんから」
ペガサスが細剣を突きだし
クラルが片手剣で受ける
アユカの魔法が発動し
戦いは始まった
(やっぱ楽しいそうだな)
(にいちゃん、やっぱり…)
(言うな妹よ!)
(にいちゃん…)
(俺が我慢なんて出来る訳ないだろ!)
(にいちゃん!大好きぃ!)
(行くぞ!)
(うん!)
我儘な火の神は戦闘に乱入する
4/3まで更新が出来ませんm(__)m
申し訳ありません




