森へ!
遂にその日はやって来た
「優、行くか」
「はい」
あの日から3週間、俺は力をつけた
今日、それが試される!
森の中は薄暗く奇妙な感じがした
「そう、緊張するな」
「はい」
「まだ入ったばかりだろう、モンスターなんぞ出ん、そのままだとバテるぞ」
確かにもう手には汗が滲んでいる
……深呼吸しよう、落ち着け俺
「それでいい」
俺達はだんだん森の奥まで進んで行ったのだ
森に入って一時間ほどたった
「ついたぞ」
そこにはみたことない香草が咲いていた
「すげぇ」
まるで香草の絨毯みたいだ
「でも、モンスターに会いませんでしたね」
「会いたかったのか?」
「いや、でも俺めっちゃ緊張してましたもん」
「そうか…まぁモンスターに会うのは以外と難しっ!………………
優、どうやらお前の期待に答えてくれたようだ」
ガサガサ、ガサガサ
茂みが揺れる、俺に緊張が走る
「来るぞ!」
茂みからファンラビットが飛び出す
コールさんは右、俺は左にかわす、ファンラビットはそのまま木に激突
「ファンラビット!」
3週間前と同じモンスター、修行の成果見せてやる
「優、やるならここから少し行くと広いところに出る
ここでは止めろよ、香草が散る」
黙って頷き手頃な石を拾って投げつける
グガァァァァ!
俺に向かって来る
「こっちだ!来いよ!」
挑発しつつ石を投げ、注意をひく
グガァァァァァァァァァ!!!
俺は言われたとうり香草から離れた
「ここならいいか」
広いところに出る、ファンラビットが飛び出す!
それを回避し腰の太刀を抜く
「来いよ!俺の力を見せてやる!」
ファンラビットが突進ではなく爪などを使い引っ掻くしてくる、受けるのはなく受け流す
隙を見つけては切りつける、それの繰り返し
グガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!
ファンラビットの怒りは最高潮のようだ、突進してくる
「それを、待ってた!」
俺は剣道の胴の技でファンラビットを真っ二つに、
「グガァッ!」
ファンラビットの体が上下に別れ鮮血がある、俺は太刀の血を振り払い鞘に納める
「ありがとよ、お前のお陰で強くなれた」
………この発言は駄目だ!自分で思う、一人だから大丈夫だよな!テンション上がったから仕形がないじゃん!
「やったのか?優」
いつもの間にかコールさんが後ろにいた
「ココココココールさん!聞いてましたか?」
「ありがとよ、お前のお陰で強くなれた、まぁあれだけ格好つけてよく言えるものだ」
ギヤ~ーーーーーー!恥ずかしい!
「違うんっすよ!それは…………えっと」
「まぁ気にするな」
「それより香草はもういいんですか?」
俺は無理やり話をそらす
「あぁ、十分取れた」
コールさんの篭のなかは香草でいっぱいだった
「じゃっじゃあ帰りますか!」
「それはまだだな」
コールさんの言葉に気付く
「囲まれてますよね?」
「分かるのか?まぁ、囲まれているなこの感じはゴブリンだな
数は6、ファンラビットの肉が目当てだろう」
「あれは俺の肉ですよ!!ファンラビットの焼き肉はめっちゃ上手いんですから!」
そう、ファンラビットは脂がのってて焼くとジューシーなのだ!俺は森へ入る前からファンラビットを倒したらその肉で焼き肉をすると決めていたのだ!
「そうか、なら俺からあいつらにやるわけにわいかんなだな、見て学べよ」
そう言ってコールさんは籠を俺に渡す
ゴブリンが出てくる、ゲームで見たまんまだな、
数は6で四体は剣を、一体は弓を、最後の奴は……杖?
「魔獣か…なら、この状態ではきついか」
コールさんは両手で剣の持ち抜く、すると剣は二本になっていた!
四体はのゴブリンが切りかかる、コールさんは……
「消えた!?」
コールさんがいない!どこへ?
「ぎゃっ!」
すると弓を持ってたゴブリンが切り捨てられていた、一瞬で移動したのだ
剣のゴブリン達が再び切りかかる
「氷狼氷柱牙!」
コールさんが剣を振るといきなり氷柱が出てきてゴブリン達に突き刺さる
「「「「グギャーーーー」」」」
ゴブリン達は次々と氷柱が刺さり倒れて行く
「後はお前か」
剣を納めながら、杖を持ったゴブリンにコールさんが問う
「貴様も魔法使いか!」
えっ………………ゴブリンがしゃべったぁぁぁ!!
モンスターってしゃべれるの?でもさっきまでのゴブリンは叫んでしかいなかったよな?
「喰らえ!ファイヤーボール!」
ゴブリンが杖の先から火の玉を出す
「ウォーターショット」
コールさんの掌から水が勢いよく出る、その水は火の玉を貫きゴブリンを貫通
「グハッ」
ゴブリンは倒れた
…
「よし、帰るか」
「いやいや!!コールさん!今のなんですか?」
杖から火の玉出したり、掌から水出したり、まさかとは思うけど……
「魔法だが?優は見たことないのか」
やはり魔法!ずげぇファンタジーじゃん!
「コールさん!俺にも使えますか?」
「優からは魔力が感じれるからな、明日からやってみるか?」
「よっしゃゃゃゃゃ!」
俺は嬉しくで叫ぶ!
帰り道
「コールさん、モンスターってしゃべれるんですか?」
「違う、魔力のあるモンスターはしゃべれる、それらは魔獣と呼ばれている、まぁ詳しいことはまた明日だな」
こうして、森へ冒険?は楽しく終わったのだった
ま「やっぱりあった!魔法!凄いぞ!やっぱりファンタジーには魔法だよな」
コ「そうなのか、よくわからんが魔法に興味はあるみたいだな」
次回!「異世界で俺………変わりました」第七話「魔法と魔術」