表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/105

ミユとコールの出逢い


四年前



「まて!糞餓鬼!」

「誰が待つかい!」



エヴァンス王国・裏町

ラブァエル、通称「獣達の墓場」


「ちくしょう!どこいきやがった!」

男が消えたのを確認してゴミ箱から出てくる


「ふぅ、どうにか巻いたなぁ」


ミユ、12歳




「ふぅ、やっと飯やなぁ」

建物の屋根の上で盗んだパンを食べながら空を見上げる


「うち…なにしてんやろ」






幼い頃に両親を亡くし、それからはずっとこの町で暮らしてきた

周りの大人は殺人、泥棒を平気でする犯罪者共

しかし、親のいないミユはここで暮らすしかなかった


「まっ!腹ごしらえもしたし、散歩でもするか!」

ミユが城下の方に行こうとしたとき誰かにぶつかった



「ったぁ~、もー誰やねん!」

そこには青髪で青眼の男がいた

「あぁ、すまんな少し考え事をしていてな」

「いや、うちも…前見てなかっ…たし」

「しかし、服が汚れたな」

ミユば運悪く水溜まりに転んだらしくびしょびしょだった

「はんまや…どないしよ」

ミユが困っていると男は銀貨を手渡す

「手持ちがこれだけでな」

銀貨一枚と言えば高級な服が買える

「ええんか!こんな大金!!」

「言っただろ手持ちがこれだけだと」

「あんた、ええ人やな!」

「俺は冒険者のコールだ」

「えっうちはミユや…」

コールと名乗る男はそう言って笛を渡す

「これで俺たちは友達だな、何か困った事があればこの笛を吹けばいい」

「ふーん、まっ貰っとくありがと」


コールはそのまま大通りなや行った



「変わりもんがおるんやなぁ」


ミユはコールの背中を見送りながら言った







「言うてもうちみたいなんが銀貨持っとったら怪しまれるなあ」

お金はあるのに使えない…


「あーあ、どないしょ」

ミユが考えていると



「そうや!」








帰り道

大通りには人が集まっていた


「なんや?今日はなんかあったんかいな?」


見に行ってみるとそこには王国に遣える騎士がいた


「これより、エヴァエルの一斉摘発を行う!各員、抵抗する者は捕るように!」

「「「「「はっ!」」」」」


エヴァエルの一斉摘発?


「これは、ヤバイんちゃう?」

エヴァエルはミユの家である、例えどんなに汚くても寝床を失う訳には行かない


ミユは自分の家に走っていった





屋根の上にコールがいた

「あの国王…摘発までするか…いったい何人捕まることやら…」

コールはその時昼間出会った少女を思い出した

「あの子、ミユ?だったかな、笛がなったら行かないとな」

腰の刀が振動する

(ほんとに、お主は面倒事が好きじゃの~)

(けっ、こっちの身にもなれよ)

「二人ともそう言うな…これも何かの導きかもしれんぞ」


コールは、屋根から飛び降りた






「とっとりあえず逃げなあかん」

家に戻ったミユは貴重品をもち家を出ようとしたが……



ドドーン!


あちこちで爆発が起こる



「まさか!この町の出口塞いだんか!」

エヴァエルから城下に行く道は4本、爆発が起きたのは三ヶ所

「爆発が起きてないのは囮か…」

ミユは爆発が起きていない出口の反対側に向かう





「!!!」

騎士が来たのを見て身を隠す


「ほんとなんで騎士がこんな仕事しなくちゃいけねぇんだよ」

「ほんとほんと、こんなの騎士の仕事じゃねぇよな」

二人組の騎士は愚痴りながら歩く


「でも、殺っていいんだよなぁ」

「抵抗するやつだけだろ」

「抵抗したって言ったらいいんだよ」

「そうりゃそうだ」

騎士達の会話を聞きながらミユは物陰に隠れていた

「あかん!あいつらに見つかったら殺される」



「おおっおい!助けてくれ!なんなんだこれは!」

エヴァエルの大人達だ

彼らは必死の形相で訴えている

「いきなり攻撃されるなんてどうゆうことだ!」

「そうだ!俺んちが無くなったぞ!」

「俺もだ!」

口々に叫ぶ大人達、そんな大人達を騎士は見て


「うるせぇな」

斬り捨てた


「ぎゃっ!」


ザシュ!ザシュ!

次々と斬り捨てる騎士


「ほんと、邪魔だなぁ」

「おい!そのくらいにしとけ」

止められて斬るのを止める

「ちっなら次、行こうぜ」

騎士が蹴った首がミユの目の前に転がる


「ひっきゃあーーー!」


「おい!誰かいるぞ!」

「見られたんじゃないか!?」

「しゃーねぇ殺るぞ」

剣をもち少しずつ近づいてくる


「来ないで、来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで」


「餓鬼じゃないか…!?」

「でも見られたんなら殺るしか…」

「おい!本気かよ!」


怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い



カツン


ミユのポケットから笛が落ちる


『何か困った事があればこの笛を吹けばいい』


ピーーーーーーー!


「誰か呼ばれたか!」

「もう、殺るしかねぇ!」


剣を振り降ろす


「うち、死…………」





「てめぇ何者だ!」


眼を開けるとコールが剣を片手で止めていた


「うむ、あれだ、笛が鳴ったから助けに来たぞ」


「ふざけるな!」

「少し、うるさいぞ」

「ゴベブッー」

鳩尾に一発


「お前、すまんがこれを運んでくれ」


「ひぃ!」


逃げ出す騎士


「よし、なら帰るか」

「って、ちょい待たんかい!」


「………なんだ?」

「あの…これや!これ見んかい!」


ミユが出したものそれは


「冒険者カード?」

「そうや、あんた冒険者なんやろ、だったらうちを仲間にせんかい!」


どや顔とミユを見てコールは




「…………はっはは」


笑うしかなかった


「なっなにが可笑しいんや!」

「ふっ……まさか、あげた金をこれに使うとはな…


いいさ、ミユ今からは俺の仲間だ」


「ほんまか!」



「ああ、よろしくな」









「うん」






これがコールと少女の出逢い

更新遅れて申し訳ない!






次回!


「グレネイシス王国」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ