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秘密。  作者: momochi*
3/8

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「夏葵って、誰?」




「ただの仕事仲間だよ。」

和也は俺の太ももに手を置いた。




俺といる時も、和也は頻繁にメールをチェックしたり、

忙しそうに電話をかけたりしている。

その中に、「夏葵」というやつがいるのは知ってる。

最近までは仕事仲間だと思っていた。



仕事の夢でもみてんのかなって、そう思ってたけど、

こんなに毎日、仕事の夢なんて普通見ないよな。




「信じらんねーな。」

和也の手をどけて立ち上がってベランダにむかう。

そうでもしないと、いまにでも和也を押し倒して

めちゃくちゃにしてしまいそうだから。




「安亮。」




どんな顔して俺の名前を呼んだのかわからないけど

声がどこか、さみしく聞こえた。

俺はその声にも苛々して、冷たくあたる。





「そいつ、俺よりいいの?」


そんなのきくんじゃなかった。そう思ってももう遅い。









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