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夜の独り言

作者: ねぎま
掲載日:2026/04/13

「夜は、眠ることだと人間の本能が教えてくれる。だけど、僕の本能は、考える時間だと言った。」

僕の夜は、いつも何かを考えている。例えば、明日は何をしようか?もし、超能力が手に入ったらどんなことをしようか?などを考えている。たまにこんなことを考えているだけで、いつもは、死んだ後のことを考えている。僕が死んだら、誰が悲しむかな?誰が葬式に来てくれるかな?それとも、喜ぶ人はいるのかな?と。こんなふうに考えていると、死んだあと、幽霊に化けてその様子を眺めたくなってしまう。こんなことを考えて、空を眺めている。こんな夜が、僕の日常で平和な時間だ。

ほとんどの人間は、天国や地獄、それに近い何かがあると信じているだろう。僕はあまりそんなものを信じていない。別に、信じている人をバカにしている訳じゃないが、死んだあとなんて死なないと分からないんだから今を生きた方がいいと思っているだけだ。だけど、夜になるとなぜか死んだあとを考えている。夜は、しょうもないことを考えるのにちょうどいい。昼は忙しいから、考える暇なんてないけど、夜はいくらでも時間がある。考え事ができる夜は楽しみだ。夜に空を眺め、音楽を聴く、これだけで僕は夜を越すことができる。






夜になるのが怖い。夜は眠って、考え事なんてしたくない。だけど、僕は眠ることが出来ない。空を眺めたり、平和だと思い込んだりしているけど、いつも死んだあとを考えて不安になっている。死んだら独りになってしまう。広い宇宙を独りで、彷徨いつづけている。わかりやすいように言うと、太平洋の真ん中で、溺れそうになりながら流れている感じだ。

もし、地球がなくなったら、僕のこの魂はどうなってしまうのだろう。宇宙をたった独りで彷徨うのか、それともただ無になって消えてしまうのかこんなことを夜になるといつも考えてしまう。音楽を聴き、気を紛らわして、朝を朝を迎えようとするが、夜は長く、結局考えてしまう。死ぬことがなければこんなことを考えないで済むだろう。不老不死になれたら、永遠に生きて、独りになることはないだろう。

「死にたくない」

いつも空に向かって言っている。もし、聞いている人がいたら、話しかけて欲しい。僕は寂しいだけだら。死んだら独りになってしまう。これは、僕が考えていることだ。僕の夜はいつも独り。死んでいるのと一緒だ。僕は、夜に死んでいる。だから、眠れずに、ただ死んだ後を考え続けている。だれか、僕を生き返らして欲しい。夜でも僕は生きていたい。恋人じゃなくていい、友達じゃなくていい、知らない人でもいい、だれか夜を共に過ごして欲しい。それだけで僕は夜を生きていける。

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