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ぼくの幸せな日常

作者: same

一匹のハムスターの日常。 言葉は通じないけれど、ハムちゃんはどう思っているのかな?と想像しながら書きました。文章が拙いことはお含みおきください。

わぁ!ひまたねの山だあ!わぁぁぁぁ!!!

ぱちっ

眩しくなる音だ。そう思ったとたん光が家の中に入ってきた。

くぁぁ...

顎が外れそうなくらい口を大きく開け、あくびをする。

むにゃむにゃ..まだ眠いよ...

丸い入り口に顎をかけるとなんかいいんだよな・・・むにゃむにゃ...

ガタッ

んん!なにぃ!?

目を開けると、透明な板が動いて手が降りてきた。なあんだ。主か。

凝り固まった体をぐーんと伸ばすと、のそのそと外に出た。

あーまたお水ー!!と主の声。

やべ、またやっちまった。

自慢じゃないけどぼくは水皿をひっくり返す常習犯だ。あ、でもわざとじゃないよ?夜夢中になって部屋を駆け回ってると、いつのまにか水皿がひっくり返っているんだ。てへぺろ☆

ぼくはすごく喉が渇いていたので主が取り替えてくれた水をごくごくと飲んだ。




しばらくバタバタと聞こえた後、いつもいってきまーす!と言ってくるのでぼくは2本の足で立ち上がりいってらっしゃいのポーズをする。


ガチャン。とドアが閉まる音がした。

よし、自由だ。

主がバタバタしている日は大体夜まで帰ってこない。主がいてもはしゃげるけど、じっと見られているとちょっと恥ずかしい。


ぼくは勢いよく走り出した。





へとへとになって寝ていたぼくは、明かりがついたとたん急いで家から出た。

おかえり!おかえり!!と体めいっぱい広げて飛び跳ねる。なんでこんなに興奮してるかって?それは ご は ん ☆ の時間だからさ!

カチッと音がして透明な板が動く。木の実やカリカリしたペレットが入ったエサ皿が降りてくると、ぼくはダッシュで駆け寄った。もぐもぐ...んんうまい。時折かじりながらほっぺにどんどん詰めていく。詰めた分は家の中で食べる用だ。きれいに完食すると、家に戻ってつまみ用のごはんを貯蔵スペースに積んだ。



ひと段落して、鼻と体全体をクシクシする。

丁寧に毛繕いをしていると、主の手が降りてきた。

お!散歩だ!

毎日こうやって手が降りてきて散歩に連れてってくれる。爪を立ててよじ登り、落ちないようにちょこんと丸まると、手が動き出す。

ぽてん。床に置かれてさっそく探検に出かけた。

足を進めるたびふわふわとした感触がして気持ちいい。


もっと冒険したいと思って主から逃げ回っていたが、なにやら甘い匂いにつられて捕まってしまった。これはバナナだ!うまいからまあいっか。

しばらく手に乗せられていると、温かい手が背中を撫でてくる。それはもう押しつぶされそうなほどに。でもそれが気持ちよくていつも溶けてしまう。

ずっと撫でられているとだんだん眠くなってきた。手のひらでぺたんこになり、主にされるがままになる。うとうとしながら主のことを考える。

主はおかしな人だ。朝は忙しそうにしている割にはぼくにべったりだし、床をびしょびしょにしても優しく笑って綺麗にしてくれるし、ぼくの背中の匂いを頻繁に嗅ぐし。

でもぼくは、そんな主が好きだ。

こうやって撫でてくれる手が好きだ。

これがぼくの幸せだ。

あしたもよろしくね...


そう思いながら、ぼくは目を閉じた。

読んでくださりありがとうございました。

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