私のエッセイ~第百三十三弾:『マーフィーの法則』に関する考察
皆さん、こんばんは! ご機嫌いかがですか・・・?
今宵は、この話題・・・そう。
あの『マーフィーの法則』についてです。
「え・・・? いまさら?? いまさら『マーフィー』???」
ええ、わかります、わかります。
あっしら、オジサン・オバサン世代にゃー、「いまさら」っスよねぇ・・・。
でもね、いまの混沌とした世の中・・・一寸先は闇ッ! って感じの、ワケワカメの、それこそ「カオス」な現世をご覧になってみてくださいよ・・・。
どぉですか、この『先の見えない不安の大きさ』っつったら。
ねぇ・・・?
そんな「いま」だからこそ・・・『マーフィーの法則』だと、このサファイアの涙は思うんですね。
これこそが、令和の今、最も私たちが大切にし、意識すべき『法則』じゃないのかな、と。
「じゃあ、その法則とやらは、いかなるものなんだい、サファイアの涙さんよぉ・・・?」
若い読者の皆様は、そう思うっしょ・・・?
ひと言で言っちゃいますとね、『物事を、ひたすら悪いほう・・・すなわち、悲観的なほうに取る。』・・・コレですよ、コレ。
まぁ・・・以下のウィキペディアの記述をお読みくだされば、たぶん、「あぁ・・・たしかにそうかもな。」って、理解していただけるとは思いますけどね・・・。
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(以下、ウィキペディアの「定義」より。)
マーフィーの法則(マーフィーのほうそく、英: Murphy's law)とは、「失敗する余地があるなら、失敗する」「落としたトーストがバターを塗った面を下にして着地する確率は、絨毯の値段に比例する」をはじめとする、先達の経験から生じた数々のユーモラスでしかも哀愁に富む経験則をまとめたものである(それが事実かどうかは別)。多くはユーモアの類で笑えるものであるが、精神科医や学者の中には、認知バイアスのサンプルとして捉えることが可能なものも少数あるとの見方もある[誰によって?]。
マーフィーの法則とは、"If anything can go wrong, it will."(「失敗する可能性のあるものは、失敗する。」)に代表される「経験則」や、「法則」の形式で表明したユーモアである。社会学者の小池靖は、ニューソート思想のジョセフ・マーフィーの著作のパロディであると述べている。
日本でも1970年代前半に小規模な流行があり、1980年頃にはコンピュータ関係者を中心に知られるようになり、1990年代前半に広く流行した。アメリカ空軍から広まったものとされるが、後述のように原形はよく知られている形とは少々異なっている。
一面では「高価なもの程よく壊れる」に代表されるような自虐的悲観論を具現化したものと捉えることができるが、その一方で「常に最悪の状況を想定すべし」という観念は今日、システム開発、労働災害予防、危機管理、フェイルセーフなどの分野で現実問題として重要視される考えとなっている(→「ハインリッヒの法則」を参照)。
精神科医の高橋紳吾は、このジョーク集には経験法則や帰納が陥りやすい実例があるという。「洗車しはじめると雨が降る」という言葉に共感する人は、洗車しはじめてすぐに雨が降ったという出来事の印象を引きずっているのが原因だ(実際は洗車しても雨が降らない場合の方が多い)、として、もしマーフィーの法則が正しければ、「雨を降らせたいので洗車しよう」という言葉が引き出せることになる、と高橋は主張したという。
マーフィーの法則をまとめた書籍として、『マーフィーの法則』(1993年刊)と『21世紀版 マーフィーの法則』(2007年7月刊)がある。後者は前者から優れた法則のみを残し、新法則を膨大に追加した原文(英語)併記の最新版である。
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具体例も挙げてみましょうね。
マーフィーの法則例一覧【定番】
・バターを塗ったトーストを床に落とすと、高確率でバターが塗られた面が下にして着地する
・失敗する可能性のあるものは、失敗する
上記の2例は、マーフィーの法則を紹介する際に代表的な例として上がりがちです。
マーフィーの法則例一覧【仕事】
・データクラウド化の法則 : どれが最新のファイルかわからなくなる
・誤字脱字の法則 : 画面上ではわからないが、印刷したとたんにわかる
・バグの法則 : 次の日ぱっと見ると、一瞬で原因がわかる
マーフィーの法則例一覧【日常生活】
・ドアの陸上の法則 : 他のロッカーが全部空いていても、そこにいる2人が使うロッカーは隣同士になる
・エレベーターの法則 : 1つ前の階に来たところで、荷物の積み下ろしのために長時間停止する
・飲み会の法則 : トイレに立つと、自分の席が占拠されている
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こんなのもありました。
日常生活に関するマーフィーの法則を紹介します。
・洗車をすると、雨が降る
・急いでいるときに限って、赤信号にひっかかる
・急いでいるときに限って、電車が遅れている
・外出先で何かを捨てたいときに限って、ゴミ箱がなかなか見つからない
・間違って電話をかけたときに限って、すぐに相手が電話に出る
・車線を変更すると、さっきまで走っていた車線の流れが良くなる
・スポーツ観戦中に中座しているときに限って、得点が入る
・傘を持って出かけると、雨が降らない
・お茶をこぼすと、大事な書類がある方向にこぼれる
・髪型をきれいにセットできた日にかぎって、強風で髪型が崩れる
・先生に指名された問題に限って、唯一解けない問題である
仕事に関する法則の例
仕事に関するマーフィーの法則を紹介します。
・急いで対応した仕事ほど、なかなか必要とされるタイミングがこない
・調子の悪い機械を人に見せようとすると、通常通りに動く
・忙しいときほど、問題が発生する
・一人退職すると、続々と他の退職者が出る
・集中しているときに限って、電話がかかってくる
・楽しみな予定があるときに限って、残業になる
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この『マーフィーの法則』ですがね、一部の方には、非常に忌み嫌われております。
といいますのはね、「そんなマイナスの方にいつも考えてるから、あんたはいつも失敗するんだよ! 潜在意識で、もうあんたは最初から『負けている』んだッ!!」
などと得意げに言う、リッパな御仁も、過去にあたしは、何人か遭遇しておりますが・・・
私はですね、けっしてこの『物事を悲観的に取る』という方向性と申しましょうか、『基本スタンス』は、悪いことじゃないと思うんですね。
なぜなら・・・先に紹介しましたウィキペディアの文章にも書いてありましたように、『最悪の事態に備える』ことができるからです。
実は『マーフィーの法則』にはですね、こういった、『普段から、最悪のケースに対する対策・事前シミュレーションが必要であるよ。』といった、隠されたメッセージが含まれておるような気がするんですね。
皆さんは、『ゴルゴ13(サーティーン)』という漫画をご存じでしょうか・・・?
もう、たぶん私があらためて説明するまでもないとは思いますが、一応、概略だけ。
主人公のデューク東郷こと、ゴルゴ13は、超一流のスナイパー。
依頼を受けた彼は、標的(= ターゲット)を、ほぼ100%の成功率をもって銃撃・暗殺し、依頼の内容を完遂・・・つまりは、『ミッション・コンプリート』させます。
彼には、ダイヤモンドよりも堅い信念があり・・・『依頼主が死亡したとしても、依頼は完遂する』『依頼主とは、基本、二度と会わない』『依頼主の裏切りを絶対に許さない(= もし裏切ったら、のちほど必ず「始末」する)』『依頼の二重請負はやらない』『依頼主の、いっさいのウソを許さない』
・・・上記のような、さまざまな項目を、『自らのルール』として、厳格に自分に課し・・・何が何でも依頼された内容を守り、たとえ金額的に「足が出てでも」必ず成功させる・・・このような姿勢で毎回『仕事』をやり遂げています。
これは、作者である『故・さいとうたかを氏』もおっしゃっておられたのですが・・・ゴルゴは、確かに「殺し屋」「犯罪者」なわけですが、仕事に対する姿勢・態度・ポリシーといったものには、現代に働く私たちみんなが、見習うべきことがたくさんあると、私は思うんですね。
・・・仕事への「責任感」・・・まさにコレですよ。これに尽きます。
ゴルゴはですね・・・依頼遂行にあたって、「これでもか!」というくらい、入念に準備するんでありますが、そんな彼でさえ、ときには、「予期せぬ事態」「事故(= アクシデント)」に巻き込まれてしまうことがありました。
依頼主の裏切りはもちろんのこと、自らの突然の体調不良や持病の発症・ケガ、自然災害や航空機の墜落事故、弾丸が不発で発射しなかった・・・エトセトラ、エトセトラ。
それでも彼は、常に『最悪の事態・ケース』を想定して行動しているがために、その被害は最小限に抑えられ、なんとかこれまで生き延びてきました。
こういったことからも分かりますように・・・常に『起こりうる最悪のケース』というものも、考えておくことが重要なのではないのか・・・私個人は、いつもそう感じております。
うがった見方をするならば・・・この『マーフィーの法則』というものは・・・「失敗の実例」をたくさん提示してくれている・・・こういう考え方もできますよね。
・・・非常にありがたいことじゃありませんか、ねぇ。
『備えあれば憂いなし』・・・結局のところ、ユーモラスな自虐ネタでゲラゲラ笑わせておきながら、実は、これこそが『マーフィーの法則』の本質なのかもしれない・・・そのようにも、私個人は感じました。
ここまで、駄文・長文にお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
では、今宵も良い夢を・・・。
m(_ _)m