27・イベント告知
「はぁはぁはぁ、これで、私の勝ちよ!」
「クッ、はあ。俺の負けだ」
息を切らしながらアリサが勝利を宣言した。
そして負けを認めたファイヤーナスビさんもどこか楽しげな表情をしていた。
「2人ともお疲れ様。それにしてもファイヤーナスビさん、めっちゃ強いんですね」
「今それを言うと嫌味だぞ」
おっと、私としたことが。
考えなしだったな。反省、反省。
「流石に疲れたわ。今日はもうログアウトしようかしら」
「俺も同感だ」
「まああんだけ派手に戦えば仕方ないよ。まあでも、その前にお互いにフレンド登録しといたらどう?」
「それもそうね。はい」
「了承っと。おれで登録完了だな」
アリサがフレンド申請を出し、ファイヤーナスビさんが了承をした。
「じゃあ私はもうログアウトしちゃうわ」
「俺もだ」
「じゃあまた明日ね」
「分かったわ」
そうして2人はログアウトしていった。
「それにしても、あのファイヤーナスビとかいう人。想像以上だったな」
「おお、レックス!いたんだ」
「流石に失礼じゃね?」
あよ2人の戦いに熱中しすぎて隣にいたレックスの存在を忘れていたよ。
「にしても、ファイヤーナスビさんって何レベルなんだろうね」
「さあな。でも、100は超えてそうだったな」
「あの『神速』ってスキルもやばいよね〜。高速系のスキルが無い私からしたら天敵かも」
「まあ俺の敵じゃないな」
「あんたの能力はチートすぎるんだよ」
「それを言ったらお前の『悪食』も相当だろ」
「でも、あんたは『魔法創造』とかいうふざけた能力のせいでやりたい放題じゃない」
「お前はそもそもプレイヤースキルがバグってるだろうが」
「ま、こればっかりはお互い様だね」
「そうだな」
うーむ、私も人の事をチートと言えないな。
それにしてもーー
「それにしたも、アリサの脳筋っぷりは相変わらずだったね」
「まったくだ。同レベルの奴と戦ったらアリサに勝ち目無いんじゃないか?」
「いや、案外脳筋すぎて行動が予測できないかもしれない」
「確かに、それもあり得るな」
私達は、そんな会話をした後にログアウトした。
◇◆◇
ーー翌日、私達は3人揃ってログインしていた。
ん?何だかいつもよりギルドに人が多いような。
「ねえ、2人とも。何か人多くない?」
「何かあったんじゃないか?」
「ま、行ってみれば分かることよ」
「それもそうだね」
アリサの脳筋思考もたまには役に立つのかもしれない。
あ、ちょうどいいところに。
「ガインさん!」
「お、ナーナじゃねえか。それに2人も。元気そうだな」
ガインさん。
ここのギルドマスターだ。
「それで、この騒ぎは?」
「何だ?お前さん達は知らないのか?実はなーー」
ガインさんの話によると、遂に運営が大型イベントを開催するって話だそうだ。
その内容は、運営が町や村だと認識したところに、大量の魔物と強力なボスモンスターを送り込んでくるらしい。
「最初のイベントにしては随分と派手なイベントですね」
「ああ、まったくだ。これで村が全滅、なんて話もあり得るからな」
「で、そのイベントはいつからなんですか?」
「今日からちょうど1週間後だそうだ」
「多少の慈悲はあるみたいですね」
ボスモンスターか。
あのダンジョンにいたゴーレムクラスの奴が来たら流石に厄介だな。
私達3人だけなら問題無いけど、後ろにある村を守りながらだと流石にきついものがある。
しかも同時に大量の魔物が流れ込んでくるときた。
困った物だな。
「まあまあ、今から考えたって仕方ないだろ。それより、その時に備えてレベル上げでもしようぜ」
「うん、そうだね」
このゲームはレベルが100から極端に上がりにくくなるのだ。
だかや高レベルになればなるほどレベル上げが難しくなる。
まあ、この手のゲームにはありきたりの設定だね。
さて、そうと決まれば、早速あの『ナイトメア・ダンジョン』に潜りますか。
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