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魔王と勇者が手を組んでみました!  作者: 藤井春樹
第二章 冒険者編
25/28

25・二度あることは三度ある

「あ、おかえりナーナ」

「よくもまあ、人の事を突き出しといてそんな事をーー」

「まあまあ落ち着いて。結果的に面倒な事にはなってないんだしいいじゃない」

「ま、まあそうだけど••••••あ、そういえば、レックスはまだ帰ってきてないの?」

「ああ、あいつはいい奴だったわよ」

「そっか。あいつは最後に何て?」

「おいこら、勝手に殺すな」

「あら?生きてたのね」

「ゴキブリ並みの生命力だね」

「2人まとめてミンチにすんぞ」


 レックスが今にも死にそうな顔色で帰ってきた。

 あの状況から生還するとは、やっぱりゴキブリ並みの生命力だね。


「で、プリティアはどうしたの?」

「あ、ああ。開いてはいけない門を開かれそうになったから死に物狂いで巻いてきた。思い出すだけで反吐が出る」

「そりゃあご苦労様ね」


 何の門かは聞かないでおこう。

「ていうか、レックスが死に物狂いにならなきゃいけないって、そんなに強いの?プリティア」

「ああ強い。無駄に強い。本当に強かったよ。普通にレベル90はあると思う」

「あの人って種族何なの?とても人間には色んな意味で見えなかったけど」

「吸血鬼だよ」

「え"!?」

「ナーナとは違ったタイプの吸血鬼だな。ナーナみたいに血を操るんじゃなくてコウモリに変身したり、牙で吸血してくるタイプの吸血鬼だったよ。吸血鬼にも色々いるんだな。」

「ナーナとプリティアが同族、プププッ」

「おいこらアリサ、何がおかしい?」


 ていうかプリティアと私が同族って考えると普通にショックなんだけど••••••


「ちなみに、プリティアはコウモリ姿の時でも厚化粧だったぞ」

「えぇ••••••あんまり想像したくないな」

「想像するだけで気持ち悪くなってくるわ」

「ま、『能力身体付与』を使ってようやく逃げ切れたって感じだな。まああいつは「匂いがした」とか言って見つけ出してきそうだけどな」

「そういうのをフラグって言うんだよ」

「そりゃ漫画やアニメの世界だけだろ」

「だから、そういうのをフラグだって言ってるんだよ!」

「私はプリティアが強くなって舞い戻るに一票」

「私も一票!」

「お前らひどくね!?」

「レックスこそひどいでしょ。ただプリティアが会いにくるだけだよ?」

「それが嫌なんだよ••••••」


 プリティアのターゲットがこちらに向かない事を心から願うよ。

 あんなのに狙われたら命がいくつあっても足りないからな。


 あ、そういえばーー


「そういえばアリサだけは何も絡まれてないよね」

「私は日頃の行いがいいのよ」

「人の事を秒で見捨てるくせしてよく言うよ」

「これもフラグだったりしてな」


 とその時ーー


「頼もう!!!俺は英雄ファイヤーナスビだ!!!ここにいると噂の勇者に会いにきた!そして、英雄と勇者、どちらが上なのかを分からせに来てやった!!!さあ、いるなら出て来い、勇者!!!」


 あ、フラグ回収完了。


 そしてアリサを見てみるとーー冷や汗をだらだらに流しまくっていた。


 これはもう、やるしかないよね。


「はーい、勇者さんはこの人ですよー!」

「英雄さーん!勇者はこっちだぞー!」

「あんた達!?」

「さっきの恨みだよ!」

「見捨てた恨みだ!」

「2人とも感謝する。おかげで探す手間が省けた。さて勇者とやら、どちらが上なのかをはっきりさせてやろうじゃないか!」


 ふっ。これでアリサも自分のした事の重大さを理解する事だろう。


「えーい!分かったわよ!やってやるわ!その勝負、受けて立つ!!!」

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