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魔王と勇者が手を組んでみました!  作者: 藤井春樹
第二章 冒険者編
24/28

24・ナーナVSユウガ

「僕は聖騎士のユウガだ!!!ここにいる魔王とやらに一騎討ちを挑みたい!!!」


 ••••••なんか来た。


 何か面倒な事になりそうだな〜と思っていたその時ーー


「はーい、その魔王様ならここにいるわよ!」


 とアリサが言い出した。


 こいつ!

 私を売りやがったな!

 後で覚えてろよ!

 

 ああ、こういうタイプの奴は絶対面倒に決まってるんだよ••••••


「む、お前が噂の魔王か。ふっ、何だ。どんないかつい奴が魔王をしているのかと思えば、こんな可愛らしいお嬢ちゃんだったとは。しかも見たところ女子中高生じゃないか。いいかいお嬢ちゃん、偽りで魔王の名を語ったりするのは、例えゲームの中だとしても良くない事なのだよ」


 と、私をひどく見下した様子で行ってきた。


 周りの人達が「あのユウガとかいう聖騎士、死んだな」「この辺でプレイしてないからあの子の強さを知らないんだろう」「哀れだな」とか言っている気がするけど今はそんな事関係ない。


 こいつ、私をお嬢ちゃんとか言って見下したな?

 私は中高生だからといって舐められるのは好きじゃない。

 しかも下心丸見えの目で私の身体を舐めるように見てきやがる。

 この上なく不愉快だね!


 まあ最近対人戦をやってみたいと思っていたところだったし、ストレス発散って事でボコボコにしてみるのも悪くないか。


「ねぇ、ユウガとか言ったっけ。あんたレベルは?」

「おお、恐い。いいだろう、教えてやる。僕のレベルは62だ!どうだ?このゲームではトップレベルだ!」

「まあ及第点ってどこかな」

「何?」

「いや、何でもないよ。いいよ、相手してあげる。ここじゃ皆んなの迷惑だし移動しよう。とっととついて来て」

「おお、随分と上から目線じゃないか。どうして自分のレベルを言わないんだ。やはり弱いからか?」

「黙ってついて来い」

「チッ、分かったよ」


 私達は家などがない場所まで移動する事にした。


 それにしてもレベル62か••••••

 ちょっと期待はずれかな。

 まあ、わたしたち3人がおかしいだけで、レベル62でも充分強い方なのかな。


 よし、この辺なら周りの迷惑にならないかな。


「この辺にしよう。ルールは?」

「決闘式で構わないな?」

「うん、それでいいよ」


 決闘式とは、どちらかの耐久値(HP)が切れるまで、つまりどちらかが死ぬまで終わらない。

 死んだ時に落とすドロップアイテムは勝者の好きにして良い。

 という、このゲームにある対人戦の対戦方法だ。

 他にも、初撃式、決着式とあるが、1番人気なのがこの決闘式だ。


「開始の合図は?」

「そうだな、このコインが地面に落ちたらでどうだ?」

「うん、構わないよ」

「それじゃあ早速始めるとしよう」


 と、ユウガは終始にやついた気持ち悪い顔で会話をしてきた。

 こいつが聖騎士とか冗談でしょ。


 ていうか、こいつ完璧に油断してやがるな。

 どんな相手だろうと侮ることなかれ、対戦の基本なんだけどね。


「始めるぞ」

「••••••」


 キンという音を鳴らし、コインがユウガの親指で弾かれた。


 チンと、コインが地についた瞬間ーー


「筋力上昇!」


 とユウガが全速力でこちらに向かってきた。


 流石は聖騎士と言うべきか、確かに、その辺のプレイヤーじゃ相手にならないだろうね。

 だけど、今回は相手が悪いかな。


 ユウガレベルは62、対して私のレベルは110。

 私の方が圧倒的に格上だ。


 ユウガの攻撃をあっさりと躱してこう唱える。


「血操術」


 狙うはユウガの右腕。

 40以上ものレベルの差があるユウガには抵抗のしようが無い。

 血流を抑えて右腕の血管を破裂させて使い物にならなくさせる。


 別に心臓とかを狙って一瞬で勝負を終わらせても良かったけど、それじゃあ面白くない。

 どうせなら私のストレス発散に付き合ってもらおう。


「グハッ、お、お前!何をした!?」

「ただその右腕の血流を操作して破裂させただけだよ」

「そんな事が!だが!僕にはまだ左腕がある!」

「そう来なくっちゃね」

「うぉぉおおぉ!!!」

「えい!」


 鬼の形相で雄叫びを上げるユウガに対して、私はわざと腑抜けた声を出してユウガの顎を蹴り上げる。

 そして宙に浮いたユウガを踵落としで地面に叩きつける。


「グハッ!」

「ねぇ、後どのくらい耐久値が残ってる?」

「あ、後3分の1くらい••••••だ」

「ふーん、もうちょっと耐えてくれれば嬉しかったんだけどなぁ。まあいいや。冥土の土産に教えてあげる。私のレベルは••••••110だよ」

「んな馬鹿な!?」

「それが本当なんだなあ。あ、ちなみに私の仲間もそのくらいだよ」

「そ、そんな。ぼ、僕はそんなに弱いのか••••••」

「さあね。ま、今回は相手が悪かったね。またレベルを上げて再戦してくるといいよ。私はいつでも受けて立つ」

「ふっ、僕は馬鹿だな。いつの間にか、現実世界で失敗して、ゲームの中で他のプレイヤーに八つ当たりをするようになっていた。君のおかげでまた人生をやり直そうと思う事ができたよ。さあ、トドメを」

「そうさせてもらうよ。『血操術』」


 私は『血操術』で日本刀を創り出しユウガにトドメを刺した。


 さてと、アリサにはお仕置きが必要だね。

 戻ったらどうしてやろうかな。

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