23・あいつはいい奴だったよ••••••
冒険者になって数日後。
私達はギルドにある席に3人で座っていた。
「よし、ランクも順調にあがっているね」
「まぁ、まだDランクだけどな」
「まあでも、これだけのスピードでランクを上げれてるんだから僥倖じゃない」
最初のGランクの時は受けれる依頼が薬草採取ばかりで心が折れそうになったけど、E、Fランクになってからは徐々に魔物討伐系の依頼も増え、Dランクになった今では魔物討伐が基本になっている。
この辺の強めの魔物を倒しまくっていく内に、ネットで密かに話題にされたりしていて、ちょっと困っているんだけどね。
そんな事を考えていたその時、バコーンとギルドの扉を力強く開いて1人のプレイヤーが入って来た。
「私はオカマの王、プリティアよぉ!!!ここにとぉっても強い3人組の冒険者がいふと聞いてきたんだけどぉ、いるかしらぁ?」
と、そんなとんでもない事を言いながら入ってきた男?オカマ?は、誰もが視界に入れた瞬間に顔を引き攣らせてしまう容姿をしていた。
まず顔。
目にはめちゃくちゃに濃いピンクと青緑色の化粧?をしていて、濃すぎるだろ!っていうくらいのチーク、あり得ないほどにでかいタラコ唇、そして特徴的?な青髭。
そして何よりまその見た目の気持ち悪さを倍増しているのが筋肉質な身体の上に着ているセーター。
それも所謂「童◯を殺すセーター」という奴だ。
そして私達はというと、3人揃って冷や汗を大量に流しながら全力であのプリティアとかいうオカマの視界に入らないようにしていた。
「3人組、3人組••••••」
と、プリティアがこちらを向き、私は目を合わせてしまった。
「あら!?もしかしてあなた達が噂の3人組かしらぁ?」
「ひっ、そ、そうだけど、わ、私達に、な、何か?」
レックスもアリサも自分は知らないと言わんばかりに何も喋らないので私が答えた。
「ええ、その3人組の中にはぁ、エルフでクールイケメンの男の子がいるって聞いたのよぉ。だ、か、ら、1度会ってみたいと思ったのよぉ」
「へ?じ、じゃあ目的はレックスだけって事?」
「あら?レックスっていう名前なのね。そうよぉ。レックス君に会ってみたかっただけよぉ」
おっと?これってもしかしてレックスを生贄にすれば私とアリサは面倒な事に巻き込まれずに済むんじゃないか?
「アリサ、ここはレックスを差し出して私達は逃げよう」
「そうね。そうしましょう」
私達はプリティアに聞かれないように小声で会話をし、レックスを生贄にする事を決定した。
て事で、レックスを持ち上げて、
「え?ちょっと?」
「それじゃあレックス。私達のために生贄になってね」
「え?ちょっ、おまっーー」
「あらぁ?やっと顔を見せてくれたわねぇ、レックス君♡。噂通りのクールビューティーねぇ」
「それじゃあプリティアさん。あとは2人で楽しんできてください!」
「ええ、そうさせてもらうわぁ」
「え、ちょっ、嫌だ!絶対に嫌だぞ!」
「レックス、諦めなさい」
「それじゃあレックス君、行きましょう。私達の愛の巣へ♡」
「お前ら絶対に許さねーからなぁぁああぁぁぁ!!!」
と、そんな感じでレックスは無事に生贄としての役目を果たして散っていった。
ちなみに、この『グローウィングファンタジー』の世界では法律なんて物は通用しないから、注意が必要だぞ!
「レックス、あいつはいい奴だった」
「あんたの事は一生忘れないよ」
何だかレックスの絶叫が聞こえる気がするけど、まぁ気のせいだろう。
「なんかあの人、嵐みたいなオカマだったね」
「しかも、オカマの王とか言ってたわよ」
「てことはあの配下がいたりするのかな?」
「いない事を願うわ」
今日は私とアリサで、平和に冒険者ライフを送るとしようかな。
そんな事を考えていると、
「僕は聖騎士のユウガだ!!!ここにいる魔王とやらに一騎討ちを挑みたい!!!」
と、純白の鎧を着た金髪男が扉を勢い良く開けて入ってきた。
はぁ、またこれか••••••
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