22・冒険者登録
「他のプレイヤーに会えたのはいいけど、これからどうする?」
「うーん、そうだな。取り敢えずこの村を全部見てから考えようぜ」
「そうだね」
そして私達は色々な建物を見て回ったが、特にこれといったものも無く、遂に最後の建物まで来てしまった。
「この建物で最後だね」
「でも、この建物だけ他に比べて大きくないかしら?」
「もしかしたら、重要な所なのかもな」
「取り敢えず、入っていいっぽいし入ってみよう」
扉を開けると、ここだけ別のゲームなんじゃないか?ってくらい色々と整った部屋が広がっていた。
そしてその部屋の奥でちょっと強面のおじさんがいた。
人もちらほらいるね。
「あのーここは何なんですか?」
私は試しにそのおじさんに声を掛けてみた。
「ここは冒険者ギルドだ」
「え!?このゲームにそんなのあるんですか?」
「ああ。俺の職業は『ギルドマスター』なんだ。だから、スキルでこういう施設が即座に作れるって訳だ」
「え?それってめっちゃすごくないですか?」
「まあな。それより、冒険者登録していかないか?」
「できるんですか?」
「ああ。異世界漫画でお馴染みのステータスを計る水晶があるんだ。そのステータスを元に冒険者カードを作れる。そのカードがあると他の冒険者ギルドでも依頼が受けれる様になる。どうだ?登録していかねーか」
冒険者か。
やっぱりこういうテンプレな奴も必要だよね。
「どうする2人とも?私は登録してみたいけど」
「私もよ」
「俺もだ」
「じゃあ決まりだね。登録お願いします」
「あいよ。じゃあ1人ずつこの水晶に手をかざしてくれ」
「分かりました」
私はそう言って水晶に手をかざした。
あれ?この水晶って職業も表示されるのかな?
だとしたらーー
「えぇええぇ!?職業が魔王ぉぉぉおおおお!?」
まぁこうなりますよね••••••
「お、落ち着いてください」
「あ、ああ。そうだな。ええっとステータスはっと••••••って何だこの数値はぁぁあああ!?んでレベル100超えぇぇぇえええ!?」
「だから、落ち着いてください!!!」
「あ、ああ。そ、そうだよな。悪い、俺とした事が。遂興奮してしまったようだ。よし、じゃあ残りの2人も頼む」
「あ、そうだ。2人のステータスもこんな感じなので驚かないでくださいね」
「え?」
「じゃあ次は私ね」
アリサがそう言って水晶に手をかざす。
「あ、あれ?遂に俺もボケてきたか?」
とギルドマスターのおじさんがふらつきながら言った。
「あ、あわわわ。お、落ち着いてください!!!」
「あ、ああ。何度も済まない。よし、もう俺は驚かないぞ!じゃあ最後のあんちゃんも頼む」
「本当に大丈夫か?このおっさん」
「ちょっとレックス!おっさんは失礼でしょ!」
「分かった分かった」
そんなやり取りをしつつレックスが水晶に手をかざした。
「••••••ふぅ。俺も今度こそ驚かなかったぞ!」
「で、冒険者登録は出来そうですか?」
「ああ。問題ない。冒険者カードを作るのに少し時間がかかるからその辺の席に座って待っていてくれ」
「分かりました」
という訳で私達は席についた。
「それにしても、あの驚きようは凄かったね」
「当然だろ?トップレアの職業の奴が3人同時にきた上にあのレベルの高さだ。驚かれて当然だ」
「まぁ、気を失いかけられたのは流石にびっくりしたわ」
「アリサの時はもうふらふらだったもんね」
私達がそんなやり取りをしているとーー
「待たせたな。これがあんたらの冒険者カードだ」
「ありがとうございます」
私達はそれぞれカードを受け取った。
「冒険者にはランクがあって、下から順に、G、F、E、D、C、B、A、S、SS、SSSランクになっている。最初は全員Gランクスタートだ。まぁ、あんたらならすぐにSSSランクになっちまいそうだが」
「流石にそれは買い被りすぎですよ!」
「まぁ何にせよ、これであんたらも立派な冒険者だ。依頼はあそこの掲示板に載っている。好きな時に受けてくれて構わない。そういえば、まだ名前を聞いてなかったな。俺はガインだ。よろしくな」
「私はナーナです。こっちはーー」
「アリサよ」
「レックスだ。これからよろしく」
よし、これから私達の冒険者生活のスタートだ!
ゲームの中だけど••••••
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