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魔王と勇者が手を組んでみました!  作者: 藤井春樹
第一章 ナイトメア・ダンジョン編
13/28

13・アリサさん?格好良すぎじゃありません?

「え?何?」


 唐突に別々の場所に転移されたアリサは酷く混乱していた。

 というか、冷静でいられたナーナが異常なのである。


 数分が経過した時、ようやくアリサは理解した。

 別々で転移させられたのだと。

 そして、この場所でレベル上げをすればボス部屋に挑む事が出来るのだと。


 ちなみに、アリサでも十分理解が速い方だ。

 ものの数十秒で全てを理解し、戦闘に入ったナーナがおかしいだけなのだ。


「グルルル」

「!!!」


 魔物がこちらに敵意を見せてきた事に気づき、警戒を強めるアリサ。

 いつものアリサならすぐさま突撃していたところだが、敵のレベルが自分のレベルに合わせられるという事を思い出して止まっていた。


(ナーナならあの化け物レベルのプレイヤースキルで何とかすふんだろけど、私は相打ち覚悟で挑むしか無さそうね)


 アリサは内心そんな事を思う。


 実際、それは間違っていない。

 むしろ、ナーナなら軒並み外れたプレイヤースキルで何とかするという点では大正解だった。

 そして、その軒並み外れたプレイヤースキルはアリサには無い。


 ちなみに、ナーナ、レックス、アリサの中ではアリサが1番プレイヤースキルが無い。

 ナーナが強過ぎて目立っていないが、レックスも中々の腕前をしているのだ。

 恐らく、アリサに聖剣『エクスカリバー』と勇者特有の『人間以外の相手にダメージ10%上昇』という特性が無ければ置いていかれていた事だろう。

 最も、お人好しのナーナがそんな事を許す事などある筈も無いのだが。


 そして、その事を1番よく理解しているのがアリサだった。

 だからこそ、どんなに惨めでもどんなに不恰好でも、戦わなければならない。

 そうアリサは思うのだった。


 普通の人なら、所詮はゲームと言って、そこまで本気になる事は無いだろう。

 だがアリサは違う。

 アリサは人より何倍もプライドが高い。

 それ故に、ゲームだからと言って、諦めたりしないのだ。


「さぁ、来なさい!」


 そう叫んで聖剣を強く握りなおす。


 そして次の瞬間、ズドンと鈍い音が鳴った。

 魔物の全体重を乗せた攻撃をアリサが正面から受け止めた音だった。


 本来なら、自分と同レベルの魔物の全体重を乗せた攻撃を真正面から受けたのだから、瀕死のダメージを受けるはずだった。

 しかし、アリサは多少のダメージを食らっていたが、何事も無かったかのようにその場に立っていた。


 理由は簡単である。

 答えはこの『グローウィングファンタジー』の特性にある。

 スキルや魔法を使用する際、使用者のイメージが強く反映されて発動される。

 それと同じで、プレイヤーのメンタル次第で、ステータスがアップしたり、ダウンしたりするのだ。

 今回の場合だと、アリサの20代全般とは思えない男らしい覚悟が、ステータスをアップさせる要因になったのだ。


「今度はこっちから行くわよ!」


 アリサが全速力で魔物に襲いかかる。


「ハァアアアァ!!」


 ズドン!!!ガコン!!!カキン!!!


 アリサがとても鈍く、時には甲高い音を立てながら猛攻を魔物にぶち込んでいく。


 先程の要因によって、ステータスがアップさせられ、同レベルとは思えない程に魔物を圧倒していくアリサ。

 そして遂にーー


「トドメよ!!」


 ズドン!!!


 そんな鈍い音と共にアリサは魔物にトドメを刺した。


「それにしても、1体やるのにこれだけ時間を取られているようではダメね」


 この最下層のボス部屋はレベルが100に到達できるまで開くことはない。


「この調子だと、ナーナやレックスを待たせる事になってしまいそうね」


 しかし、アリサの高いプライドがそんな事を許すはずもない。

 だからこそ、アリサは考える。

 戦いながら考える。

 どうしたらもっと効率よくレベルを上げる事が出来るのか。


 アリサはプレイヤースキルが高いという訳ではないが、頭はそれなりに回るのだ。

 それこそ、ナーナよりは確実に。

 ナーナの戦い方は、IQプレイだと思われがちだが、ただただ自分の直感に頼っているだけに過ぎないのである。

 そういう点では、ナーナはもっと頭を使う事を覚えた方がいいのである。

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