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第3話 ポヨヨン星

 リリムとリリーは、万能ロボットプー=プロト14号の操縦する12台目の宇宙船サーチナーに乗って、気になる惑星の一つポヨヨン惑星に向かう。この惑星は、自然豊かな地球型であり、地球の1.8倍の表面積を持ち、重力は1.1G、地球から345光年離れた黄色恒星の第3惑星だ。


 宇宙船サーチナーがポヨヨン惑星に到着すると、サーチナーから連絡艇で発進し、ポヨヨン惑星にふわりと着陸した。


 すると丸ペンギンとも言うべきポヨヨン族が大勢飛行してやって来て、テレパシーで語りかけて来た。


 要約すると、

 「お前達はどこから来たのか?」

 「何者だ?」

 「何の用だ?」


 我々は、そのテレパシーに答えると、ポヨヨン族は満足し、歓迎の意を伝えて来た。どうやらポヨヨン族の大統領であるポヨヨン=エックハル=ピヨ19世がこちらに向かったそうな。


 で、突然、ある地点が揺らめいたと思うとそこに、テレポテーションで現れたポヨヨンが現れた。羽根の退化した一本棒のような先端がとがったお手手を突き出して口上を述べ始めた。


 「初めまして、僕はポヨヨン=エックハル=ピヨ19世だ。君達がここに来て僕らポヨヨン族と永遠なる親友になることは僕の予知能力でわかっていた。歓迎する。ポヨヨンと呼んでくれ!!」

 「そうですか。親友ですか。いいですね。では永遠によろしく、と言っておきましょう。」

 「僕はこの星の大統領ながら、テレパシーで常にこの惑星の者達と交信できる。この遊ぶことが大好きで、いらずら好きで、好奇心旺盛なポヨヨン族は、これから君等と僕の冒険の旅に出ることに異論はないだろう。どうか一緒に君達の冒険のメンバーに加えてくれないか。」

 「いいとも。いいとも。一緒にあらゆる好奇心を満たそう。」

 「そう、それだ。一緒にあらゆる好奇心を満たそう。最初は宇宙船が小さいので僕一人で同乗するよ。」

 「でも大統領なのに、母星を離れていいの?」

 「さっきも言った通り、どんなに離れていてもテレパシーで交信できるので問題ない。さらに旅の途中で僕が死んでも、代わりの者がポヨヨン=エックハル=ランパス185世として大統領になるので問題ない。そして僕の予知能力ではそんなことにはならいし、将来君達とともに『銀河帝国』を築き、我がポヨヨン族は、その帝国の有力なメンバーとして大いに発展するだろう。そのように思う。」

 「なるほど、それは嬉しいし、この旅がとても楽しくなりそうだね。で、君はどんな能力があるの?」

 「超能力としては、テレパシー、テレポテーション、テレキネシス、ヒュップノ、未来予知かな。あと高い知能と閃き、高い政治能力、外交力もある。使える人材と言っておこう。」

 「わかった。ではよろしく。」と言ってそのポヨヨンの突き出した先端が先細った手手を握り、握手した。

 「すごいエスパーと親友になれてよかったですね!?、、、で、どうしてポヨヨン様の手はそんな棒で物もつかめないのに暮らしていけるのですか?」

 「様はいいよ、軽くポヨヨンって言ってくれ。でだ、さっきも言った通り、我々は全員、最低限テレキネシスを使うことができる。その君達の10本の指より、多くの作業を同時にこなすこともできるぞ。」

 「なるほど、だからそんな1本棒に退化しちゃったのね!?うふ、うふふ、カワイイわポヨちゃん、う~ぅ、抱きしめたいです。」

 「いいぜ、好きなだけ抱きしめて!!!」と言うと宙をテレキネシスで飛んでリリーのやや大きめの胸に飛び込みポヨヨンはその弾力を楽しむ。



 さて、ポヨヨンを乗員に加えた宇宙船サーチナーが次に向かうのは、新たに発見した超文明星、その名をトリニオンと言う。地球から12108光年離れた宙域に存在し、先に派遣したロボット操縦の探査船が、行く先々で周囲の宇宙からの電磁波等をサーチし、たまたま見つけた文明星である。

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