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第16話 地球平定、宗教勢力

 1633年のキリスト教大司祭、エンリコ・ガッリ34歳の家に赤ちゃんが生まれたので、この家にも自宅宇宙船がやってきた。


 カンカン、玄関ドアの呼び鐘が鳴らされる。

 エンリコ夫妻がドアを開けると、試作ロボットピーがいた。

 「先に空に投影した映像で宣言した通り、お宅に赤ちゃんが生まれたので赤ちゃんとその家族をトリニオン帝国にお迎えしたい。」

 「うちエンリコ・はキリスト教の大司祭です。ここ、ビエモンテ州の人々を神の教えによって導くのが神より与えられし天職です。それを放棄して他の国民になるなどあり得ません。」

 「あなた方の宗教は間違っていますよ。」

 「え、どの点がですか?」

 「まず第1に、1神教であり絶対神である、キリスト教でない者は異端であり、その存在を許してはならない、とした点です。我々トリニオオン帝国に所属する、種々雑多な種族で構成される種は、約1万2千種です。そしてその各種族の伝統的な宗教はその10倍は存在しているのです。何を信じる信じないは個人の自由、これを一斉に一つの方向に無理に向けようとすると、争いが絶えなくなります。地球にだってイスラム教もあれば仏教、ヒンドゥー教もある。彼らを敵と認定し、敵である者がいなくなるまで殺し合うことをキリスト教は教えているんです。惨い宗教裁判の結果いったいどれほどの人々が殺されていたか、そしてそんなことを優しい神様の御心にかなっていると思っているんですか?」

 「我々教会の神父達は、宗教の違いのよる殺人など認めていないし、ごく一部の過激派がそのようなことをするのだ。これも人間の業のなすこと、仕方がないのだ。」

 「いや、1神教であり絶対神である、キリスト教でない者は異端であり、その存在を許してはならない、と言う教えが間違っているんだって。そんな教え方をすれば、異教徒は殺せと言う者も出るでしょうに。」

 「だから異教徒には、我々神父が、神の教えを優しく導くことが、その存在を許してはならない、ということなのだ。」

 「いいかい。実際、十字軍の場合も、プロテスタント対カソリックの争いであった宗教戦争としてユグノー戦争、オランダ独立戦争、30年戦争も、実際起きてしまった殺し合い、これはあなた方の教えの間違いの証明である。その死に対しもっと敬虔であるべきだ。神は1神ではなく、いくつも存在している多神教が、数億年の歴史あるトリニオン帝国の出した答えだ。」

 「ふん、1神教であり絶対神である、キリスト教でない者は異端であり、その存在を許してはならない、これは絶対的真理なのだ。また我々ヨーロッパ人は、地球の他の民族、黒人、黄色人種達の支配者であり、これは君がやってきたトリニオン帝国においても変わらない。我々が支配種族なのだ。そして我々のキリスト教こそがその支配種族が司る絶対的正当な宗教である、と言えるのだ。」

 「ふん、絶対的誤りだね。何も知らない君は真理探究もしていないのに良く言うよ。なんの真理もないし、全世界の誰も幸せになれない。『支配種族』などと世迷い事を言っていると君等も滅びるまで長くはないぞ。」


とプーは言うとさらに続ける。


 「それから第2の間違いを言う。悪いことをした人間に免罪符を売って、その罪を許した。これで業の深い人間は、簡単に人を殺しても免罪符、泥棒しても免罪符、強姦しても免罪符、弱い者から財産を奪っても免罪符と、教会が免罪符で金設けをするようになってから、金を持った強者の極悪犯罪率が跳ね上がった。犯罪者者は宗教とは関りのない法の前で万民が平等に裁かれなければならない。これが正しい。」

 「その点については、私も間違いであったと思う。大きな声ではいえないが。」

 「と、言うわけで君は、絶対的真理を探究しなければならない。トリニオン帝国には、その長~~~い歴史や、法律や、宗教の変遷などを勉強するとともに、過去に行ってキリスト様に会ってみたり、我々の直径1000億光年に広がった第一宇宙球の神様というべき方にお会いしてみては!?だいたいキリスト様は約2000年前に地球に赴いた我々の同胞なんだよな、これが。」

 「そ、それは本当かね。、、ぜ、ぜひお、お願い、したい。」

 「では家族で荷物をまとめて自宅宇宙船に乗り給え。」


 後日、エンリコ・ガッリとその家族、そして他の希望する者達は、2000年前から1100年頃まで存在していたキリスト様にあって話を聞いた。

 「多神教こそ正しい。なぜならそれこそが戦争なく仲良く幸せに暮らす為に必要だからだ。神は争いなど望まないものだ。これを忘れてはいけない。もっと人々が安寧に暮らす為に何が必要なのかを探究する必要がある。キリスト教の教えの原本というべき聖書を書いた者は確かに私の弟子であったが、全てを正しく理解していたわけではない。」

 

 また後日、エンリコ・ガッリとその家族、そして他の希望する者達は、第1宇宙球が自宅の壁の中の一つの素粒子の中の数多ある銀河の中の1惑星が地球であっただけと言う、この子を絶対神というべきなのだろうか大いに疑問がある、知性体としてごく平凡なモンウーサリ・ラムリンに会った、いや投影像でみた。彼女は、別に神でもなんでもなく、自宅の壁の中の1素粒子の中の一銀河の中の1惑星として地球もあっただけということが正しい真理であった。モンウーサリは、地球と天の川銀河を含む第一宇宙球と言う彼女の自宅の壁の中の素粒子があるというだけの+1次元の知性体人間であり、別に地球や特定の惑星の中の住民に注視などしていないし、彼女の関心は彼女の身の周りにあるもののみであった。

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