第1章新星登場 第1話 プロローグ
俺の自我が芽生えたのは1歳半だ。父は中堅どころの機械メーカーの経営者をしている。そして母はその機械メーカー企業の開発担当常務をしているらしい。俺の名は、リリム=クルム=エグゾセ、父はランズベルト=クルム=エグゾセ、母の名は、メルティ-=フィルデガルド=ラモンドだ。
俺は、時計を見ていて気が付いた。時計が地球の昼と夜の移り変わりにマッチしており、時針が昼を12区分、夜を12区分し、分針がその1区分つまり1時間を60区分し、さらに秒針がその分針の1区分を60区分しているのだと言う。さらにカレンダーと、地球儀と電灯の位置関係から、太陽と地球の関係にも気が付いた。また本のページ数を見て、足し算と引き算、整列させた碁石を見て、掛け算と割り算を見出した。
2歳になると、買ってもらった文字の札と、その文字を使った単語のかかれた動物の絵、そして子供用辞書を見て言葉の読み書きを理解し、母に頼み、インターネット通販を利用してどんどん本を注文、3歳になると貪欲に本を読み進めた。腹が減ると、自分でガスコンロを使って、ケチャップ炒めを作ったり、米を研いで炊飯し、寿司酢を混ぜて寿司を作ったり、インターネットのクックパッドをみながら料理のプロが作る料理を作った。また音楽の音符と実際の音の関係、テレビで流れる曲の全てが音符によって正確に再現できることも知った。そして3歳児ながら家にあるピアノを弾きながら思いついた曲を作曲したりもした。
ある日、インターネットの代金がクレジットカード上限の月50万円に達し、父と母に、何に使ったのかを問われ、主に勉学や食材購入、音楽の購入に使ったと正直に言う。そして手に入れた知識、料理のレパートリー、作曲した曲を披露すると、驚いた父と母は、インタネットで利用できるクレジットカードの上限の増額をし、俺の家庭教師を雇った。家庭教師は、俺の希望で、武術(忍術)、料理、ピアノ、数学、国語、外国語2か国、の6人である。それら家庭教師のうち武術以外はたちまち教えることがなくなった。
5歳になると、基盤から手作りしたCPUを使ってプログラムをなし、インターネットで注文した部品から自動料理装置を作った。食材を切る、混ぜる、煮る、蒸す、炒める、焼く、そして各料理工程を終えた食材を他の工程に搬送して、調理を繰り返すのだ。この自動料理装置で作った料理を父と母に食べさせると、二人ともその美味しさに唸る。またクックパッドと連動して、書いてある言語の通りに料理する万能調理装置であることを知ると父と母はさらに驚き、会社から売り出すことにした。またこの自動料理装置は、俺の名で、各工程から他の工程に繰り返して搬送する部分が特許となり、全世界で売れ始め、俺の銀行口座には数十億円の特許料が入った。
6歳になると小学校に入学して通学することになるのだが、俺は1か月もすると行かなくなった。教えることが余りに低級すぎてやる気をなくしたのだ。父と母は行けと言うが断固拒否する。その夏、俺は大学入試資格を得る試験に合格し、米国のマサチューセッツ工科大学の入試に合格、飛び級して大学生になった。もちろん父と母は小学校に行けという要求を取り下げ、米国のマサチューセッツ工科大学への留学を認めた。が、2人とも会社経営と言う仕事があるので、同行することができない。そこで留学する地に家を購入して、秘書を雇った。
父ランズベルト「どんな秘書がいい?」
俺「もちろん美人がいいに決まっているじゃないか。」
そこで何人か候補を決めて最後に俺が直接面接して決めることにした。俺は金髪、スレンダー体型ながらおっぱいの大きい、美脚な女性、リリー=ルモンド24歳をえらんだ。頭脳明晰、なんでもできる。俺は気に入ったので、お風呂もいっしょに入り、ベッドも一緒に寝ることにする。そのユニフォームは、ミニスカの一択だ。
ある日UFOを目にする。そして閃いた。俺はパソコンに向かい、その閃いた所に従い、UFOの部品を発注した。もうマサチューセッツ工科大学に行くことはないだろう。