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リサーチャー 第二〇八研究室  作者: 東雲あずま
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朝食は頭のエネルギー

『ピピピピピッ、ピピピピピッ、』

 目覚ましの音で目が覚める。

 ギンヤはまだ眠たい気持ちを抑えながらベットから這い降りた。

 ぼさぼさになった頭をかき上げてキッチンへ行くと、おもむろに冷蔵庫の中の牛乳パックを取り出し、口を開けてそのまま数口飲み始める。

 胃の中に冷たい牛乳が流れていくと同時に、少しずつ目が覚めていく。

 ある程度覚醒したギンヤは、次に珈琲を挽き、珈琲メーカーに水を入れ電源を付けた。

 そして、トースターに二枚の食パンを入れ、スイッチを入れる。なぜか某ネズミのキャラクターの焦げ目の付くやつだ。高校一年の時に、幼馴染から誕生日プレゼントでもらった物だったが今でも大活躍中だった。

 テーブルに空の皿を一枚とマグカップにマーガリンを設置する。

 あとはサラダづくりに入る。とはいってもレタスを何枚かちぎって皿に盛り、その上に作り置きのマッシュポテトを乗せて、ドレッシングをかけるだけだった。

 そうこうしている間にトースターがポンとはじけ、焼けたパンが飛び上がった。焦げ目もしっかりネズミ柄である。

 パンを皿に移し、淹れたての珈琲に牛乳を気持ち加えたら、食事の準備は完了だ。

 ギンヤは入学以来、寮で一人暮らしをしていたため、毎日の行動で刷り込まれている。

 寮といっても、小さめのワンルームアパートのようなもので、特に食事が出るわけでもないので自炊は必須だった。

 一応、門限もあるが、そんなに遅くなることは滅多になかったし、外泊も届け出をすれば簡単に許可されたので、特に不自由を感じたことはない。

 たまにカズヤが泊まりに来て散らかして帰ることがイラつくくらいで、基本的には快適な生活環境だったと思っていた。(何度言っても片づけない!)

 今日から行われる十日間の合宿が終わった後、大学近くの寮に引っ越すことになっている。そう考えると、なんだか少し寂しい気もするのであった。

 そんなことを考えながら食事をしていると、思ったよりも時間が過ぎてしまっていた。

 ギンヤは急いで合宿の準備をして駅に向かったのだった。

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