前世占い体験談 ~占いを信じない人間が聞いた衝撃の事実~
リクエストもあったので書いてみました。
私は普段、占いをあまり信じない人間なんです。人にごちゃごちゃ言われなくても自分の好きなように生きたらいいじゃんという性格なので、人に悩みを言ったり相談したリすることも滅多とありません。
そんな私が前世占いをしてもらう気になったのは五つの理由がありました。
一つ目は、メディアの影響です。心霊番組などは怖いので決して見ませんでしたが、冝保愛子さんやオーラの泉などはよく見ていて「面白いなー。本当に見えるのかしら。」と興味を持っていました。一時、シックスセンスという言葉が話題になった時も、そういう能力のある人もいるのかもしれないわね。と思っていました。
二つ目は、以前「本好きエッセイ」の方に書いた「デジデリオ」という本の存在です。これを読んで、ますます前世というものに興味が湧いたのです。
三つ目、うちの亡くなった義母が「脳下垂体の破裂」を起こした時のことです。意識が朦朧とした義母は「宇宙の法則がわかった。宇宙は水と光と電気で出来ている。」とか「大きな木があって、白い花の花びらがいっぱい舞っている。」とかおかしなことばかり言っていました。
ある日病院に介護に行っていた私の方をしみじみと見て、「モクちゃんは、天皇陛下だったのねー。知らなかったわ。大勢の人に手を振っているモクちゃんが視える。」と言ったのです。
はぁっ?私って、前世は天皇だったのかしら?!といやに印象に残りました。
四つ目は、ガンの病を得た事です。
まだ生きていけるかどうかわからなかった時に、今後の対策を練らなくっちゃと「あの世」の事を書いた本を何冊か読みました。その中に「前世療法」(二冊あったかな)という本があったのです。ちょうどその頃「プルーフ・オブ・ヘブン 天国の証明」というアメリカの脳学者であり脳外科の医者でもあるエベン・アレグザンダーさんが書いた体験本が話題になっていました。この三冊を読んだことで、死後のことやそれ以前の前世のことを考えるようになったのです。
五つ目、そんな時にうちの双子の幼馴染であるFちゃんがよく当たる「前世占いもできる」占い師を知っていて、職場の同僚と行ってきたと教えてくれたのです。うちの双子と従妹のMちゃんは、普段Fちゃんも入れた四人でよく遊んでいたこともあって、興味本位の遊び感覚でその占い師の人の所へすぐ行ってきました。
・・・その体験談が面白かった。うちの双子その一の前世がイギリスの病気がちの男の子で、その介護に雇われた出戻りの貴族女性が、うちの双子その二なんだそうです。その男の子が幼くして亡くなったので、心配のあまり貴族女性は後を追いかけて転生して来たのだとか・・・。
拙作「星を拾う日」の中で書いたように、「幼い頃の病気」「姉の世話をする妹」という部分は不思議に一致しているのですよね。「今世も姉が嫁に行かないと、妹は前世の因縁を引きずっているので結婚できない。」と予言を受けたそうです。当時、妹の方は付き合い始めたばかりの人がいましたが「この人とは結ばれない気がする。」と言われたそうです。どっちも後から考えればその通りになりました。
従妹のMちゃんのほうは、性格を注意されたそうで、「考え方を変えないと結婚できない。」と言い切られたそうです。・・・彼女は未だに独身です。(悲)
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うちの娘たちの前世占い体験から一年ほど経った2014年の冬のことです。私は重たぁーい腰をあげて前世占いをしてもらうことにしました。うちの次女(双子の姉のほう)が私の冒険に付き合ってくれました。
その占い師さんが住んでいる所が、電車でなんと二時間ぐらいかかるところでした。まず、そこで早まったかなと思ったのですが、行った場所が新興住宅街の一軒家の裏庭に建っていた物置小屋の片隅だったのです。神秘性も何もありませんでした。その物置の中も雑然としていたので、片付け魔の私としては「中をもっと片付けてお客さんが座れるところを作った方がいいですよ。なんだったら片付けてあげましょうか?」と喉元までそんなセリフがこみ上げてきました。
占い師の人もさっきまで昼食の洗いものをしていた主婦なんですぅ。といった感じの人で、「おいおい、こんなんで大丈夫?」と心配になりました。
「何を見てもらいたいですか?」と聞かれたので、覚悟を決めて前世を中心に見て頂きたいとお願いしました。
「わかりました。ではこの紙に名前を書いてください。そして生年月日を教えてください。」と言われました。渡された白い紙切れは、いらなくなった半紙を八等分ぐらいになんとなく切ってある感じの紙で、ここでも「もうちょっと綺麗に切ろうよ。なんなら切ってあげようか?」と言いたくなる紙切れでした。
占い師さんは私の書いた名前をチラッと見ただけで、私の顔を見ることもなく椅子に座ってうつむいたまま膝に置いたメモ帳に次々に鉛筆を走らせていきます。三分程経って、「では、お話します。」と言って話された最初の内容がなんとも眉唾物だったのです。
うわぁー、占い料の五千円をドブに捨てたな。と即座に思いました。顔に出さないようにはしていましたが、私と娘そして占い師さんが座っているその場の空気が何とも言えない空虚な緊張感に満ちてしまいました。
《占い師さんの視た私の前世》
最初に視えるのは外国の古い時代の二つの人生。どちらが古いのかわからない。
⒈ 戦の多い時代。トロイの木馬のようなものが視える。外壁は石造りだが中は木造の建物がある。塔がついていて、中に狭い螺旋階段がある。
その時の生は、守備班の管理職をしている50~60歳代の男の人。この人は王侯貴族からの信頼が厚かった。
戦いが起こった時に、王侯貴族の妻子が逃げる場所を決めて逃がしたり守ったりする指示を出しているのが視える。
⒉ これも外国。この時の生は、森の湖の管理人。男性です。この人も王侯貴族の信頼が厚かった。湖の管理というのは、水が汚れないように毒などを入れられないように守る仕事だ。ここの湖は管理が行き届いていたので、水が澄み魚が美味しかった。狩猟で肉を得ていたこの時代では、魚は珍しいご馳走だった。この魚はお城に献上するために育てていた。
この湖の周りには3~4つの城が視える。この城は石かレンガのようなもので出来ているので、最初に言ったようにどちらの前世が古いのかわからない。
この男性は、水の管理の仕事がない時には森の中に住み、木を切ったりして木こりのような暮らしをしていた。
⒊ すぐ前の前世は、日本。女性だ。お局様と呼ばれている。
この人はお城で縫子の取りまとめ役をしていた。反物を、「これは姫の着物に、こちらのものは殿の着物に。」と言いながら部下の縫子に指示を出している様子が視える。
この人は自分の立場、ポジションやテリトリーにこだわりがあった。その人の様子や性格を見ると、キッカリ、カッチリとしている。すごいスピード感で仕事をこなし、それを満足して楽しんでいる。
自分の思うように管理でき、テリトリーや立場が安定しているので、この生ではやり切れてすっきりしているように見える。この人は「こうこう、こうあるべき。」という思いを持っているようだ。
この3つの前世からわかるように、今生でも「管理とテリトリー」がテーマだ。
そして、ついでに主人との相性も占ってもらった。
《占い師さんの視た夫婦の相性》
旦那さんは、執念深い人だなぁー。昔のこともよく覚えていて忘れない人だ。(これは主人よりも義母の性格描写のようだ。しかし親子なので普段は穏やかな性格の主人だが、どこか似ているのかもしれない。)
この人も管理とテリトリーが今生のテーマ。だから結婚して良かったんじゃない?
この人は管理職に向いている。(はい、管理職です。)
テリトリーの面で言うと、家の中に自分の居場所があったら心理的に安定する。
マイペースでゆっくりとテリトリーを築くタイプなので、奥さんとスピード感で差が出る。
一口言ったら奥さんから倍返しで返って来るので、黙る練習をしてきている。
奥さんのほうは、ストレスを溜めないこと。
MAXを超えると、堤防が決壊するかの如く危ないので、なるべくストレスは小出しにして発散させた方がいい。(当たってる感じ・・・。(;^ω^))
旦那さんは、今年から3年間は体調に要注意!家で薬を飲んで済ませてはいけない。必ず病院を受診すること!(帰ってすぐに病院に行くように言ったら、睡眠時無呼吸症候群が死ぬ一歩手前の状態までになっていました。)
旦那さんは「出発の歳」に結婚しているので、とてもいい。結婚できてラッキーだった。
奥さんは「奉仕の歳」に結婚しているので、おじいちゃんおばあちゃんの世話をして大変な苦労をしたのではないか。
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夫婦の相性を聞いた辺りから、なんか当たってそうな雰囲気になってきたので、気になっていた「オーラ」のことも聞いてみた。
《占い師が視たオーラのこと》
あなたは「水の気」がとても多い。
水は色々な形に変わるので、こういう人は順応性が高い。ただ、どのような人にでも合わせられるので、自分を押さえて辛抱してしまうことがある。
このストレスがMAXを超えると、さっき言ったように洪水や津波のように決壊してヤバいことになる。周りにも迷惑なので、ストレスは溜めないように小出しにした方がいい。
「オーラの色」
青・・・多い。真面目で器用貧乏。
黄・・・うわ~とスピード感が半端なく出ている。向上心があり、興味のあることに次々と手を出して突っ走っていくが、オレンジ色が小さいので、最後まで到達しない。諦めも早い。
オレンジ・・・小さい。これは目標・目的意識を表す。
赤・・・多い。赤色は目標への情熱や向上心を表すのだが、あなたの赤色は「怒り」の赤。パーと癇癪を起す。
緑・・・珍しいことに緑色が全くない。緑色には、人を癒す。とか他人に依存するという二つの意味合いがある。こんな風に緑が全然ない人は、自分で自分を癒せる強い人だ。
「運気」
今年の夏までは注意した方がいい。何事も無理をしない。過度にやり過ぎないこと。
秋からは段々運気が上がるので、その後は調子よくいく。
「去年、大病したんですが・・・。」と言うと、
去年は「休養の年」だったから病気をしたのもしょうがないね。
でも、あなたはご先祖様から「この子ならしてくれる」と墓守りを頼まれて生まれて来た。だからその病気からご先祖様が救ってくれた。
あなたには財運がない。(ここだけはいやにキッパリと言い切ってくれました。(笑))
「仏縁が濃い」
あなたは仏様に愛されているので、普通の人が十回お参りして頂けるお陰を一回参っただけで頂ける。
この人にお墓の面倒を見てもらおうと先祖が決めている人。
お墓に参ったり供養をすると運気が守られる。
女の人で仏縁を持って生まれた人は、「墓とじ」の役目を持っていることもある。
実家の墓守がいなくなったら、お寺さんに頼んで永大供養を頼んだ方が仏様にとっては良い。
「守護霊」
あなたの守護霊は、実家の父方のご先祖様。たぶん・・男の人。
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こんな感じで、占い師さんも途中から私の反応が良くなって調子が出たのか、いろいろと話してくれました。
それから三年後のことです。
私は普段は占いのページを読んでも、テレビの占いを聞いても、「へぇーそうなんだ。」と思った三秒後には忘れてしまう人間です。
なので「洒落、遊び」の感覚で占ってもらった前世占いの事などすっかり忘れてお気楽に生活していました。ただストレスを溜めるなということは何度も言われたので、身体のどこかが覚えていたのでしょう。いや違った。旦那さまが覚えてくれていたのかな?義父・義母とも亡くなっていたので、やりたい放題の全然ストレスを溜めないルンルン生活をしていました。
そんなある日のこと、実家の父親の父方の従兄弟が亡くなったのです。私から見たら従兄弟半のおじちゃんですが、隣村に住んでいたこともあってずっと親戚付合いをしていました。
私はお通夜とお葬式には行ったのですが、仕上げ法事には呼ばれていなかったので、うちの両親だけが残って法事に出ました。
父親が言うには、その法事の席に遠い親戚のおばあさんが来ていて、「あんたの所のご先祖様にT城の縫い方をしていた娘さんがおったよなー。」と言われたそうです。そういう先祖がいたから身元がしっかりしていて、貧乏だったけどいい家柄じゃ。とそのおばあさんは言いたかったのでしょう。
うちの両親はそんな話は今まで聞いたことがなく、初めて聞いた話だったので、私が実家に行った時にその話をしてくれたのです。
・・・私はその話を聞いて、一気に鳥肌が立ちました。
3年前に占い師の人に言われた「すぐ前の前世」を思い出したのです。
占い師の人が語った時には、大河ドラマの影響か流行っていたマンガを読んだからか、漠然と将軍家「大奥のお局様」を想像していました。
しかし、今までテレビを観て来て「縫い方」なる職業があることなど全く知りませんでした。
そんなレアな職業を、二人の人間が口にしたのです。
・・・皆さんは、どう考えます?
私は、そのお城の「縫い方」をしていたご先祖様の生まれ変わりなんでしょうか??
不思議な話でしょ。