組織への道のり
今回も間に合いました!
組織へ行く途中、莉那がこんなことを言ってきた。
「そー君、あそこのケーキ食べない?」
「は?」
なにをいきなり言い出すのだろうか、この幼馴染は?
「だから、そこのカフェでケーキ食べない?」
「いや、いまからあの人達のところに行くんだろ?時間もぎりぎりじゃんか。」
「いいじゃん。そー君と一緒に歩くなんて久しぶりだし。ちょっとお茶したっていいじゃん?」
「いや…アウトだろう。年上の人待たせて自分らはカフェでケーキとかいろいろとダメだろ?」
「いいじゃん、行こうよ!」
俺の手を引っ張って莉那は近くのカフェに向かって行った。・・・ボスに怒られないといいなぁ…。
「いらっしゃいませー。」
本当に来ちゃったし…。
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「んーと、ショートケーキと紅茶を・・・そー君は?」
「はぁ、紅茶を1つ。」
なんでこんなところにいるんだろう?ボス達怒るかな…ピオスさんは怖そうだなぁ…。もう逃げれないか…はぁ。
「ちょ、そー君なんで本読み始めるの?」
「ん?此処に本があるから。」
「いや・・・山みたいに言われても…こんな時って話とかするもんじゃないの?」
「いや、知らんよ。」
「えぇー。」
なんだよ、こいつは・・・大体こんなカフェとかは、1人で静かに本を読むため来るだけだし、隣の席に時々居るリア充共がうウザかったら、紅茶1杯飲んですぐに帰るし・・・。
「じゃあさー、勉強教えて?」
「めんどくさい。」
「いいじゃん、・・・ここなんだけど…。」
はぁ、えっと…数学か・・・これは…
「ここまで俺のクラスは習ってない。」
そしたら、こっちをジト-ッとした目でこっちを見てきた。なんだよ・・・。
「そー君、本当?本が読みたいからって適当なこと言ってないよね。」
「あ、当たり前だろ。お、俺がそんにゃ…ゴホンッ、そんなこというわけ無いだろ。馬鹿にすんな。」
「噛んだよね?いま噛んだよね?すごく焦ってなかった?ねぇ?」
「お前、俺がそんなことするとおも「思う!」・・・早ぇよ!、即答なの!?俺を信じろよ!?」
「えぇ~、だってそー君だし…まぁ、分かった。今回は信じてあげる。」
今回だけですか?習ってないのは本当だよ?たまにそういうことしてたけど…。
「ショートケーキと紅茶でございます。」
おっ、やっと届いたか。此処の紅茶は美味しんだよな。香りといい、味といい最高だからな。此処の紅茶を飲みながら本を読むとかマジで幸せだな。
「また、本開くし…。」
「莉那、いいか。本というものは、様々な利点があるんだ。いろいろな知識を本を読み理解することで、頭に入れることが出来る。それに、早く読むことを意識すれば速読の練習になって、国語のテストとかで文章を早く読むことが出来るようになるんだ。そうすれば、問題を解く時間が増えるだろ。俺はそれを普段からきたえているんだ。・・・これでも本を読むのはダメか?」
「・・・せっかく一緒に来てるんだから、話でもしようよ。」
「なんか、話すようなことあるか?」
無いような気がするんだけどな…。
「えっとねぇー。あっそうだ、そー君知ってる?この近くに新し「おい・・・」ん?・・・・・・あ、ボス」
やべぇ。
「あぁ、こんにちわ淡島さん。ところで今何時だと思う?」
「え?13時10分ですけ・・・あっ。」
「忘れてたかな?」
ボスがお怒りやん。・・・あ、莉那にアイアンクローし始めた。
「ボス、痛い痛い痛い痛い!」
莉那がビクンッビクンッし始めた。
「さて・・・・・・創治君、何か言い訳はあるかな?」
「えっ、いや、その、ごめんなさイアァァァァァ!」
「ふんっ!」
「ギャアァァァァァ!頭がぁ、頭がぁぁぁ!」
拝啓、我が妹氷華様へ。
兄は任務でお金を稼ぐ前に組織のボスのアイアンクローによって死にそうです。兄が死んだら冷蔵庫の中にあるプリンを食べておいてください。
あなたの兄 神谷 創治より。
氷華:「お兄ちゃん、プリン美味しかったよ」
創治:「えっ?名前書いたよな?俺?」
氷華:「よく見てなかった。テヘッ」
創治:「解せぬ」