出発前の一コマ
何とか更新できました。これからも出来るといいなぁ。
「ん~。まだ8時半か…起きよ…。」
やはり布団は最強だ。この中でずっと生活していたい・・・。まぁ組織に来いって言われたから行くけど・・・。
布団の誘惑に何とか勝ち、リビングに向かおうとすると俺の携帯に莉那からメールが来ていた。
『今日、組織の集まりだよ。サボらないでね。』
・・・サボらんわい!あいつどんな目で俺を見てんだ?など思いつつ莉那にメールを返す。
『給料出るのにさぼるか!後、俺ん家で昼飯食って行くか?』
ふぅ、と息を付き携帯を机に置くと莉那からメールが帰ってきた。・・・はえーな。
『ぜひ、というか絶対行く。』
莉那の反応に苦笑いしながらリビングに行くと氷華が朝ご飯を食べていた。
「おぉ~、おはよ~お兄ちゃん。」
「おはよ、氷華。」
さて、朝は何を食べようか・・・・・・めんどくさいから食パンでいいか。組織があるから宿題を終らせなきゃならんし。
そう思い食パンにマーガリンを塗っていると
「そういえばお兄ちゃん。昨日帰ってくるの遅かったけど何かあったの?」
「ん~、あぁ昨日は古本屋で立ち読みしてたら読んでた本がかなり面白くてな。気が付いたら10時だった。」
「またなの?相変わらずお兄ちゃんは本のことになると時間を忘れるんだから…。」
「うっ、すまん。」
妹にまたとか言われてしまった。解せぬ。本屋で立ち読みして時間忘れることなんか月に10回ぐらいしか無いのに…あれ?結構多い?
「まったく…お兄ちゃんは本と妹の晩御飯どっちが大事なの?あたしの料理壊滅的なのに…。」
妹の飯と本か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・本だな。
「本かな?大体、料理壊滅的ならコンビニで弁当買うとか出前頼むとかほかにもあるだろ?」
「あたしは、お兄ちゃんが作った料理が食べたいの。そっちの方が安いしおいしいし…。」
「そうかぁ?」
莉那といい氷華といい何でそこまで俺の作るのにこだわるんだ?俺の料理なんて一般男子高校生程度だろうに…。
「んじゃ、飯食い終わったし、ちと勉強しとくわ。・・・あ、あと今日12時くらいに莉那が来るから。」
「えっ?莉那さん来るの?」
「あぁ、昼飯を一緒に食べようと思ってな。」
「ふーん。それだけ?」
なんだ?いきなり不機嫌になって…
「そこから出かけるけど?」
「そ、そうなんだ。・・・・・・・・・デートなのかななんで莉那さんが…ずるい。」
なんか言い始めたよこの妹さんは。後半は聞き取れなかったけど。
「まぁ、そんな感じだから。あと昼飯なにがいい?」
「え!?うーん・・・・・・お兄ちゃんに任せる。」
任せるときたか…。手軽に出来るものがいいから・・・
「ミートスパゲティでいいか?」
「やったー。お兄ちゃん愛してる!」
「お兄ちゃーん、莉那さん来たよー!」
「おーう。」
うーん、疲れた。というか今何時だ?・・・11時45分か。
「おはよう、そー君。」
「おう、おはよう。んじゃ、飯できるまで待っとけ。」
「何作るの?そー君。」
「ミートスパゲティ。」
「分かったー。」
莉那の気の抜けた返事を聞きながら料理を始めた。
しばらくして料理が出来上がった。まぁ上手くできただろう。
「ご馳走様っと。」
「ごちそうさまー。そー君おいしかったよー。」
「そうか、そりゃ良かった。んでそろそろ行くか?」
「そうだね。」
もって行くようなものは…財布と本と携帯だけでいいか。
「じゃ、行ってくるわ。留守番頼むぞ氷華。」
「はーい、いってらっしゃいー。・・・・・・お兄ちゃんの馬鹿…。」
なんかまた聞こえたような気がする。気のせいかな。まぁ組織に行こうかなっと・・・・・・・・・・・・帰ってきたら耳鼻科の予約いれとこ。
ありがとうございました。