約束
すいません。モンストのリセマラしてたら遅れました。
今日の授業も半分ぐらい寝て過ごした。まぁ、ノートはしっかりとっているから、真也みたいになったりはしないけど。などと頭の中で真也をけなしながら帰りの準備をしていると鈴野さんから話しかけられた。
「か、神谷君。明日って暇かな?」
「ん?うん。暇だけど?」
「よかったぁ~。あ、あのね。映画のチケットもらったんだけど一枚余っちゃったんだ。だから一緒に見に行かない?」
・・・あれ?なんかディジャブ。この間もなかったっけ?
「いいけど、俺でいいの?池田さんとかいるんじゃないの?」
「えっ、え~と…みんな用事があるらしくて・・・。」
ん~、行ってもいいか。一人で映画ってのも寂しそうだし。こんな美少女のお願いを聞かないのは男として終わっている気がするし。
ちなみに明日は創立記念日で休みだ。あの事件で休みがたくさんあったのにまた休みなのは私立の特権だと思う。
「いいよ。」
「本当?ありがとう!じゃあ、9時半に駅前の像の前で待ち合わせね。」
「分かった。」
「じゃあ、また明日。約束だよ。」
今にもスキップしそうなほどのテンションで鈴野さんは去っていった。それとともに真也が気持ち悪く近寄ってきた。
「よぉ創治鈴野さんと何話してたんだ?すっごい嬉しそうにしてたぞ。」
「別に。明日映画を見に行く約束をしてただけだけど?」
「ならなんであんなに嬉しそうなんだよ?」
「その映画が楽しみなんだろ。」
「はぁ。」
なぜ真也にため息をはかれた?真也にそんなことされるをイラっとして蹴ってしまいそうになるじゃないか。
「いてっ!」
あれ?どうやら本当に蹴っていたようだな。
「すまない。お前を蹴りたいなと思っていたら蹴っていたみたいだ。悪い。」
「いや、蹴ろうと思うなよ…。」
なんか聞こえるな。まぁいいか。
「じゃあな。」
ありがとうございました。




