さつじんじけん。
土曜日にも更新します。
男たちにに襲われたあと、鈴野さんを家に送った。
今度は俺と一緒に居たおかげか、絡んでくるバカはいなかった。
「ごめんね、創治君。わざわざ送ってもらって。」
「いや、別にいいよ。またあんなことなったらめんどくさいし。」
かなり弱かったし。
「ありがとう。あっ、そうだ。家にケーキがあるんだけど食べていかない?」
「今日はもう遅いし帰るよ。妹も待ってると思うし。」
そう言ったらなぜか残念そうな顔をしていた。・・・なんだろう?さっきから湧き上がるこの罪悪感。きっと鈴野さんがいい人すぎるからか…。
「じゃあね、創治君。また明日。」
「うん、また明日。」
本屋でもよって帰るかなんかでてたかな。7時半か…。
「あ゛、氷華のこと忘れてた!」
やばい、あいつが怒ると面倒臭いから、早く、帰らなきゃ。
そう考え走り始めた。元の身体能力と最近組織に入ってきたえ始めたのもあり、かなりの速さが出た。
「ん?」
なんか血生臭いにおいが・・・。
「気のせいか。」
「ただいま。」
時間は・・・7時57分。ミッションクリア。
「お兄ちゃん、遅い!」
あれ?
「何言ってんだ?時間には間に合っただろ?」
氷華は肩をすくめてやれやれとでも言いたげなジェスチャーをした。なぜだ?
「その時間にはご飯食べたいってことだよ。全く、これだからお兄ちゃんは・・・」
どうでもいいけどイライラするな、そのジェスチャー。・・・今度、真也に使ってやろう。
「なら、作らなくてもいいか?」
「ごめんなさい、お兄ちゃん。」
はぁ、こいつは・・・
「それで、たこ焼きだったか?」
「うん。」
「待ってろ。」
「分かった。じゃあ、部屋にいるからできたら呼んでね。」
「はいはい。」
適当に返事をしながら生地を作り始める。
作り終わったころには8時をとっくに過ぎ、もう過ぐ8時半になろうとしていた。温めたタコ焼き器に生地を流し込むと氷華の部屋に向かった。
「おい、氷華。もうすぐでできるぞ。」
部屋の外で声をかけると、ドアが勢いよく開き、俺の額を掠めていった。
「できたの?」
「あぶねぇな、おい!ドアはゆっくりと開けなさい!」
「ごめ~ん、お兄ちゃん。」
なぜこいつはこんなにそそっかしいのか?
「すいません、お兄さん。お邪魔しています。」
「ん?あぁ、気にしなくてもいいよ。あいつに台所に立たれると不安だし、料理も好きだから。」
「そうですか。ありがとうございます。」
「お兄ちゃーん、まだー?」
「じゃあ、行こうか。」
「はい。」
「遅いよ、2人とも。」
「ごめんね。」
「悪い。」
なぜ怒られなければならない?
「お兄ちゃん、もういいの?」
「あぁ、いいぞ。」
たこ焼きの焼き加減も分からないのか、この愚妹は・・・
「じゃあ、いただきます。」
「いただきます。」
いただきますっと。さて、出来はどうかな?
「んっ~!おいしいっ。さすがお兄ちゃん!」
「おっ美味しいですとても。」
うん、ばっちりだな。
「ほんとに美味しい。」
「ね、お兄ちゃんの料理はおいしいって言ったでしょ?桜ちゃん。」
「うん。」
『次のニュースです。如月学園付近で男性の死体が発見されました。男性の体には大きな切り傷があり、他殺の可能性があり、近くの住民は外出しないようにしましょう』
「えっ?」
テレビからニュースが流れだし、外に出んなや。という報道が流れた。
「えっと、桜ちゃん、だっけ。どうするの?」
「どうしましょう?」
やばい、桜ちゃん泣きそうになってるじゃん。
「今日、泊まっていけば?」
「いいの?」
「いいよね、お兄ちゃん?」
「桜ちゃんがいいのならいいけど?」
桜ちゃんはしばらく考えて、
「お願いします。」
泊まることになった。
ありがとうございました




