漢たち
本日から更新を再開します。
あと、先週・先々週と更新できなかったので火曜日の朝5時にもう一話更新します。
「や、離してください!」
鈴野さんと遊んだあと帰ろうとしたときに、聞こえてきた。
何事かと思い振り返ると、柄の悪そうな男たちに絡まれていた。
・・・あれ?これってまずくね?
「鈴野さん?」
そう思い、とりあえずそう声をかけてみた。
「創治君!!」
「あ゛?なんだぁ?お前。この子は俺らと用事があんの。OK?」
「えっ?鈴野さんは嫌がってるように見えるけど?」
「ちっ!うっせぇなぁ。お前はここから黙ってどっか行けばいいの。」
「とか言われてるけどどうしたらいい?」
「助けてよ!」
なんか鈴野さんに怒られてる?俺?・・・まぁいいか。とりあえず・・・
「潰すか・・・」
「なんか言ったか?クソガキ?」
「ん?お前らを潰すって言ったんだけど分からなかった?」
・・・おかしいな?しっかりとこの人らに聞こえるように言ったのに・・・。この場合って耳が悪いのか頭が悪いのか判断に困るな・・・。
「おい、突然黙りやがってナメてんのか?」
「ん?いや。君は耳鼻内科と精神科のどっちに行きたい?あとお前をなめると食中毒になりそうだから遠慮するよ。全力で。」
「ぶっ殺すぞ、ゴラァ。」
いきなり殴りかかってきたよ、この人。やったら殺り返されるって言葉知らないのかな?・・・なんで鈴野さんは小声で俺の名前を呼んでるんだろ?
とりあえず殴りかかってきた奴の攻撃をよけて相手の腕をつかんで後ろに投げる。ほかのチンピラの方を見ると10人ぐらいに増えていた。・・・めんどくさいな。
鈴野さんのほうを見ると腰を下ろして座っていた。彼女の方に歩いていき声をかける。
「鈴野さん。大丈夫?」
「うん。大丈夫だけど・・・立てないや。」
鈴野さんは”えへへ”と少し困ったように笑う。そこを隙と見たのか害虫が襲ってきた。
「創治君っ!後ろっ!」
「は、これでもくらガッ」
後ろから襲ってきた奴の股間に踵で蹴りを入れる。・・・ちっ、潰れる感覚がなかった。
「鈴野さん。そこから動かないでね。・・・あと、目をつぶって耳をふさいでて。」
「?分かった。」
鈴野さんの顔の前で手を振ったり(可愛いな顔・・・)耳元で囁いたりして俺の言ったことを守っていることを確認してからゴミ共の方を向く。
「お前、よくも飛鳥を!」
どんどん殴りかかってくるなこいつら・・・。よけるの面倒になってきたしもういいか
「ははっ。あいつびびって攻撃してこないぜ。今のうちにいく・・・グハッ。」
何が起きたかというと、
①雑魚が向かってくる。
②タイミングを合わせて膝を上げる。
③相手の股間にクリーンヒット。(相手がこっちに向かって来ているときの運動エネルギーを含むのでかなり痛い)
④相手がうずくまる。(このとき何かを潰した感覚があれば成功。)
という流れだ。
ほかのゴミも向かってきたので同じ個所を何度もポコポコしてみた。その結果・・・
座り込む鈴野さんの前に立つ俺。
周りには股間を抑えてうずくまる男たち×12
「えっと…創治君?」
「ふぅ、危ないところだったね鈴野さん。こんなことがないように家まで送ろうか?」
「えっ・・・お願いします。」
さっきまで白けた目を向けていた鈴野さんだが、家まで送ろうか?と提案してみると顔をほんのり赤くしていた。
・・・さっきの男ども?・・・・・・知らんな。たぶん漢♂になったんじゃないかな?(笑)
ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。




