プロローグ
はじめまして。蔵軌幽鬼です。今回は初投稿となります。いろいろと誤字脱字等至らぬところがあるかもしれませんが生温かい目で見守ってください。
「はぁー、疲れた。だるい。眠い。帰りたい。」
俺―――神谷創治は、いつものように学園に向かっていた。
俺の通う学校は山の上にあり、平地から登校する人にとってはかなり疲れる。そんな道をとぼとぼと歩いていると「ドンッ。」と背中を急に叩かれた。
「痛った!誰だよ……」
そう文句を言いつつ後ろを見ると、幼馴染―――淡島莉那がいた。
「なんだ、莉那か。何のよう?」
「いや、そこにそー君がいたからあいさつをしただけだけど?」
「あいさつで人を叩くな!俺の心臓が弱かったら止まっとるわ!」
こいつは昔からよく俺を叩いたり蹴ったり殴ったりしてくるのだ。俺は一応女だと思って接しているのに……。
莉那に文句を言いつつ一緒に学校に行くことにした。
俺と莉那の通う私立如月学園は、中・高一貫の学園だ。校長の如月清一郎が完全な趣味で作ったものらしい。
学園についた俺は、莉那とわかれ自分のクラスである高等部1年3組に向かった。
「よぉ、神谷。いきなりだけど宿題見せてくんね?」
「本当にいきなりだな!おはよう日高。」
こいつは日高真也この学園の中等部3年のときに同じクラスになってからつるんでいる友人で脳筋で馬鹿な奴だ。
「んで、宿題は?」
「いつから宿題を貸してもらえると勘違いしていた?」
「菓子パンひとつで、どうだ?」
「菓子パンひとつか、なるほど………だが、断る!忘れたか?今日の課題は個人発表って事。」
「あ?………あぁ、やっべ忘れてた。どうしよう…」
なんかつぶやきながら帰っていったな…………まぁ、面白いのが見られそうだからいいか。
そんなこんなで授業が終った。授業中読んでいたラノベを直していると、真也が、
「一緒に帰らねぇか?」
真也が一緒に帰りたそうにこちらを見ている。
一緒に帰りますか?
・いいえ
・はい
・No
・YA☆DA
幻覚が見えた気がする。・・・・・・つか、否定の確率が75%ってどうよ?
「悪ぃ、今日は本屋によって帰るからかなり時間かかるぞ?それに今日は図書館にも行く予定だし。」
「そうか。んじゃ一人で帰るわ。」
「おう。じゃーな。帰りに幼女さらうなよ。」
実はこの真也の好きなものは筋トレとアニメの幼女キャラなのだ・・・
「いや、ロリコンじゃねぇーから!」
「はいはい、ばいばい真也。」
そんな言葉のキャッチボールを行い真也と別れた。
・・・やっぱり図書館は落ち着く。この本に囲まれている空間……たまらん。さすが俺の好きな場所ベスト5に入るだけある。ついでに俺の好きな場所ベスト5とは・・・・・・
5位・本屋・・・・・・本に囲まれているだけで幸せ。新たな出会いがあるかもしれない(本との)
4位・自宅のトイレ・・・・・・誰も入ってこない空間が最高。さらに狭いため落ち着く。
3位・古本屋・・・・・・本に囲まれているだけで幸せ。立ち読みが出来るので暇つぶしに最適。
2位・図書館・・・・・・本に囲まれ(以下略
1位・自室・・・・・・自分の好きなラノベに囲まれた空間。本を読んでもいいし、妹とラノベ談義をしてもいい。最高也。
・・・・・・これのことだ。
まぁ何が言いたいのかと言うと気がついたら完全下校時間の5分前だった。
急いで本を借りてあわてて靴箱で靴を履き替え、中庭に出るとそこには・・・・・・
莉那と先輩?らしき人がいかにも決闘的なオーラを出しながら向かい合っていた。
…………What?
読んでいただきありがとうございます。