赤の王
「って言うのは冗談だ(冗談じゃないです!本心です!)。」
冗談かよ。
「じゃあ何ですか?」
「秘密結社にスカウトされた。」
「は?」
は?何言ってんだこの人。
「何か今日秘密結社の団員?みたいな奴が来てな、スカウトされてやんわり断ったらナイフ投げられた(怖かったよ~慰めてよ~)。」
「(ナイフ…………?)」
奇遇だな、俺も投げられた。
「そいつって黒髪で目の下にほくろがなかったですか?」
「え?あぁ、そうだが……。」
「俺もそいつにナイフ投げられました。」「え………?(あの野郎……殺しときゃ良かった…次会ったら殺す!)」
「配達の途中に。」
「だ、大丈夫なのか?怪我は無いか?病院行くか?点滴打つか?(殺す!必ず殺す!)」
「大丈夫です、ちゃんと跳ね返しました。」
「そ、そうか………。」
「あ、すいません、お茶も出さずに。」
「いや、いい。」
「今出しますね。」
「あ、あぁ……(あぁあ……焔きゅんが行ってしまう……)。」
俺はお茶の準備をするためにキッチンに出る。
「…………(行っちゃった……)。」
「……(あ、そうだ!)。」
俺が戻ると、炎華さんは何かを探しているようだった。
「………(どこだ~?エロ本どこだ~?)。」
「何してるんですか?」
「ひゃいっほぉ!?(ひゃいっほぉ!?)」
「何ですか、ひゃいっほぉ!?って。」
「いや…何でも無い……。」
炎華さんは俺が持って来たお茶を飲む。
「もしかしてエロ本でも探してました?」「ブフォッーー!!!」
吐き出す、汚いなぁ。
「な、ななななななじぇ!?(え?エスパー!?ヤバいヤバい!!!)」
「なじぇ?って、前にミントさんを連れてきた時に同じ事してました。」
「……………。」
炎華さんはまるでウ〇コを見るような目になる。
「どうしました?〇ンコ見るような目して。」
「ウ…ウン〇とか言うな!!(焔きゅんそんな事言わないで!!!)」
「じゃあ何なんですか?」
「……その連れてきた奴は、女なのか?(違うよねぇ!?ねぇ違うよねぇ!!?)」「女性ですが………。」
炎華さんが俺の肩を掴む、肩がミシミシいっている。
「どんな関係だ!(恋人じゃないよねぇ!恋人じゃないよねぇ!恋人じゃないよねぇ!!!?)」
「こ、怖いですよ…ミントさんはバイトの先輩ですが……。」
真顔で「エロ本を探しています。」と言っていた、女の習性か何かなのだろうか。
「そ、そうか………(良かったあああぁぁあああぁ!)。」
「あの…痛いです。」
「あ…あぁ、ごめん…。」
炎華さんが肩から手を離す。
「話を戻しましょう。」
「あぁ。」
「その秘密結社って何ですか?」
「クラン名は“ナイトレッド”と言っていた(赤い夜……やはり厨二病だな)。」
「クラン?」「組織と言う意味らしい、よくは知らんがな。」
「はぁ、それにしても赤い夜って………。」
コンコン。
その時、ドアがノックされた。
「あ、はーい!」
俺は玄関に行き、ドアを開ける。
「…何ですか?ストーカーですか?」
ナイフ男がいた。
「やっぱりお前か…。」
男はやれやれと言う感じだった。
「何の用ですか?」
「さっきは世話になったな。」
「言葉のキャッチボールしましょうよ。」「お前、我がクランに入らないか?」
「人の話聞けよ。」
「どうし……あ!」
炎華さんが出てくる。
「え?お前は…。」
「殺す!!!」
炎華さんが男に殴りかかる。
「待って下さい。」
俺は拳を掴み、止める。
「………(焔きゅんと触れてる!あぁあ幸せ!)。」
「落ち着いて下さい。」
「……すまない、落ち着きが無かったな(わーい!やったー!やったー!!もうあいつなんてどうでもいいやー!!ばんざーい!!)。」
いきなり殺す!!!とか、怖いなこの人。
「で、秘密じゃない秘密結社が何の用ですか?」
「あ、あぁ、そうだな。」
男は冷や汗を流していた。
「ナイトレッドに入ってくれ。」
「まずそのナイトレッドって何ですか?」「あぁ、ナイトレッドは、数あるクランの内の1つだ。」
「クランとは何ですか?」
「クランは、まぁチームを指す言葉で、俺達は“赤”のクランだ。」
「赤のクランとは何ですか?」
「それを説明するにはまず神の聖戦から説明しないといけないな。」
「神の聖戦?」
「そうだ、神の聖戦とは、世界中の神が一斉に人間のクランを作り、色分けする、運動会の紅白みたいにな、そのクランを作った神が王となり、それを戦わせる、そして、最強と認められた神と人間が、願いを叶えられる。」
「なぜ人間何ですか?」
「神も戦うが、神達だけで戦っても、願いは叶えて貰えない、なぜかな。」
「なぜ神の聖戦が始まったんですか?」
「さぁな、神でも解らんらしい。」
「レッドナイトは誰が使ったんですか?」「毘沙門天だ。」
「毘沙門天と言うと…あの毘沙門天ですか?」
「そうだ、七福神の1人、毘沙門天だ。」「その毘沙門天がなぜ俺達を?」
「お前達はクソみたいに強いからな。」
「………………そうですか…。」
「どうだ?入るか?」
「何か良いことがあるんですか?」
「特殊な能力が貰える。」
「例えば?」
「こんなのだ。」
男が持っていた剣を抜き、前に出すと
「おぉ!?」
「えぇ!?」
男の剣が燃え始めた。
「これで相手を燃やせる、ライターが要らなくて助かるぜ。」
ライター代わりかよ。
「どうだ?入るか?て言うか入ってくれ、入らないと俺が死ぬ。」
「でも俺達はそんな争いをしたくはありません。」
「俺達はどっちかと言うと中立的な立場だ、こっちから攻撃はしない、やられたらやり返すけどな。」
「う~ん…。」
「て言うか入ってくれよ!俺殺されるんだよ!!!」
「でもなー…。」
「頼むからさぁ!!!ヤバいんだよ!!!助けてくれよ!!!俺殺されちゃう!!!」
男が泣きすがってくる、涙と鼻水でベトベトだ、ウザい。
「解りました、入ります、入りますから顔をどけて下さい、服がベトベトです。」
「焔が入るなら私も入ろう(焔きゅんと離れたく無い!一緒にいる!)。」
「そうか、じゃあ決まりだな。」
男はさっきの涙が嘘のように…いや、嘘泣きか、やられたな。
「じゃあいくぞ。」
「どこに!?」
「赤のクランのアジトだ。」
各キャラのスペック
赤司焔, 髪:銀髪 目:水色 身長:高め
自覚してないがかなりイケメン、怪力、身体能力が驚く程高い。
赤司炎華, 髪:赤髪(長い) 目:水色 身長:少し低め
かなりの美女、焔とは腹違いの姉弟、ブラコン、焔と同じく怪力。
間泉禀(ナイフ男),髪:黒髪 目:黒 身長:高め
イケメンの部類、ナイフ投げが得意、常にナイフを持ち歩いている。
陣之内和(焔に謝っていた男), 髪:茶髪 目:茶色 身長:普通
両手銃を使う、狙いは正確、本人曰く、百発九十九中らしい、コーヒーが好き。
細山田隆平(店長), 髪:青髪 目:黒 身長:デカイ
焔のバイト先の店長、気のいい奴だがあまりやる気が無い。
佐伯ミント(さえき みんと), 髪:薄い緑 目:茶色 身長:小さめ
焔のバイト先の先輩、美人、あまり喋らないが、たまに焔の部屋に遊びにくる、フランス人と日本人のハーフ。