街に入れてもらえそう
やぁ読者諸君ごきげんよう。
今回も、私たち最弱生命体が活躍するぞ。
ってわけではい。
エックス(無印)です。
オークに食べられてましたがオークのアレから出てきました。
体は戻って快適です。
とりあえず街まで走ろう。
幸い周りには何も怪物がいないのでいまだ。
ちなみに時刻はちょうど24時間で生き返るのか、夜だった。
するとアルファの姿があった。
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いやあ読者のみなさん。
アルファです。
前回は門番に殺されましたがなんとか頑張りますよと。
「またいるううう! 」
門番は叫んだ。
24時間周期で生き返るのかまた同じ人と当たってしまった。
「違うんですううう。」
僕の言葉をやっと聞いたのか、弱いのを知っての余裕なのか彼は言った。
「お前は、精霊か何かか?」
彼は聞いてきた。
精霊、そうだな、分身できるし死なないしそれが近い。
「そうです、精霊なんです。」
名声 精霊を手に入れた。
こんな表示が現れた。
「僕は、弱い者の精霊です。」
僕は言った。
これなら納得できそうだろう。
弱い者のための弱い精霊だとね。
「なるほど、とりあえず何かようだろうか? 」
よくよく考えると彼のほうがラノベ的展開になってるな。
門番してたけど超弱い精霊に囲まれてハーレムな件とかどうだろう。
悪くないよね。
「精霊なのでやることはない、だけど人を助けようと思ってる。」
ここは真実を言うべきだ。
「なるほど、宮廷魔術師に合うか? 」
門番のその言葉に僕はうなずいた。
「だけどちょっと待ってもらっていいか。」
僕はもう一人を待った。
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どうやらアルファも門にいたようだ。
「話があるんだけど、一回分身解除しないか? 」
アルファは言った。
確かにそうだ。
「よしじゃあ合体で。」
僕とアルファが念じると体は液体状になり合体した。
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「ふう。」
久しぶりの100パーセントの体。
でもないよな、転生失敗物ですしね。
「おまえ、すごいな! 分身とか合体とか。」
門番は震えていた。
「いやあまぁ、割と悪くないですよ、不死がついてからは。」
僕はついつい本音トークを言ってしまったがこれ以上詳しく話すと怒られるのでやめておく。
「じゃあ街へ案内する。」
僕たちは街へ案内された。
街中は、非常に建物が多くて密度が高かった。
その上二階建てなので狭い街の中を最大限活用している。
「活気がありますね。」
僕は言った。
「ああ、精霊さんもそう思うか? 密度が高いから下手に噂話はできないけどな。」
門番は笑った。
「さて、この町は。」
カシャン
花瓶が上から落ちてきたと同時に僕の体も崩壊したのは言うまでもない。
転生時の死 1回
エックス(完全) 1回
エックス(無印) 1回
アルファ 1回
計死亡数:4回
そしてささいなことで死ぬ