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転生失格

深夜テンション作品なのでやばいかも。

これ面白いとおもっていまかいてるけとどーなの!!

深夜テンションファンタジー開幕

僕が犬の散歩に寄った公園での出来事だった。

僕は、突如爆発に巻き込まれて、死んでしまった。

きっと愛犬もだろう。

そして僕は気を失った。


 僕は、どうも生きてるらしい。

いや、新しく生きはじめたのか。

とにかく僕は、いきなり水中にいる感覚に襲われた。

息が出来なくなったので急いで体を起こした。


「ぷはああああ」


そんな僕の声が辺りに鳴り響く。

見るとあたりは奇妙な生物でいっぱいの森だった。

僕が体を出したのは奇妙な泉だった。

泉というか沼に近い気味の悪い場所だった。

すると目の前に誰か現れた。

赤色の髪をして狂気的な赤い目をしている少女だった。


 少女は、困ったといった顔をした。

とにかく僕の状況を知る人物であることは間違いない。

そう思った僕は質問をした。


「あの、爆発で死んでしまって。」


なんというか0点の文章だろう。

コミュ力テストで最低点を付けられそうな文である。

すると僕の姿を見てさもしまいが悪そうな顔した。


「いや、通常出向くことはないんですが、ちょっとねぇ。」


少女はそう呟くとどこからともなく鏡を取り出した。


「転生……失敗ですね、完全な失敗なら、リトライができるんだけど。」


そう言って見せた鏡には水色の人の形をした生物がいた。


「何……コレ。」


僕は自分の姿を確認した。

おおよそ人間とは思えない何かだった。


 自分の姿は、なんというかどんな生物にもたとえれなかった。

例えようとするならば人型の液体生物だろうか?

液体といってもちゃんとドロドロせずに体を保ってるけども。


「転生失敗により、あなたの体は構築失敗しました。」


そう言った少女は、淡々と説明を始めた。


「通常転生者は、前世の記憶を引き継いでいる関係上、この世界の知識は与えてはいけないことになってます。」


それに関して僕は疑問を思った。

別に教えてあげてもいいんじゃないか?


「それは面白くないからですよね、前世の記憶がある上に初期スキル持ちで世界の知識持ちとかやばくないですかね。」


少女の説明に対してぽかーんとはしつつも理解はできた。

きっと強すぎる転生者を出さないためだろう。


 しかし僕は未知のボディというわけだな。

手を動かしても未知そのものだった。

水晶が動いてるみたいで自分的には悪くなかった。


「ですが、あなたには転生失敗させてしまったので、義務として教えてましょう、この世界に転生されるのは、たまたまではなく、意図的なものです。」


彼女はそのまま続けた。


「この世界は、物語というエネルギーによって維持されてます、ですが平和な世の中ではそれがない、なので私たちは魔王や勇者を作り出します。」


ふむなるほど、ただ僕たちを転生させる必要はあるのか? と疑問に思った。

世界の維持のために人を巻き込みすぎだろ。


「ですが、素質の持った人間を作るのは難しいのです。」


「この世界は力のない守護天使によって維持されてるためできることにも限界があります、なので異世界にいるこの世界に適した素質を持ったものを転生させるのです。」


なるほど、異世界にいる物語になりそうな人物を転生させるわけか。


「あなたも良い素質を持ってたので、爆発を起こして殺したんですが、死ぬ前に愛犬に触れてたせいで……。」


彼女はそう言うと続けた。


「転生時の処理が愛犬とあなたに分散した結果……あなたは転生失敗した何かになりました。」


彼女はそう言うとさもばつが悪そうに言った。


「私たちでも把握できないので、その何かあったら守護天使が来るので……、許せや。」


そういって彼女は、何かを取り出した。


 彼女は、どうやら魔法の道具らしきものを取り出したようだ。

実際そうなのかはわからないが見た目的にファンタジーの魔法の杖そのものだった。


「てれててっててー、ミステリーロッド。」


彼女はそう言うと杖を地面に突き刺した。


「ふん! 」


突き刺す必要はあったのだろうか。


「じゃあねぇ~、ナニカさんは、それ使ってね、いい感じになってくれれば~。」


いやそこで終わらせてはいけないだろう。


「よくわからないんだけど、この体やばいんじゃないのか? 」


僕はそう尋ねた。

すると汗を彼女は掻き始めた。


「ヤバイのはわかってんの! 天界大騒ぎだよ! あんたが愛犬とちゅっちゅしてたせいでしょうが!」


彼女の逆切れの迫力はすさまじかった。


「なんというかね、あなたの運命的に魔法使いわけだったわけよぉ~、転生時に服とかも支給されるはずだったんだけど、愛犬さんの方へいったかしらん。」


彼女はふざけた口調を治して続けた。


「まぁつまり、この杖元々あなたの物なんですけど、炎の杖が未知の杖になっちゃってすごいことになってます。」


そろそろ心の中で喋るのも僕は嫌になった。


「未知とはなんぞや。」


僕は言った。


 どうやら天界では、未知の者が完成したので大分大変のようだ。

守護天使が手違いで未知の者を作ってしまったので、書類の作成とか大変なそうです。


「このミステリーロッドはねぇ、炎が出ないからやっぱり壊れただけかなと思ってるんですけども、だけど魔力蓄えてるしおかしいな~、ってことで未知。」


そう言って彼女は続けた。


「あなただと、この剣と魔法の世界で即死してもおかしくないですねぇ、何しろ転生失敗物ですから! 」


彼女の色々な説明は、僕への配慮なのか、行き場のない八つ当たりなのかわからなくなってきた。


「とにかく、僕は生きたいです。」


何にしろ生きたいのは当然だ。


「んなもん、ステータスみてから言えよ! 毎日筋トレ20時間やっても凡人に追いつけねーよ! 」


彼女の切れ気味がさっきからよくわからなかったがステータスを見て理解できた。


HP ?/?

MP 0/0

体力 1

魔力 1

素早さ 1

腕力 1

魅力 1

運 1


スキル

なし


 なんだこれは、テンプレートですかね。

少女は言った。


「HP?ってなんだよてめぇ! 」


「知るか! 」

僕は即答した。


「はいそうですねー、誰も知らない、だから困る! いいですかぁ! 私たちはねぇ、困ってるんですよ? 」


「でも神様みたいなのが何かしてくれるんじゃないの? 」


それに対して彼女は一瞬にして答えを出した。


「神は死んだ。」


彼女のこの発言の衝撃はすさまじかった。


「死んだら世界どうなるんだよ!? 」


俺は未知でこの世界に神はいない、救いがねぇ。


「いや、眠ってるから起きればなんとかなる、でも物語パワーが足りない! くそ! 」


道端の石ころを彼女は蹴った。

そんな見た目でも相当強いのか石ころが大きなクマにぶつかるとクマは空高く飛んでいった。


「なぜ死んだかはこの際聞かないが、俺はこの能力で生き残ってはいけないはずだ。」


同人ゲームの初期値でもありえない数値だ。

それにHPが?というのも気がかりだ。

あと剣と魔法の世界でMP0はきつい。

そして何より基礎能力がおそらくそこらへんの鼠以下なところであろう。


「これ以上議論続けてもラチアカなので、あなたにちょっと能力与えて消えます! 」


彼女はそう言うと消えて言った。


スキル獲得 という表示が目の前に出た。


分身


説明

たかし、分身温めておきました。

これ使うと分身できるけど命削るから気をつけてね!

といってもその命がどれくらいあるかわかんね!

そりゃあんたの体感でしょうな! ハッハッハ

せっかく私の分身能力をあなたに移したので大事に使ってね。


どうやら天使から分身能力を移してもらったらしい。

嬉しいけどこんな体分身してどうなるんだろう。

スライムが分身する如く意味の無い行為だと思える。

説明には続きがあった。


あんた転生失敗物なので死ぬと魂が消えちゃうよぉ。

おそらくだけどね。

いや本当天使が絶叫するくらいの絶望だわー。

本当は天使の居場所に入れてあげたいけど天使じゃないと入れないから無理!

ごめんね、ほんとごめんね。

本当は会っていうつもりだったんだけど怖いの。

というわけで神が復活するまで死ぬなよ! 絶対に死ぬなよ!

PS これは振りじゃないので絶対に死なないように。


さて、奇妙な森に残された僕だったが分身を試してみることにした。


分身発動。


の文字が目の前に浮かび上がる。


すると目の前に僕が現れた。


「どうも」


もう一人の僕が喋った。


「どもども」


僕も挨拶をした。


「あなたは僕ですか? 」


僕は言った。


「そうです、僕です。」


彼もそう言った。


「あなたは自分が分身だと思ってますか? 」


僕は質問した。


「え? あなたが分身じゃないんですか? 」

彼は答えた。


「ああ、分裂したからどっちも分身ですね。」

僕は言った。


「なるほどなるほど。」

彼も答えた。


「ハッハッハッハ」

僕たちは笑った。


「なんでやねん!」

僕たちは同時に叫んだ。


「やっぱり僕たちの能力では生き抜いていけないだろう。」

僕は言った。


「愛犬と散歩してたら異世界に来るとは。」

彼も答えた。


「この世界での僕の名前はなんだろう? 」

僕は言った。


すると守護天使らしき者が現れた。


どうやら下っ端のようで光ってるだけの物体だった。


「転生失敗物なので生成できませんでした! が幸い後天的に決めれるものですので、天界で決めておきました。」


「ごくり。」

僕たちは唾を飲んだ。


「エックスです! 」


そういってどこかへ光は消えていった。


「半分遊ばれてるけど本当にひどいな。」

僕は言った。


「まぁ死なせないだけの自信はあるんじゃないか? 」

彼は言った。


「とりあえず僕はエックスだ。」

僕は言った。


「じゃあ僕もエックスということになるな。」

彼は言った。


「ややこしいので僕がエックスで君がエックスアルファにしよう。」

なんとなくだがエックス1エックス2よりマシな気がした。


「じゃあね、エックスアルファの僕が思うには、街に行くべきだと思うんだよ。」

とアルファは言った。


「なるほど、ならば街まで繰り出そう。」


 森は危険で竜の怪物などがうごめいていた、死ぬと魂が消えて消滅というのはあまりにもきつい。


「動けないな。」

僕は言った。


「そうだな。」

アルファも賛同した。


結果僕達2人は出てきた泉から動かなかった。


半日くらい空を見て夜になった頃守護天使が現れた。


「そりゃそうですよねぇ、あの人の仕事が粗すぎたんですね、すみません。」

青色の少女の天使はそう言った。


「とりあえず死んだら魂消滅はなんとかならないか? 」

僕は言った。


「そうだ! そうだ! 分身しても自分の魂の一部消滅とか最悪だぞ! 」

アルファが言った。


「えっとですね、転生に失敗して魂が変異してるため、このあの世が受け付けないんですよね、ですが一応現世なら能力がかなり低下しているものの現状存在できてるので。」

彼女は続けた。


「死んだら、その場で自分のボディが再構築されて生き返れる特性を付加しました、不死というやつです、かなり強い能力なので天界の天使全員で儀式しました。」

なんだかここまでくると自分が被害者ではなく加害者な気がしてきた。


「どうもすみません。」

僕は謝った。


「ごめん。」

アルファも謝った。


「でもあなた達に不死を付加したと同時に生きる目的が損なわれました。」

彼女は言った。


「そうだなぁ、死なないなら別にここでだらだらしててもいいよなぁ。」

アルファは言った。


「成り損ないらしくていいと思うんですが、みんなは怒って何かを押し付けようとしてるみたいです。」

彼女はさらりとひどいことを言った。


「いやべつに、僕達不死は不死でも人生まっとうするよ? 」

僕は言った。


「まぁまっとうっていっても不死だけどね。」

アルファは言った。


「まぁ元人間にしてはかなり天使に近いというか同等の能力を持ってしまったので、若干みんなどす黒い念を持ってるのでしょうね。」

彼女は続けた。


「かといって見捨てるわけにもいかないので、こんかいのような特異な処置を取ったわけなんですけどね、だけど代償が必要です。」


「代償と言われても……。」

僕は言った。


「物語パワー集めてきてください、世界を救うのが手っ取り早いでしょう。」

彼女は言った。


「ああ、そうすか……、なんだかすごい事になってきたけども、不死の体と分身パワー貰ったんじゃ断れないな、転生失敗も俺が愛犬と手をつないでたことが原因だし。」

僕は言った。


「まぁ爆発起きるとは知らなかったけど。」

アルファは言った。


「まぁせっかくなので、ここで会ったのも何かの縁ということで、使ってない能力差し上げます。」


そう言って彼女は消えた。


スキル獲得


液体化


説明

液体化します。

それだけですけどすごく便利だと思います。

私はワープとか色々あるので必要ないです。

ではそういうことで。

世界を救えたら皆許してくれますよ。


「なぜ僕達が悪いことになってるんだろう。」

と僕は言った。


「さぁ、とにかく死ななくなったんなら街へ行こう。」

アルファは言った。


そして僕達の冒険が始まった。


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