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第1話 旅立ちの朝

俺はキャサリンにキスをされた次の日、荷物をまとめて国王に旅立ちの前の挨拶をしていた。


「・・・フム、もう行くのかね?」


「ああ・・・」


俺は国王と握手をしてアネモネとヤミを連れて王宮を出た。


「さてと・・・サタンとソロモン帝国を潰しに行くとするか。」


俺は昇りつつある朝日に向かってそう宣言すると出発しようとした。


のだが・・・


「待ってください!!勇者さま。」


「これはこれは、王女様ではないか?」


「私もついていきます!!」


おおう・・・ム〇カさんの名言そして、俺のギャグをスルーするとは。


ド〇クエ風で言うならば9999のダメージを受けた。と言う感じかな?


「王女様!?いくらわたくしや師匠が一緒にいるとはいえ危険です!!」


アネモネはそう言って止めようとした。


全くもってその通りだ!!アネモネよもっと言ってあげなさい!!


「だいじょぶです!!」


キャサリンは根拠のない自信でそう言うと対してない胸を張った。


「勇者さま今失礼なこと思ってませんでしたか?」


「な・・・なんのことでしょう?」


キャサリンめ・・・なかなか、鋭いな。


「はぁ・・・なら、好きにしてください。」


アネモネはこれ以上何を言っても無駄だと思ったのか一言だけそう言うと先に行ってしまった。


☆☆☆


「で・・・ここから近い場所つったら何処だ?」


「ここから近い場所はレーアルメータという小さな村です。」


アネモネは地図を拡げるとある場所を指さした。


「ここから何日くらいだ?」


「歩いて1ヶ月くらいです。」


なるほど、それなら・・・


「アネモネ、キャサリン、ヤミ俺の肩につかまれ。」


俺はアネモネとキャサリンとヤミが肩につかまるのを確認するとレーアルマメータを示している赤丸の上に手のひらをかざして詠唱をはじめた。


「我等をこの示す場所へと連れよ。」


詠唱を終えると黄色い光に包まれた。


ーレアルメータ近辺ー


ヒュン!!


「ふぅー、なんとか成功したぜ。」


俺はなんとか成功したことに安心した。


「勇者さま・・・今のは?」


「今のは、『どこでもワープくん』という移動系魔法だ。」


俺は鎧についた埃を落とすとキャサリンにそう説明してレアルメータに向かって歩いていった。


「・・・ここが、レアルメータか?」


「そのはずですが・・・」


俺たちは「村があった」場所を見て顔をしかめた。


「ひどい・・・」


アネモネは怒りと悲しみでわなわなと震えていた。


「とりあえずは生き残りを探そう。」


俺たちは血の臭いにむせかえりそうになりながらも生き残りがいないかを探した。


「師匠、こっちに生き残りの人がいました。」


アネモネは手をあげて俺たちに生き残りがいることを教えてくれた。


そして、そこに行ってみると焼死体のなかに微かに息をしてる子供がいた。


「だれにやられた?」


俺はなるべく優しい声でそう聞いた。


「・・・魔・・・・魔王・・・軍が・・・・」


子供はそう言うと事切れた。


「なんてひどいことを・・・」


「魔王軍はこんなにも小さい命まで平気に奪えるというのか」


「・・・・・」


俺たちは魔王軍に対してかなりの怒りを覚えた。


「主・・・」


「ああ・・・」


俺は子供の遺体を抱き上げると適当な場所に行き土を掘り、簡易的なお墓をつくると子供の遺体をそこに埋めて土をかけて手を合わせた。


「・・・キャサリン、ソロモン帝国があるのは何処だ」


俺がここまで殺してやりたいと思ったのは久しぶりかもしれない。


「ソロモン帝国があるのはここから南に行ったデビルマウンテンにあるぜ!!ギャハハハ!!」


「「「!?」」」


俺以外の三人は突然聞こえてきた不気味な笑い声に構えた。


「・・・・いるなら出てこい。」


俺はそう言うと懐からクナイを取り出して声のした方向に向かって投げた。




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