第8話 仕組み
「・・・なるほど、そういうことか」
やっと、あの技の仕組みがわかったぜ
「ふふっ!さぁ、つぎ貴方よ?勇者」
そう言って、リリアは刀を俺に向けてさっきの技を放った。
「・・・・」
「勇者様ァ!よけてください!」
俺が、何もせず突っ立ていたらうしろからエルリックの心配する声が聞こえてきた。
「大丈夫だ。しんぱいするな」
「悪魔の無斬!」
スパァァァァン!
「勇者様ァ!〜ァ?!」
俺が無事だったことにエルリックは驚いて
(゜д゜)←こんな顔をしていた。
リリアが放った斬撃は俺に当たることなく周りの木を切り裂いた。
「!?どうして、無事なのよ!」
「さてさて、どうしてだろうな?」
俺が余裕www当たんねぇよぉwww的な表情をするとリリアはキレてしまったのか悪魔の無斬を何発も放ってきた。
当然、技の仕組みがわかっているので全て当たらなかったがなwww
これぞ、主人公www
すんません、調子に乗ってましたwww
「くそっ!なんでよ!」
リリアは、とうとう苛立ちが爆発して突っ込んできた。
「・・・攻撃が効かないからって突っ込んでくるとはガキだな。」
やれやれ、クールになろうぜ!
俺は、呆れながらも足を引っ掛けてころばした。
「真面目に戦いなさいよぉ!」
うぅぅと泣きながらリリアはそう言ってきた。
しらんがな。
てか、泣いたり怒ったり忙しいやつだな
「歯ぁ食いしばれよ?」
俺は、リリアにそう言って忠告すると懐に入り込み蹴りあげた。
そして、落ちてきたところを右フックを打った。
リリアは、それに耐えられず吹き飛んだが俺がそこへ回り込み蹴りを何発もいれた。
「がふっ!!」
リリアは、ベチャリと血反吐を吐くと悔しそうな顔をして俺を睨んできた。
俺は、それに対して
(・´∀・`)という顔をしてやったがなwww
「許さない!次あった時にあなたを殺す!」
リリアは、ヨロヨロとなりながらも立ち上がると懐から黒色の球を取り出した。
それに魔力を込めると(ry
「大丈夫か?」
俺は、エルリックの傍まで行くと立ち上がるために手を貸してやった。
「申し訳ありません……お手を煩わせてしまい……」
シュンとするエルリック
「気にすんな……魔王軍になってしまったとはいえ元は仲間だ。躊躇するのも無理はないさ」
「はい……」
励ましてもなお落ち込むエルリック
「(……)とりあえずはその傷を治すことが優先事項だな」
これ以上何を言っても逆効果だと考えエルリックを抱えるとベースキャンプへと戻る
「……こいつの傷の手当をしてやってくれ。」
「わ、分かりました!」
部下のひとりが慌てて救急手当箱のようなものを持ってきて傷の手当を始めた
俺はその間、テントの外に出ていた
「紅蓮の騎士団と魔王軍の手先が元仲間だったとは……」
なんとも奇妙な間柄というかなんというか……