人の持つ力〜ごめんねの力〜
わたしのおばあちゃんは、白黒はっきり、てきぱき、さっさと物事をすまさないと
気が済まない。思った事はすぐに口に出すひと。
でも、所々気が抜けてたりして、可愛いところもあり、しっかりしてるところもある。
今日はそんなおばあちゃんとお買い物。
服を買ったり、ご飯を食べたり、ゲームセンターへ行ったり。
久しぶりにおばあちゃんと歩いた。
─そして、帰路につく。
「疲れたなぁ」
「うん」
靴ずれをかばいながら夜道を歩く
そして、横断歩道を歩いている時…
キキィィィィィィィィィッ!!!!!!
「危ない!!!!」
耳の痛いブレーキ音と、母さんの声
すごい勢いで自転車が3台、おばあちゃんの目の前に飛び込んで来た
茶髪にロン毛の若い三人組だった
幸い、少しかすっただけ、大きな怪我には繋がらなかった
そしておばあちゃんパワー炸裂!
「君ら、ちょっと危ないんちゃう?〜」
若干嫌みにすら聞こえたその言葉
前の2人はおばあちゃんを睨みながら何も言わずこぎはじめた
「ごめんなぁおばあちゃん」
後ろの1人がそう言った
「よっしゃ」
これはおばあちゃんの口癖。
「よっしゃ」は、よく言った。とか、いいよ。とかって意味
「ありがとぉ!おばあちゃんも気ぃつけてな?お休み〜」
「はい」
そういって笑顔でこぎはじめた
「ごめんね」って、気持ちいいですよね。
言い方にもよりますが、謝られないより謝られた方がそりゃ気持ちいいです。
今回は感動ものではない。