ピサロとの死闘!魔ッキーの異変
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ミルクラーケンの触手が地面を叩きつける。
ドンッ!!
「いかいか〜!!」
触手がデス日サロに向かって伸びた。
しかし――
グシャッ
デス日サロはその触手を掴み、そのまま地面に叩きつける。
「いかぁぁ!?」
「つ、強ぇ…!」
ギューニューの額から汗が流れ落ちる。
「魔サトシ!!こいつは普通のパチモンじゃねぇんだ!気をつけろ!」
魔サトシは拳を握りしめた。
「分かってる!!」
その横で――
魔ッキーはデス日サロをじっと見ていた。
「……」
「魔ッキー!150万ボルト!!」
魔サトシが叫ぶ。
しかし魔ッキーは少しだけ反応が遅れた。
「あ?あぁ…」
バチバチ
電撃が手に集まる。
ドォォォン!!
雷がデス日サロを直撃する。
煙が上がる。
しかし――
煙の中からデス日サロがゆっくりと姿を現した。
「……」
まるで効いていない。
「うそだろ!?」
ギューニューが叫ぶ。
その時だった。
ピサロがゆっくりと魔ッキーを見た。
仮面の奥から視線だけが向けられる。
「……」
ほんの一瞬。
誰にも気づかれないほどの沈黙。
魔ッキーは小さく何かを呟いた
その声は轟音にかき消され魔サトシにもギューニューにも聞こえなかった
魔サトシだけが不思議そうな顔をした。
「魔ッキー?」
「……なんでもねぇ」
魔ッキーは視線を戻す
その先には激昂したピサロがいた
「ふざけるなよぉぉ!!」
その声は甲高い叫び声のように響いた
「貴様ら全員皆殺しだ」
「何だ…?」
ギューニューも魔サトシも息を呑む。
ピサロは刃を握り締め、全身の鎧が軋む。
「死ね。」
その瞬間、全身からオーラが噴き出し、周囲の空気が裂ける。
魔サトシは叫ぶ。
「魔ッキー、止めろ!!」
魔ッキーは一瞬、ピサロを見た。
(…あいつ、本気だ)
魔ッキーは電撃を纏った拳を握る。
バチバチッ!!
ピサロの刃が空を裂く。
「ぐあっ!!」
魔サトシが必死に防御する。
「こ、これは…!」
魔ッキーの雷を纏った拳とピサロの刃がぶつかり
空が歪み衝撃波が直に伝わってくる
「パ、パワーが違いすぎる!ピサロも強いが…魔ッキーはそれ以上かもしれん…」
そして空中での力の拮抗は解かれた
魔ッキーによってピサロが地面に叩きつけられデス日サロもボロボロになっていた
「もうやめておけ」
砂煙がたっていて魔サトシもギューニューの姿も見えない
ピサロが叩きつけられた衝撃で天井が崩れ、轟音に包まれた
二人だけの時間が流れた
「――なぜ、人間の味方をするのだ!!」
顔は見えなかったが、きっと仮面の下では悲しい顔をしている
そんな弱々しい声だった
「パチモンなんて戦いの道具でしかないのですよ!人間とパチモンが分かり合えるはずがない!あなたは利用されているだけなんですよ!魔ッキー!」
魔ッキーは俯きながら言った
「私もそう思っていたんだ、でも違った」
魔ッキーは魔サトシのことを思い出す
「私は魔サトシと友達になれた、ピサロもきっと友達ができるさ」
ピサロは地面を叩く
「トモダチ?そんなものに何の意味がある?あなたは人間にもパチモンにも見捨てられた過去を忘れたのですか?」
「忘れてはないさ、でも魔サトシやギューニュー、それにピサロ、人間とも仲良くなれたし、ミルクラーケンとも戦いを通じて仲良くなれたんだ、だから……」
「計画をやめるのですか?」
ピサロは怪訝な顔をした
魔ッキーは頷いた
「あぁ、全生物統一計画は白紙に戻そう」
ピサロは立ち上がって言った
「あなたも私を裏切るんですね」
ピサロは悲しみと怒りが心の中で渦巻いていた
「あなたは知っているはずなんだ、人間の恐ろしさも、パチモンの恐ろしさも
あなたは知らないんだ、綺麗事だけで世界は回らなことを」
ピサロの言葉に返す言葉もなく、魔ッキーは黙ることしかできなかった
「計画は遂行しますよ…私一人でも」
そう言って魔ッキーは飛び去っていった
「ピサロ……」
砂煙が薄くなり人影が見えてきた
「魔ッキー大丈夫か!?」
魔サトシが駆けつけ魔ッキーを抱きしめた
「あぁ大丈夫だ」
魔サトシは飛び去っていくピサロを鋭い視線で見送る
「あいつなんだったんだろう?」
「人間とパチモンを滅ぼすとか何とか言ってたな」
ギューニューがそう答える
「ピサロ、あいつは人間とパチモンを恨んだ人間だ」
魔ッキーが答えると微妙な空気が流れる
「魔ッキー?あいつのこと知ってんのか?」
魔ッキーは頷く
「あぁ全て話そう計画のことと私の過去の話を」
次回 明かされる魔ッキーの過去
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