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パチットモンスター 番いの破壊者  作者: かなめ
日焼けサロン事変
14/14

魔ッキーとムッキーそしてデス日サロ

よろしくお願いします

崩れ落ちる音。


ムッキーの体は、音もなく砕けていった。

そのすべてが、デス日サロへと流れ込む。


ズズズズズ……


地面が軋む。

空気が重くなる。


デス日サロの体が膨張し、歪み、再構成される。

三つの目が一斉に開き、濁った光を放つ。


その中心に、脈打つ“核”が浮かび上がる。


ドクン。


ドクン。


ドクン。


鼓動のたびに、地面が沈む。


「……っ」


魔ッキーは一歩踏み出す。

雷が腕にまとわりつく。


次の瞬間——


消えた。


ビリッ!!


雷鳴と同時に、デス日サロの懐に入り込む。

拳を叩き込む。


ドゴォッ!!


だが——


硬い。


衝撃は通る。だが“壊れない”。


直後、デス日サロの腕が振り下ろされる。


ズガァン!!


魔ッキーのいた地面が消し飛ぶ。

一瞬で数十メートルが抉れる。


回避。

着地と同時に再加速。


バチバチバチッ!!


雷の残像が何本も走る。

四方八方からの連撃。


ドン!ドン!ドン!ドン!!


だが——


全て、受け止められる。


腕。胴。脚。

どこを打っても、再生し、戻る。


デス日サロの背面が裂ける。


そこから無数の腕が噴き出した。


ビチャッ——!!


一斉に伸びる。


「くっ……!」


魔ッキーは跳ぶ。

だが一本が足を掠める。


ビリッ!!


感電のような衝撃。

動きが一瞬止まる。


その隙——


ドゴォォン!!


直撃。


地面に叩きつけられる。

クレーターが広がる。


砂煙の中。

魔ッキーは膝をつく。


「はぁ……はぁ……」


視界の奥で、デス日サロがゆっくり近づく。


足音一つで、地面が沈む。


逃げ場はない。


魔ッキーは拳を握る。

雷が弱く、しかし確かに灯る。


「……まだだ」


立ち上がる。


その瞬間——


全身の雷が爆発した。


バチバチバチバチバチ!!!!


空が裂けるような閃光。

大地を覆う雷の嵐。


「うおおおおおおおおおお!!!!」


一直線に突っ込む。


デス日サロも同時に動く。


腕が、牙が、全てが魔ッキーに向かって収束する。


衝突。


——静寂。


次の瞬間、


ドォォォォォォン!!!!!!


光が弾けた。


雷と異形の力がぶつかり合い、空間が歪む。


魔ッキーの拳が、核へと届く。


ドクン——


一瞬、鼓動が乱れる。


「……ッ!」


さらに押し込む。


だが——


核が蠢く。


バキッ。


拳が止まる。


デス日サロの全身がうねり、魔ッキーを包み込もうとする。


「くそっ……!!」


雷が暴走する。


ビリビリビリビリッ!!


至近距離での放電。

体内へ直接叩き込む。


核が、歪む。


ドクン、ドクン、ドクン——


不規則な鼓動。


魔ッキーは歯を食いしばる。


「終わらせる……!!」


最後の雷を、全て拳に込める。


バチバチバチバチバチバチ!!!!!!


——突き抜けた。


拳が、核を貫いた。


一瞬の静止。


そして——


崩壊。


デス日サロの体が、内側から弾ける。


ドォォォォォォォン!!!!!!


光。

雷。

崩壊。


全てが吹き飛び、戦場に静寂が戻る。


砂煙の中、立っているのは一人。


魔ッキーだけだった。


魔ッキーの眼前にはムッキーとデス日サロがいた


「ごめんなデス日サロ俺の勝手でお前を傷つけた」


魔ッキーはいった


「俺もそうだった、最初はただ羨ましくて、憎くて、殺してやりたいと、ただ思うだけだった」


魔ッキーはムッキーを抱きしめた


「でも俺らは人間を殺してしまった。だから終わりにしよう」


「なんで、そんな悲しいことを言うんだよ!」


魔サトシは全ての話を聞いていた


「魔ッキーもムッキーだって幸せになっていいんだぞ!!」


魔ッキーとムッキーは笑っていた


「俺はもう幸せだよ魔サトシ」


ムッキーはデス日サロを抱きしめる


「その言葉はデス日サロに言ってくれ」


魔サトシはデス日サロを目の前にして怖気付く


ムッキーは言った


「デス日サロを生かすも殺すも人間(おまえら)の自由だ」


ムッキーはデス日サロの頭を撫でた


「だが作られたパチモン(俺たち)がいたことを絶対に忘れるなよ」


そして魔ッキーから出た雷が暴走し、魔サトシと魔ッキーを隔つ壁となった


「じゃあな相棒」


魔ッキーとムッキーは雷の中に消えていった


残されたのは魔サトシとデス日サロの二人だけ


「デス日サロ、お前はどうしたい?」


デス日サロは喋れないのか首を傾げた


「じゃあ質問を変えるぜ、お前死ぬのは怖いか?」


デス日サロは頷いた


魔サトシは手を差し伸べる


「じゃあ行こうぜデス日サロ!」


デス日サロは魔サトシの手を取った


「今日から俺たち相棒だ!」






読んでいただき、ありがとうございました!

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