第24話 呪術賞金稼ぎ・ネクロトロール現る!
猪の血抜きをして近くの小川に体を冷やす目的でやってきた。
猪の推定体重は80キロ以上。
私は何とか引きずって持ってきた。
すると背後から不吉なものを感じた!
ヒュン!!!
反射的にそれをかわす!
飛んできたものが近くの木に命中する。
瞬時に木が腐り果てていく!
“これは呪殺呪文ネクロブラスト!?”
高位の魔法の一つだが、在野の外道魔法使いが生み出した経緯と、命中した対象を腐らせていくグロテスクさから帝国魔導士は誰一人として取得しようとはしない外道魔法の一つ。
「おうや~?今のをかわすとは?ね~ちゃん結構手練れかなあ~♬」
声のする方を見ると森の中から異形の化け物が現れた。
「オレ様はネクロトロール、ゴゴゴード様だ!呪術賞金稼ぎのゴゴゴとはオレ様の事よ!」
“外道魔法使いの中でも質の悪い魔界方面の崩れか!?”
「何だ外道!なぜここにいる!?」
「そりゃ~こっちのセリフよ可憐な小娘ちゃん♬俺みたいなレベルになると多少の結界は突破できるようになるのよ~♬このあたりは俺みたいなモンスターが少ないって結構人間の小娘が静養に来るって言うからな~♬そいつをちと魔界へ招待しようってこっそりやってきたわけよ♬」
「魔界と言えど魔導帝国に手を出せばどうなるか分かっているのか?ここは中立国の近くでもあるのだぞ!」
「そりゃそうだ♬だから人間の小娘は魔界での価格が倍以上に跳ね上がってるってわけよ♬」
「それを魔界のお偉い方に提供してるのは……」
「オレ様みたいな存在ってわけよ!」
ゴゴゴ―ドと名乗ったネクロトロールは巨体から想像できない素早さでエリカに突進してきた!
エリカはそれを寸ででかわす。
だが、上腕の一部に痛みが走った!
すれ違いざまにナイフで切られたのだ。
「お~、おっかしーな~♬魔界の種族の動きは普通の人間は勝てないはずなのにな~♬」
「おまえ、たぶん魔導士の崩れだろ?」
ネクロトロールの発言にエリカは一瞬ビクッとした。
必死で冷静を装う。
「だったらどうなる!?」
ネクロトロールはにんまりと下卑た笑みを浮かべた。
「もしそうならとんだごちそうだ!こんなわかくてしかも魔導士の資格もち、それでいてこんなきれいな小娘と来たら売れる値段の格が違う!!」
品のない歓喜の声をけたたましく上げるネクロトロール。
だが、次の瞬間、その歓喜の声は一瞬で消えて冷静な表情に戻った。
「なわけないか♬」
「お前みたいな弱っちい魔力しかないのが魔導士の訳ないがな。多少体術かなんかを習った口だろうがいつまでもオレ様には通じねえぜ! 」
「だけどよ~♬超上玉の美少女であることに変わりはない!じっくり味わってから売っちゃおう♬」
再びネクロトロールが手にしたナイフにどす黒い炎をともらせて襲い掛かってきた!




