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魔導士の血は魔女が拭く!  作者: Wahrheit2026


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第19話 異世界からの召喚物

“なに・・・・・・これ・・・・・・?”


初めて“それら”を見た時の私の率直な感想は珍しい物というより、見慣れたもののようで実は違うような不思議な違和感だった。


鈍い黒光りのする細長い棒の先端には穴が開き、我が帝国軍、敵対する共和国軍双方で使われる弩にどことなく似た感じの物体だ。


それに似たものが15個ほど、小さい鉄なのか何かの同じような小型の物が10個ほど、さらには金属の箱が部屋いっぱいになるほど積まれている。


他にも何かの部品が多く積まれていた。


幸いマリエッタの隠れ家は天井が高かったから事なきを得たが、もし狭い場所にこの荷物を召喚していたら間違いなく屋根を突き破っていたであろう。


一体これは何なのか?


ふと我に返り、先ほどまで読んでいた魔導書の箇所を読み返した。


“汝読め。艱難辛苦にありし汝に運命を逆転せしめる力を与えるものなり。古より伝わりし深淵に耳を傾け汝の心に宿りし望みを放たんことを”


先ほど流し読みしながらつい口走ってしまったのはどうやら古代魔法の一種のようで、唱えた者の苦難を逆転する何かを召喚するたぐいのものらしい。


魔導書によると、これを唱えた者の運命を逆転する力を与えるとある。


それがこれなのか?


私は床にずらりと並んだ“それら“の一つを手に取ってみた。


「・・・・・・ッ!?」


想像していた通り重い。


机の上においてみる。


恐らく手でつかむ部分を右手でつかむ。その前には何かのレバーのようなものがついている。


魔法の箒とも、槍とも、弩とも何か違う。


一体何なのだこれは?


さらに奇妙なのはその大量の、おそらく金属でできているであろう物体の近くにある書物だ。


手に取ってみた所、見たこともない言語で書かれてありとても読めそうにない。


そうだ、以前までは翻訳魔法を使えたはずだ!


マリエッタがごく初歩の魔法力だけは回復してくれたと言っていたから、翻訳魔法は使えるかもしれない。


異種族との会話や捕獲文書などを瞬時に翻訳して読めるようにする便利な魔法だ。


それを発現してみた。


使える!


通して読んでみた。


読めた!


1冊目を読み進めいていく。


どうやら何かの物語らしい。


私はわれを忘れて夜遅くまで読みふけり、気づいたときには時計はもう深夜1時を指していた。


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