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第13話 自由な社会
「世襲貴族は増税をやめろー!」
魔導帝国ヴァーンズハイト首都リヒテンブルク。
その中心部の目抜き通りで帝国臣民たちが抗議行動をしている。
帝国は皇帝を頂点とする世襲制の国家だ。
だが、一般市民が政治に参加し、政策を自由に批判する言論の自由が認められている。
デモを指導する一人が裏で何かをサインした。
建物の影に隠れる何者かが、彼と親しく話す人々の記録を事細かく何かの魔法で記録する。
スクリーンのように映し出された魔法にはデモに参加した人々の登録番号、声紋、表情筋の動き、行動や発言の記録が事細かく記録されていく。
数か月後、またデモは起こった。
だが、先日まで参加していた市民たちはなぜかいない。
帝国は信教の自由・思想信条の自由・言論の自由が共和国群よりもはるかに認められている。
今日も人々は自由にデモや皇帝、政府への抗議に参加している。




