血に染まった手
冷たい刀柄が、蘇雲の震える掌に押し込まれた。
その触感は金属ではない。焼けた烙鉄であり、毒蛇の舌信のようで、熱さに彼女の腕全体が痙攣した。
彼女の頭は真っ白だった。吹雪に席卷された荒原のように、ただうなりを上げる、意味のない白い騒音だけが残っていた。彼女は呆然と手の中の短刀を見、顔を上げてシカリウスを見た。
シカリウスの顔には何の表情もなかった。催促も、威嚇も、期待さえもない。ただ一片の冷たい平静だけがあった。まるで最もありふれた受け渡しを完了しているかのように。彼の灰色の瞳は底知れぬ寒水の二つの淵のように、蘇雲の今や驚骇絶叫の顔を映し出していなかった。
「私……できない……」蘇雲の声はほとんど聞こえないほど細く、喉の中で千切れた。首を振ろうとしたが、首は錆びたように硬直していた。
「貴様は人を殺した」
シカリウスの陳述文に、一毫の波立ちもなかった。
「私……あれは……あれは混乱の中で……こうじゃない……」
蘇雲の弁解は蒼白無力だった。彼女はあの重い剣を思い出し、剣先が血肉に突き刺さる滞涩感を思い出し、赤い服の兵士の最後の痙攣を思い出した。だがあれは違った。あの時は本能であり、恐怖に駆られた狂乱だった。そして今は、清醒な、命令された、絶望と乞いに満ちた瞳に対して。
「混乱の中でないからこそ、貴様は学ばねばならない」
シカリウスの声は依然として平坦だったが、蘇雲の心に重鎚を打ち込むようだった。これは教導ではなく、判決だった。
地面の若い兵士は理解した。
彼は徒労の磕頭を止め、瀕死の魚のように、ぱっと身を翻し、手足を使って蘇雲の方へ這ってきた。断手首を地面に引きずり、泥泞の中に刺目な血痕を引く。彼は顔を上げ、涙と鼻水と泥土で覆われ、先ほど磕いてできた傷口から再び血が滲んでいる。
「頼む……頼む……本当に死にたくない……」
彼が一寸這い寄るごとに、蘇雲は無意識に一寸後ずさりする。だが背後は倒れた樹幹で、退く場所はない。若い兵士の手が、泥と血に塗れた手が、蘇雲のズボンの裾を掴んだ。冷たく、粘つく感触が薄い制服の布地を通して伝わってくる。
「頼む……」
彼の眼差しは蘇雲をまっすぐ見つめ、そこには純粋な、獣のような求生の欲と、目の前のように見える柔らかな少女への最後の微かな期待があった。
蘇雲の手は刀を握りきれないほど震えていた。視線がぼやけ始め、耳元の音がうなりを上げ、世界は油脂に塗れた薄膜に包まれたようで、ただ目の前で泣き叫んでいる人と、手に握るいっそう重くなる刀だけが残っていた。
彼女は教室を思い出した。掲示板で叩き込んだ、戦争と死傷と戦略についての冷たい文字を思い出した。「必要な犠牲」や「戦略的考量」を軽々しく議論した自分を思い出した。あの文字は決して教えてくれなかった。泣きながら許しを乞う人を殺すと、掌はこんなに冷たくなり、胃はこんなに痙攣し、喉はこんなに渇いて痛むことを。
「動手!」
シカリウスの低い声が、彼女の混乱した神経を鞭打つように響いた。
蘇雲は激しく目を閉じた。
闇が降りた瞬間、体の中で何かが千切れた。理性ではなく、彼女を引き止め、より深い場所に落とさぬようにしていた糸だ。
両手は、一種の麻痺に近い本能に憑かれて、刀柄を強く握り締めた。
彼女は自分が力を込めていることさえ感じなかった。体は彼女の制御から離れ、自ら動いた。両手で刀を持ち、高く掲げ、そして、渾身の力を振り絞り、下へ刺し込んだ――。
「ぷすっ」
滑らかな阻尼感が、刀身を伝って明晰に彼女の掌、手首、腕へ、そして脳裏へと走った。
温かい、粘つく液体が、噴泉のように迸射し、彼女の顔全体に浴びせられた。
濃厚な、甘腥い鉄錆の匂いが瞬時に鼻腔を満たした。
「ああ――っ!!!」
彼女の絶叫ではない。地面の若い兵士が発した、短く凄惨極まりない絶叫だった。叫びは半秒しか続かず、喉を掴まれたように千切れ、一連の嗬嗬とした、破れた風箱の漏気のような音に変わった。
蘇雲は激しく目を開けた。
刀は、若い兵士の鎖骨の下方、首筋に近い位置に深く埋まっていた。刺し違えた。急所を外した。傷口から、暗紅色の血液がぼくぼくと、途切れることなく涌き出し、急速に彼の革鎧と身下の泥土を染めていた。
若い兵士の目は極限まで見開かれ、眼球が突出し、蘇雲を凝視していた。そこには信じがたい激痛、死への恐怖、そして一種の……濃厚で実質化した怨嗟が満ちていた。
彼は即座に死ななかった。
気管は裂かれたようで、口を大きく開けたが、嗬嗬と、漏気のような吸引音しか発せられない。一回一回の艱難な呼吸ごとに、さらに多くの血の泡が出てくる。彼の体は激しく痙攣し始め、四肢は無意識に地面を掻き、岸に投げ出された魚のように、徒労にもがいた。
蘇雲は呆然と見つめていた。
噴き出す鮮血を見つめ、怨嗟に満ちたその瞳を見つめ、命がこれほど緩慢に、これほど苦痛を伴ってこの若い肉体から流逝していくのを見つめた。
時間が無限に延長されたようだった。
数秒?それとも数分?
彼女にはわからなかった。
オットーが沈黙して歩み寄り、しゃがみ込み、手中の大剣を寒芒一閃させ、精密に若い兵士の首筋を横切るまで。
嗬嗬音はぴたりと止まった。
痙攣は止まった。
あの瞳の光は完全に消えたが、依然として蘇雲の方をまっすぐ見つめ、空虚で死灰のようで、しかし永遠の呪詛を帯びているように見えた。
世界は、完全に静かになった。
雲は依然として両手で刀を握った姿勢で、硬直したまま立っていた。顔に、手に、制服の前襟に、温かく粘つく鮮血が飛び散っている。刀はまだ、痙攣を止めたばかりのその死体に刺さっていた。
彼女は数秒間呆然とした。
そして、見えざる重鎚が腹部を打ち据えられたように、ぱっと腰を折った。
「う゛――っ!!!」
胃袋が狂ったように痙攣し、翻江倒海した。だが胃は既に空洞で、何も吐き出せない。灼熱する胃酸と胆汁だけが、何度も何度も喉へ押し上げられ、喉と食道を焼くように痛めた。彼女は激しく乾嘔し、体を縮こまらせ、涙が制御不能に溢れ、顔の血と混ざり合い、顔全体を覆った。
彼女は刀柄を放り出し、両手で自分を抱え、膝をつき倒れた。体は嵐の中の木の葉のように震え、哭声は嗄れ千切れ、息も絶え絶えで、まるで五臓六腑を一緒に泣き出すようだった。
アンナが駆け寄り、乾嘔と震えを繰り返す蘇雲を抱きしめた。彼女の手は蘇雲の背を軽く叩き、声は嗚咽と深い悲しみを帯びて、蘇雲には理解できない、おそらくは安撫か祈文のような句を低声で唱えた。彼女はシカリウスを責めるように睨んだが、後者は既に背を向け、オットー、ヴァレンティンと共に、沈黙して速やかに三具の死体を処理していた。
蘇雲はあちらを見る勇気がなかった。ただその暗紅色を一瞥するだけで、胃が再び激しく痙攣した。彼女はただ顔をアンナの肩に埋め、アンナが軽く、何度も何度も彼女の脊を撫でるのを許し、その温かい手から僅かな可哀想な慰めを汲み取った。
「着ろ」
濃厚な汗の臭いと淡い血腥味を帯びた、柔らかな革鎧が、蘇雲の目の前の地面に放り投げられた。
シカリウスが殺した刀を持った老兵の軟甲だった。
「これ……私……」蘇雲は顔を上げ、顔には涙と血が縦横に走り、声は嗄れていた。
「洗えるものは洗ってある」シカリウスの声が頭上から響いた。彼は死体の処理を終え、水嚢の水で手の血を洗い流していた。「着ていればせめて一刀は防げる。その一刀が……」
彼は言い終えなかったが、言外の意は明らかだった。その一刀が、生死を分けるかもしれない。
蘇雲はあの軟甲を見た。革は磨り減り、縁には繕いの痕跡があり、完全に洗いきれない暗褐色の汚れが残っていた。濃厚な、見知らぬ死者の血腥味と体臭が顔を撲った。
この臭気の包囲の中で、目を閉じれば、あの瞑目しない、怨嗟に満ちた瞳が目の前に浮かぶ。
「う゛――っ!」
彼女はまた吐いた。ただ胆汁と酸液だけを。
だが最終的に、生きる意志、あるいは麻痺が上風に立った。彼女は歯を食いしばり、湿気の残る、大きなその軟甲を掴み、苦労して制服の上にかぶせた。軟甲はサイズが合わず、だぶだぶとしていて、残る臭気は隙間なく侵入し、常に先ほど何が起こったかを思い出させた。
シカリウスは何も言わず、振り返って死体から略奪したものを確認し始めた。粗雑な銅貨数枚、人を殺せるほど硬い乾糧の小袋、普通の矢数本、そして新兵の身から見つけた、紐で縛られた簡素な木彫り――ぼんやりとした人形で、恐らく彼の娘「アイリ」を象っているのだろう。シカリウスはその小さな木彫りを取り上げ、一瞥し、無表情に懐に収めた。
間もなく、あらゆる痕跡は可能な限り消された。死体は更深い灌木叢に引きずられ、枝叶で粗略に隠蔽された。地面の血迹は泥土と落ち葉で覆われた。
「行くぞ」シカリウスが下令した。
隊列は再び沈黙して出発し、渓流に沿って移動を続けた。だが雰囲気は完全に変わっていた。以前は緊張と警戒だけだったが、今は一層の重厚で、窒息しそうな抑圧が加わった。誰も沈黙し、足音は一層重かった。
蘇雲はアンナに手を引かれ、機械的に足を踏み出した。軟甲の血腥味は常に鼻先を萦回し、あの死灰色の瞳は、烙のように、深く彼女の網膜に焼き付いていた。瞬きするたび、影が揺れるたびに、彼女はあの瞳が闇の中で開き、まっすぐ自分を見つめているように感じた。
夜の到来は極めて速かった。
彼らはもう一つ比較的隠蔽された岩の裂け目を見つけ、夜営の地とした。篝火は再び灯ったが、昨夜よりもさらに微弱だった。誰も口を開かず、乾糧を噛む微細な音と、薪のぱちぱちという音だけが聞こえる。
見張りの番になった。オットーと……蘇雲の番だった。シカリウスが彼女とオットーを組ませたのは、彼女を「見張る」必要があると考えたのか、それとも別の理由があるのか。
篝火は埋められた。闇が全てを呑み込んだ。
蘇雲は岩の裂け目の入口近くに坐り、背を冷たい石に預け、外面の濃い闇を空虚に見つめた。オットーは彼女の傍らの遠くに坐り、同じく沈黙し、風化した石像のようだった。
時間が死の静寂の中を流れた。
どれほど経ったかわからない。蘇雲の体は制御不能に微かに震え始めた。寒さのためではない。あの瞳たちだ。四方八方から、一寸の影ごとに這い出してくる。若い兵士が、首から血を噴きながら、嗬嗬と息を引き、断手首を引きずりながら、彼女に這い寄ってくる。そしてあの二人の老兵、そして紅石城下の無数の死体たち……彼らは影から腕を伸ばし、彼女の足首を掴み、眼窩には死灰色の、焦点は合っていないが彼女を凝視している眼球がある。
彼女はぱっと身を縮め、両手で頭を抱えた。
「あっ!」
抑えきれない短い絶叫が喉から漏れた。
傍らで、オットーが振り返った。闇の中、彼の表情は見えない。ただ曖昧な、落ち着いた輪郭だけが見えた。
彼は暫し沈黙して彼女を見つめ、そして、あの蒼老で低い声で、軽く口を開いた。
「娘さんよ、こっちへ来て、じいさんと暫し坐ろう」
蘇雲は躊躇い、震えながら、ゆっくりと這い寄り、オットーの傍らに坐った。彼女は膝を両手で抱え、体は未だ微かに震えていた。
闇の中、唯一の光源は疎らな雲を抜けて差し込む、清冷な双月の月光だった。蘇雲は初めて気づいた。この世界の夜空には、二つの月が掛かっている。大きいものと小さいもの、相依と相伴し、共に柔和で不気味な光芒を放っていた。
「子よ、ランベルトの子を残忍だと責めるな」
オットーの声は遅く、古い物語を語るように響いた。ランベルト?シカリウスの名だ。蘇雲は軽く頷いた。彼を責めたわけではないが、怨まずにいられなかった。こじれた感情は説明できないが、今は整理する力がなかった。
「じいさんの経歴を話してやろう」とオットーは続けた。声は平坦だった。「もう死人のことを考うな」
彼は蘇雲の薄い、軟甲に覆われた肩を叩いた。その掌は厚く、粗く、長年剣を握った厚い胼胝があり、しかし一種の奇妙で心安らぐ力があった。
オットーは語り始めた。十六歳で強制徴兵され、初めての戦場で失禁した恐怖から、死体の山と血の海をどう生き延びたか、妻を娶り子を成し、戦争が終われば家に帰り老婆と子供と暖かい床を守ると思ったこと。そして再び戦争が勃発し、故郷が破壊され、妻女が「味方」の砲火の下で死んだこと。彼は極めて平淡に語り、あまり渲染はしなかった。妻女のことを語る時、彼の声は長く途切れ、闇の中に微かな嘆息が聞こえた。
「時としてな」と彼は言った。「生き延びた者は、知るべきことを知り、為さねばならぬことを為さねばならぬ。それを命を守る技を守る技と思え」
「私たち……戦争は終わりますか?」蘇雲はついに口を開き、声は嗄れていた。
オットーは暫し沈黙した。
「前へ進め、振り返るな」と彼は最終的に言った。声は低かった。「振り返れば見えるのは死人と、お前を追ってくるものだけだ」
蘇雲はもう問わなかった。彼女は顔を膝に埋め、老人の平坦な呼吸と、遠くの夜風のうなりを静かに聞いた。あの死灰色の瞳は、老人の言葉に重い歳月の感覚で一時的に追い散らされたように感じた。
空が白む頃、前方の斥候を務めていたシカリウスが無音で帰還した。彼は岩壁に凭れて眠っているように見えたオットーと、傍らに縮こまっている蘇雲を見て、起こさず、ただ目覚めたばかりで番を引き継いだヴァレンティンに合図を送った。
そして、彼は岩の裂け目の縁に歩み寄り、指を遠くの朦朧と起伏する丘陵の輪郭へ向けた。
黎明の第一の灰白色の天光の照耀の下、蜿蜒たる、灰黒色の、巨獣の背骨のような曖昧な線が、地平線上に隠然と現れた。
全員が起こされ、間もなく出発する。
「鉄砧要塞」
シカリウスの声が平静に響いた。
「あと半日の行程だ」
全員の視線が、彼の指の先に従い、その方角へ注がれた。
そこには城壁があり、軍隊があり、相対的な安全があり、また未知の規律とより複雑な処遇がある。
希望と、より深い憂慮が、各人の瞳に交錯していた。
半日。
蘇雲はあの灰色の輪郭を見つめ、目的地に到達した喜びはなく、ただ一種の麻痺に近い平静だけがあった。彼女は血腥味を放つその軟甲を引き締め、指が無意識に腰を撫でた――そこには、彼女が先ほど取り戻した、拭き清めた短刀が差されている。
刀柄は冷たかった。




