【用語】黄昏神殿・黄昏の巫女
『黄昏の世界の中心たる、白亜の神殿。
そこに坐するのは、美しき黄昏の巫女。
人を捨て、御像となり、乙女は女神と世界のために祈りを捧げる』
クレイスト大陸の中心にある、黄昏の女神クラリシアを祀る神殿。堀に囲われた広大な敷地には神殿の他に、聖騎士団本部、聖騎士養成学校、神官宿舎、迎賓館がある。
巫女と巫女が引き入れた者だけが入れる『神域庭園』とは、神殿にある中庭のこと。女神が持つ創生の力の一端を使って、巫女が望む風景を作り出すことができる。太古に巫女となった少女を慰めるため、黄昏の女神が与えたとされている。
神殿の敷地内であれば瞬間移動する、させることも可能。結構疲れるらしい。
神殿南側の三分の一はブランシェールの役所となっており、戸籍や税金の管理、商売の許可、裁判などはこっちで行われる。一般人が入れるのは役所の部分までで、残りは『神域』と呼ばれ神官や聖騎士、高位の貴族など神殿関係者のみが立ち入れる。
役所で働くことに主な資格は必要ないが、神域で働くには修行を積んで神官となる必要がある。
黄昏の巫女がいる『謁見の間』は、神殿上階層にある。庭園に開けており、巫女の意思で風景を変えられる。
巫女への謁見は神官長や聖騎士団長くらいしか許可されておらず、招集があった時のみ入室できる。煩雑だが手続きさえすれば、貴族も謁見は可能。
黄昏の巫女はクレイスト大陸に生きている少女が、六歳になった時に女神によって選定される。黄昏時に女神の声を聞き、両手の甲に巫女の刻印が浮かぶと神殿へ召集され、巫女になるための勉強や修行をする。外部との接触は一切断たれ、家族ですら会うことはできない。神託によって決められた日取りで『代替りの儀』を行い、黄昏の巫女となる。
代替りの儀は十日間行われ、これまでの巫女たちの記憶と女神の力を全て受け継ぐ。その間に先代巫女の葬儀も行われるため、大陸中の人々は喪に服すこととなっている。
代替りの儀とは、新たな巫女の誕生日であり、旧き巫女の命日でもある。
巫女は数年で代替りするが、十年以上巫女を務めているライラは史上最長の在任期間。
黄昏の巫女は世界の柱であり、女神の化身でもある。そのため、万物には平等でなくてはならない。
特定の個人を優遇、または冷遇したり、友人や伴侶など深い関係となったりすると、巫女の心を大きく掻き乱す原因となるため禁じられている。巫女の心が揺れると世界に災害などが多くなり、代替りも早まる。歴史上でも、巫女の揺らぎが原因で起きた災害は幾度かある。




