【用語】幻獣
クレイスト大陸に生息している、言葉を持たない生物の総称。陸上生物だけでなく、魚や鳥、虫も幻獣に類される。
信頼関係を築き、幻獣が許可をすれば『封幻石』という魔鉱石に封じることができる。ヒトに友好的な幻獣もいれば、気位が高く襲ってくる幻獣もいる。
食用に肥育されている幻獣は、産地+種類などで表記されることもある。(例:カンライ鶏、カイアス牛、クララ牛)
【図鑑】
■灰紅鳩:胸から足にかけて真っ赤な羽毛を持つ、灰色の鳩の幻獣。とぼけた愛嬌のある顔をしているが、気性は勇猛で好戦的。縄張り争いや餌の取り合いで、体よりも大きな幻獣に向かって行くこともある。何物にも臆せず、決して退かないことから聖騎士の象徴として大切にされている。
■水玲馬:常に鬣や尾に水を纏っている馬の幻獣。晴れより雨の日の方が体力も速度も上がる珍しい種類。大人しいが騎手を選び、水玲馬が認めた者しか背中に乗せない。忠誠心も高く、水玲馬より騎手が先に死ぬと、雨となって自身も死ぬ。ヴィンセントの愛馬だが、ルーベンも認めているため乗せてくれる。
■魔食兎:額に小さな魔鉱石の角を持つ兎の幻獣。自然や人に宿る魔力が主食で、角で食べるため、口は退化している。ヒトにも懐きやすい。
■苔岩熊:背中が岩のようになっている大型の熊の幻獣。気性は穏やかで、旅人を襲うこともない。鳥と共生しており、背中に生える苔を食べてもらう。
■風翼虎鷲:北の地方、高い山の上に生息する幻獣。体は虎で、頭は鷲、翼の生えた凶暴な大型の幻獣。手懐けられず、封幻石にも入らないと言われている。
■花角鹿:角に花が咲いている、神話上の幻獣。その美しさから様々な芸術の題材となっており、絵画や彫刻だけでなく栞にも作られる。
■玻声雲雀:紺と黄色の羽を持つ小さな小鳥の幻獣。賢くて人慣れも早いため、ブランシェールでは住人の手紙を神殿へ運ぶ役割をしている。窓辺にソヴィの実を撒くことで飛んできてくれる。