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レイナとアイシェと七剣聖

今回、前話と違ってレイナ視点に戻っています。


「おぉ、アイシェやるなあ」


 空中に映し出されたアイシェ達剣聖の様子を見ながら、私は感嘆する。


「まさか七剣聖最速の攻撃を防いだだけでなく、動きをとらえて、無力化するなんて……」

「凄いよね」


 サロスもアイシェの活躍に驚いているようだ。

 とはいえ……。


「剣聖が集まって、一体何してるのかな」


 映像を見るに、アイシェのところに剣聖が集まっている。

 人数は……アイシェと最速の剣聖を合わせて4人かあ。


「どうなるのかな」

「嫌な予感がします」

「だねえ」


 サロスの言葉に同意すると、剣聖達に動きがあった。

 なんとなく嫌な予感はしていたけれど、うん、アイシェ対二人の剣聖という構図になった。

 無力化した最速の剣聖は見ているだけみたいだ。


「これを見るに、剣聖達は手を組んだってことかな?」

「かもしれません。アイシェは魔王を倒した剣聖ですから」

「そっかあ」


 ここ、魔帝都に着いたのは私達が最後だった。

 きっとその前に着いた剣聖達で話し合ってこういう形になってしまったんだろうなあ。



「他の剣聖達は……っと」


 他の剣聖の動き、特に組んでないと思われる剣聖達の動きを見る。


「一人は……コンビニ」

「誰の事ですか?」

「えっとね……ローソン」

「あぁ、なんでも柔らかくする剣を持った、彼ですね」

「そ」


 私のボケも、アイシェがいたらツッコまれるんだけど、サロス相手だと素で返される。

 寂しいね、早く勝って帰ってきてね、アイシェ。


「もう一人は……女の人?」

「鉄砂の剣聖ですね」

「おー、彼女が」


 結構な美人さんだ。アレで剣も一流なんて、凄いなぁ。


「で、最後の一人が……ん?」

「どうかしましたか?」


 あの顔、どっかで見たような。どこだっけ。


「あっ、酒場のお兄さん」


 そうだ、あの不思議な街で出会ったバーテンのお兄さん。彼だ。


「そっか……剣聖だったかぁ」


 だからアイシェの話をしたんだね、うっかり強みと弱みの話しちゃったよ。

 まあ、あの程度のことでアイシェが負けるわけないけどね。


「問題はどちらかというと戦ってる方かな」

「どういうことですか?」

「うんとね、多分なんだけど、あのままだとアイシェ、負けるね」

「え」


 うん、流石にこれは相手が悪い。

 さっき剣聖達の顔を見たときに、何人か知っている顔がいるなと思ってはいた。

 だけどその中に、まさか『プレイヤー』がいるとは、思わなかった。


「しかもあれ、超越者の一人だし」

「超越者?」

「私と同じくらいステータスがあるってことかな」

「え?!」


 アイシェを襲った二人のうち一人が、プレイヤーだった。


「名前は確か……梅村だ」

「うめむら、ですか?」

「そ」


 超越者にして、PKを得意としていた戦闘狂。

 これは相性というか、相手が悪い。

 流石のアイシェでも、超越者が相手なうえに、1対2で勝てるとは思えない。


「さて、どうなることやら」

「大丈夫でしょうか……」

「うーん」


 どうなるか、こうなると本当にわからない。

 私はアイシェを信じてるけど、それでも、うーん。


「頑張れアイシェ」


 私はただ見て、応援することしかできない。

 アイシェの勝利を祈りながらモニターを見ている。

 すると。


「え?」


 まさかの展開に、驚く。


「そういうのも、あるのかあ」


 私は予想外の展開につぶやくと、この後に起こる戦いに、少しながらわくわくしながら、モニターを見続けた。


ご読了ありがとうございました!

感想、評価、ブックマーク等頂けますと励みになります!!


いつも当作品を読んでいただきまして、誠にありがとうございます。

多くの方に評価いただき、喜びのあまり毎日浮かれております。

これからも多くの方に楽しんでいただき、評価いただけますよう、創意工夫をしていきたいと思います。

まだまだ続くレイナ達の冒険譚を、ぜひお楽しみください!


次回更新は次回日曜日の21:00までを予定しております。

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