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レイナとラッツとソードビット

 ドラゴン討伐後、不審な人物を見つけた私達。

 それでも私達はよくわからないまま火山を出る。するとそこに待っていたのは先ほどの偵察の人と……えーっと誰だっけ。


「またお前かイカサマ!」

「あ、ラッツだ」

「ラッツさんと呼べ! 先輩だぞ!!」


 なんか取り巻きが意気込んでそんな事を言ってくる。まあ、先輩って言えば、そうかも知れないけど……。


「私一応Sランクなんで、今は私が先輩でよくない?」

「誰ですか、この人達」

「ほら、例のギルドでの騒動を聞いてアイシェが会いに来てくれたことあったでしょう。それの人達」

「あぁ、なるほど?」


 それで納得要ったのか、アイシェは溜息を吐いた。


「レイナさんは実力でSランクになったんですよ。貴方達にイカサマ呼ばわりされる筋合いはありません」

「なんだと!!」

「女二人でフレイムドラゴンに勝てる訳ねぇだろうが! イカサマに決まってる!」

「じゃあどうイカサマしたら勝てるの?」

「そ、それは……なんか、こう、凄いアイテムに頼ってるんだろ!!」

「なんだそりゃ」


 なんか相手するのもめんどくさいなあ。


「勝負しろ! 今度俺達に勝てたら本物だって認めてやってもいい!」

「何それ……まあいいや、じゃあその凄いアイテム見せて上げるよ」


 私はインベントリから久々のソードビットを出す。


「一人に付き一本で相手してあげる」


 私のソードビットは9本あるが、その内5つだけを使って戦うことを宣言する。


「ば、馬鹿にしやがって!!」

「そんな浮いてるだけの剣に何ができるってんだ!」


 ラッツ達は私の事がまだ気に入らないようで、文句を垂れて来る。めんどくさいなぁ。


「そういえばさっきから偵察の人は黙ってるね、どしたの?」

「ハイディングを使ってるのに、何故わかった……?」

「あぁ、だってそれ自分より高レベルにはほとんど効果ないでしょ」


 私が当たり前のように言うと、偵察の人は驚いた。


「ラッツ止めよう、コイツ等には勝てない」

「何言ってんだ俺はやるぞ!」

「俺もやりますラッツさん!」


 そんなわけで一人減ったのでこちらもビットを一つ戻す。


「さ、始めようか」

「こい!!」

「イカサマ暴いてやる!!」


 そして戦いが始まる。

 といっても、ほとんど展開は一方的だった。

 ソードビットの攻撃力が高すぎて剣を弾かれ飛ばされる者、それだけならいいが剣が砕ける者、代わりのナイフを取り出して出したナイフを弾き飛ばされる者。そうやって徐々に抵抗する力を奪っていき、最終的にはラッツ達は大人しくなった。


「はい、これが実力の差って奴だよ。わかった?」

「ちくしょう……あんな訳の分からない装備だけに負けるなんて……」

「装備が強いだけじゃないのか」

「そ、そうだ、装備が良いだけだ」

「そろそろ殴るよ?」

「ひいっ」


 ラッツは昔私にやられたのを思い出したのか悲鳴を上げる。

 はぁ……ホントどうしようもないねコイツ等。


「さて、私達は先を急ぐから、貴方達もドラゴンスレイヤーなんて無茶しないでちゃんと帰るんだよ~」


 私はそう言い残すとユニコにアイシェと二人乗りし、その場を去った。

そして翌日、町に戻ってギルドに報告すると、大変喜ばれた反面、とても驚かれた。


「まさかこんなに早く討伐して帰って来られるとは思いませんでした」

「まあ、私もそうです」


 実際こんなあっさり終わってしまうとは思ってなかった。

 この世界でのレベル100は本当に強いようだ。


「そこで、その腕を見込んでレイナさん達にお願いがあるのですが」

「ん?」


 なんだろう、すっごく嫌な予感しかしない。


「勇者様達が苦戦している四天王との闘いに参加していただけませんか?」

「あ、お断りします」


 それはサロス達の仕事であり、試練でもある。私がそれを奪えば魔王を倒すことは出来なくなるかもしれない。

 そんな危険な真似は依頼されても易々と受けていいものではない。


「お願いします、レイナさん!」

「いや、だから、駄目ですって」


 私にも私でやることもある、まあ同族探しは後回しでもいいかも知れないけれど。

 でも、一番の理由はやはり勇者の出番、試練を奪ってしまう事だろう。

 彼らには是非とも自分たちの力で乗り越えて欲しいものだ。


「そんなわけで、失礼します」

「そんな、レイナさん!!」


 後ろで受付のお姉さんが叫ぶが私はギルドを後にした。


「良かったんですか? 断っちゃって」

「何度も言うけど、私は魔王と戦ったり、四天王を倒したりもしないつもりだよ」

「ドラゴンはやっちゃいましたけどね、一瞬で」

「うっ」


 そこを突かれると痛いところだけど、人の命には代えられないってことで。


「それにサロス達も自分で何とかしないと成長しないでしょ。頑張ってもらわないと」

「はあ、レイナさんが魔王を倒せば済む話だと思うんですけど……」


 そんなKYな真似私にはできないよとツッコみたくなるがKYって言っても多分伝わらないので止めて置く。


「さあ、そんなことより東に向かおう。レイナールに」

「はい」


 さて、次はどんなイベントが待っているのかな?

ご読了ありがとうございました!

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次回更新は次回日曜日の21:00までを予定しております。

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― 新着の感想 ―
[一言] 廃人だし普通の剣技でも強いんだろうなぁ
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