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レイナとローテと食事

 エルフの王族、ハイエルフだと言うだけでも生きにくそうなのにこんなステータスだし。

 この世界での強さはわからないけど、多分最強……なんだろうなぁなんて、うぬぼれ過ぎかな。

 そんなことを私が悩んでいると随分時間が経っていたのか、少女の声で呼び出しが掛かる。


「レイナ様、お食事が出来てますので下の階までお越しください」

「あ、はーい」


 どうやらさっき女将さんが言ってたローテという少女のようだ。

 私は早速部屋を出ると下の階へ向かう。


「こちらにどうぞ」

「ありがとう」


 ローテという少女だろう子は、赤毛の三つ編みの可愛らしい少女だった。

 ていっても年齢は同じくらいかな? いや、設定年齢は別としてね。16くらいかなと。

 ちなみにこの宿は食事処も兼ねているらしく、今の時間は昼間と違って大変賑わっている。皆さんシュワシュワを飲んでいい気分のようだ。


「それはそれとして……これは中々」


 目の前に出されている料理に目を向ける。

 中世風の世界だから硬い黒パンとかかなと思ったけどパンは普通そう。

 後は美味しそうな香りのするスープに、よくわからないけど肉料理が添えられている。


「頂きます」


 そう言ってから私は食事を摂る。

 まずはパン。うん、普通だ。可もなく不可もない。

 次はスープ、これは美味しい。食通じゃないけど美味しいのはわかる。というか病院でロクに体の動かなかった私は点滴か流動食だけだったのでそうじゃない普通の料理というのがもう美味しい。

 そして最後に肉。これはごちそうって感じがする。やっぱりお肉はいいね。食べ応え抜群だよ。


「ふう、ごちそうさまでした」


 私個人としては大変美味しい食事だった。他の人からしたら普通かも知れない料理でも私にはごちそうだ。


「お姉さん良い食べっぷりだったね?」

「そ、そうかな」


 長めな病院暮らしが私をそうさせたのだろうか。


「というかローテはいくつなのかな?」

「16だよ」

「おな……そっかあ」


 うっかり同い年とかいう所だった。ハイエルフ設定忘れて妙な事言ったら変に思われるよね。


「お姉さんはエルフだから長生きなんだよね? 旅をしてるの?」

「えっと……まあそんなところかな」


 本当はただの人生の迷子なんですけどね。


「じゃあ冒険者もやってる?」

「うん? いや、私はやってないね」


 そう言えばそんなのが居るらしいのをアイシェに聞いたね。

 なってみてもいいかなあ、冒険者、やること無いし。


「そっかあ、エルフって温厚だって聞くし、争いごとはあんまりなのかな」

「ま、まあ人それぞれだと思うよ? エルフもね」


 他のエルフのことなんて一ミリも知らないのに適当な事をまた言ってる。

 行き当たりバッタリだなあ私って。


「ちなみに冒険者になるにはどうしたらいいのかな」

「えっと、冒険者ギルドで登録するらしいよ?」

「なるほど」


 なら明日になったら行ってみよう。どうせやること無いし。何するために転生したのかすら判明してないからね。


「それじゃ、ごちそうさま。また明日からもよろしくね」

「うん、おやすみなさい!」


 ローテはそう言うと元気に駆けて行った。

 さて、私はと言えば部屋に籠ってステータス等を再度確認する。

 装備は最後に所持していた物のみでマイホームのインベントリの肥やしになっていたコレクションは持ってない。

 一応最強武器は持ってるけど多分これより降隕の杖の方が強い。

 防具は頭の装備を髪飾りに変えておく。うん、違和感無いね。

 そしてソードビット。うわあ、目立つなあ。これをジャラジャラ引き連れながら歩いてたら滅茶苦茶目立ちそうだ。これは来るべき時まで肥やし確定だね。

 さて、とりあえず色々確認は出来た。

 というわけで、おやすみなさいの時間だね。


「あー、ベッドで寝れるって幸せ」


 これも機械に体を覆われていた私には長らくしてない体験だ。

 そんな心地よさの中、私は夢の中に落ちて行った。

ここから先、大幅な変更の為更新遅れます。

短編小説から長編にするに当たっての変更が多々ありますのでご了承頂けますと助かります。

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