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レイナと小国と入国

「現在は入国に制限がございます」

「えぇ……」

「ですので、入国許可証が必要となります」

「うぅん」


 火山群を挟んで東西に分かれた小国。その西にある国、えっと確か名前は……。


「言ったでしょうレイナ、緑ノ国は今冷戦中なんだから」

「そこは名前も言って欲しかった」

「はい?」

「こっちの話です」


 みどりのくに。名前、名前。


「ホレンソ、レイナさん、西はホレンソ」

「ありがとレイ。で、東が」

「コマトゥナ!」

「それだ!」


 レナが教えてくれる。ちなみにこの名前、別にレナが下を巻いたわけではない。

 そういう発音らしいよ? で、そのホレンソとコマトゥナだけど。


「入国許可書が必要なんですよね。どこで発行されるものですか?」

「現在ですと、王族からとなります」

「どこの」

「各国の、でしょうか」

「……?」


 各国のって、なにさ。

 それじゃあ王家の証さえあれば、他国が介入できるということになる。


「レイナ、一回引くわよ」

「? はい」


 アシエさんに引っ張られて、私は一旦国境の関所から離れた。


「なんでしょう?」

「ちょっとどころではなくきな臭いわよ、アレ」

「アレとは、国が発行するっていう、入国許可書ですか?」

「そうよ」


 まあ確かに、変な話だよねぇ。


「入国許可書さえあれば、他国からの介入を受け付けるって話ですもんねぇ」

「そうね、あるいは、どこかが介入するのを待ってるのかも、だけど」

「うーん?」


 だとすると、なんだか嫌な感じがするね?


「まあどちらにしろ、入国許可書さえ準備すればいいのだから、今回はラッキーってことにしておきなさい」

「いやいや、無いんだからラッキーじゃないですよ」

「無いなら作ればいいじゃない」

「作るって……」


 そんなことしたら……したら……ん?


「あそっか、私王族だった」

「忘れてたの? まあいいわ。あんたが許可するなら、王族の、エルフ国の許可があるのと同じでしょう?」

「そうですね」


 そんなわけで、それっぽい書類を……魔法で作成したよ。


「なんで魔法」

「手書きって面倒じゃないですか」

「現代っ子ね」

「それほどでもあります」


 まあ、魔法だから現代っ子でいいのか、ちょっと微妙だけどね。


「さて、それじゃあ許可書も得たし、突撃するわよ」

「突撃はしないですよ……穏便に行きましょう」


 そんなわけで、私達は再度、国境の警備隊のところに足を運ぶ。


「入国許可証を」

「はい、これ」

「……これは、エルフの国の?」

「はい」

「というと、あの流星の魔女の統治する国……」

「うっ」


 なんでその名前、どこに行っても出てくるの?

 っていうか、他国から見るとそういう国だっていう認識なの??


「それで、貴女達は……」

「んーっと」


 私が答えようとすると、アシエさんがそれを制した。


「こちらのハイエルフにしてエルフ国の女王こそは、かの流星の魔女、レイナ・イチジョウよ」

「なっ! あの、ご本人様で……?」

「まあ、そうですね」


 なんかアシエさんの紹介、色々変。

 私そんな仰々しい者じゃないんですが?


「どうぞ、ご入国ください!」

「あ……はい」


 うん、どうしよう、これ。


「なんで私のこと、あんな風に紹介したんですか」

「なんとなくよ」

「なんと、なく……」


 そんな適当な感じで? いいのかなぁ。


「それでまあ結果的に入国できるんだから、いいでしょう?」

「まあ、そうですが」


 確かに、入国はできるけど、これ絶対面倒なことに巻き込まれると思うんだけど。


「大丈夫よ、どっちにしろ、この国の問題解決に動くなら、面倒事にはなるのだから」

「確かに!」


 それもそうだ。なら、力を隠すより、最初から明かしといて使いやすい、動きやすい方がいいかも。

 そうだね、そう考えよう。


「それで、この後は」

「とりあえず宿じゃない?」

「そですね」


 宿は大事。ご飯も大事。寝床も、大事。

 そんなわけで、私達は宿を探しに街に向かう。

 まあ、まだ関所超えただけだから……街までかなりあるんだけどね……。


ご読了ありがとうございました!

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次回更新は次回日曜日の21:00までを予定しております。

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