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レイナとバイソンと魔神

「マップで魔神を探せないかな」


 魔神の追跡中、私はふと思いついたことをバイソンに聞かせるようにつぶやく。


「ん、その発想はなかったな」

「え、なんで」

「単純に思いつかなかった」

「えぇ……」


 今になるまで思いつかなかった私が言うのもなんだけど、やっぱりバイソンって脳筋かも。


「マップ、サーチ、魔神」


 私はとりあえず魔神をサーチしてみた。すると。


「いた」

「どこだ?」


 これは……なんていう町だっけ。


「んっと……レ……レンコン!」

「レコンか」

「それ!」


 なんでバイソンが知ってるんだろうと思いつつも、多分レコンであってる。

 ……あ、バイソンも旅してきたなら知ってるか。


「でもなんで、レコン?」

「そうだな……違和感はあるな」


 何か問題発生してないといいけど。


「とりあえず転移しよっか」

「そうだな」

「「転移」」


 さて、転移してきたよレコンの街。そしてその街の状態は……。


「火の手が上がってるね」

「あぁ、しかし」


 うん、今火が上がってるってことは、まだ着いたばっかり? 魔神って遅いの?


「ん、戦闘音がするな」

「え」


 それって、大丈夫? 誰か魔神とやりあってるの?


「行くぞ!」

「うん」


 とりあえずバイソンと一緒に戦闘音のする方に向かう。

 で、到着してみると。


「あれは……えっと、ローソン?」

「と、酒乱樽の剣聖、名前は……ファマトだったか」


 なるほど? そんな名前だったっけ。


「で、戦ってるね?」

「あぁ、あれと戦えるのは、なかなかだな」


 まあかなりキツそうだけど。何せ相手は魔神だし。


「加勢するか?」

「そりゃね」


 私はバイソンの言葉に頷きながら、剣を構える。

 でもって。


「プロエレスフィ・ヒオノシエラ!」


 原初魔法を発動。辺りの消火もかねて吹雪の魔法にしてみた。

 で、やってから気づいた。


「あ、巻き込んだ」

「あ、じゃねえ!」


 バイソンに鋭くツッコまれる。やってしまったものは仕方ない。


「新手か?!」

「いや、あれは流星の魔女殿!」

「生きてるねぇ」


 私の魔法、不意打ちで当たりかけたけど、どうやら避けていたようだ。


「巻き込んじゃったかと思ったよ」

「それを心配するなら範囲魔法はやめていただきたい」

「そうですね、危険ですよ」

「そ、そだね」


 二人の言う通りだ。気を付けます。


「で、魔神だけど、どうしてここに? っていうか貴方達も」

「話は後だ。ただ一言」

「えぇ、手を貸していただきたい」

「ん」


 それはいいけど……ま、いっか。話してる暇、ないよね。


「魔神やる気だねぇ」

「話を待ってくれる様子はなさそうだがな」

「だねぇ」


 私達のこの会話、別に魔神が待ってくれているわけではない。

 むしろ逆。


「こっちがお喋りしている間に魔法の多重詠唱かぁ」


 やってくれる。こっちは街への被害、人の被害を考えると広範囲の魔法が使えないのに、相手は使うんだから困ったものだ。


「さて、どうしようかな」


 私達は各々剣を構えると、魔神と向き合う。

 さて、まずはあの魔法の対処からだね。


ご読了ありがとうございました!

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次回更新は次回日曜日の21:00までを予定しております。

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