レイナとイメージと魔法
おはようございます。ヒロミネです。
先日誤字報告を頂きました。誠にありがとうございます。
この作品を読んでくださっているだけでも、時間を割いていただけてありがたいのに、その上修正案まで……。
読んでいただけている皆様のやさしさに、ありがたすぎて、毎日喜びにあふれております。
これからも当作品を、よろしくお願いいたします。
「それじゃ、いくよー」
バイソンが来た翌日。
早速私は弟子たちに流星を見せることにした。
「メテオ・フォール!!」
魔力を抑えて大きさは小さく。MPはちょっと多めに、数を多く。
こんな調整で流星を降らせてみた。もちろん、人がいないであろう神域を借りている。
「見てごらん、流れ星」
「すごい……」
「きれー」
うん、とりあえず弟子たちにはご満足いただけたようだ。
あとはこれを、どうやって教えるかだねぇ。
「これからこの魔法を教えるんだけど、イメージできる?」
「「いめーじ?」」
「流石アイシェの娘、反応同じだね」
伝わらなかったようなので、伝えなおす。
「えっとね、イメージって言うのは、思い描く、想像、印象、風景、かな」
「思い描く、こと? 魔法?」
「そうそう」
どうやらレナは思い描く=魔法になっているようだ。
レイはどうかな。
「レイは、どう?」
「イメージ、発想、構造の理解、思考」
「お、おぉう」
なんかよくわからないけど、わかってそうだ。
「それじゃあ、やってみようか。イメージするのは、大きな、硬い岩が、お星さまくらいの位置から落ちてくる感じね」
「んん……」
「えい!」
二人とも早速イメージを固めているようだ。
そして。
「うん……デカイ」
どっちの発動か知らないけど、大きな隕石が一つ、落ちてきている。
「どっちかな」
「私じゃない」
「つかれたー」
どうやら魔力をごっそり持っていかれたレナが、お疲れのようだ。
「やるなぁ。でも、とりあえず危ないから消しちゃうね」
私はマジックキャンセルの応用を使って、魔法を消した。
「え! 私のお星さま消えた!!」
「すごい……」
「いやあ、そうでもないけど」
これは自分の魔法をキャンセルするときの応用だ。大したことはしてない。
「師匠、それ、教えて」
「ん?」
レイが私に、魔法の消し方を教わりたそうにしてくる。
私の服の裾をつかんで、上目遣い。誰だろうね、こんな技を教えたのは。
「いいけど、流星は」
「いい。私はこっちがいい」
「おぉ」
レイは中々、テクニカルなことが好きなご様子だ。
「まあ、いっか。これはね、魔法の構造、魔力の流れを読んで、そこから逆の魔力の波長を流して消す技術だね。厳密には魔法というより、ただの技術だけど」
「いい、それがいい」
「そか」
まあ、こっちがいいんだったら、教えるしかない。とはいえ、難しいんだよなぁ、多分。
「基本的に魔力の波長を読み取るか、構造を理解していないといけないから、多くの魔法の源流を知らないといけないよ?」
「勉強する」
「そう。なら教えてあげる」
「ありがとうございます、師匠」
「うんうん」
可愛い愛弟子の、娘さんであるレイの頼みだ。聞いてあげようじゃないの。
こうして私は、二人に別々の魔法と技術を教えることになった。
とはいえ、レナはもうできてるし、どうしようかなぁ……。
ご読了ありがとうございました!
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次回更新は次回日曜日の21:00までを予定しております。