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第64話 おかしな人が帰って来た

「親父、仕事はどうしたんだ? 帰って来るの早くないか!?」


「あぁ、大阪の出張は午前中までやったから、直ぐに新幹線に乗って会社に寄らずにそのまま家に帰って来たんや。まぁ、会社には連絡入れてるけどな」


「それにしてもビックリしたよ。っていうか親父の顔を見るの、久しぶりの様な気がするよ」


「ほんまやなぁ。俺も我が家に帰って来るのが久しぶり過ぎて迷子になるかと思ったわ~!!」


「んなこたぁねぇだろっ!!」


「ハッハッハッハ!!」


 親父を突っ込むのもめちゃくちゃ久しぶりだな。


「それよりも一矢、こちらにいる人達はクラスメイトの子達かいな?」


「えっ? ああ、1人は同級生だけど、あとの人達は先輩なんだ。みんな同じ部活の人達で……」


「へぇ―――っ、そうなんかーっ!? それはビックリやわ~っ!!」


 いや、そこまで驚くことでもないと思うんだけど……


「は、初めまして一矢君のお父様……私は一矢君と同じ部活の部長を務めさせていただいております、越智子美代おちこみよと申します。いつも一矢君にはお世話になりっぱなしで……ホント私は『ブス』で『ノロマ』で『頼りない部長』でして……もうクビになった方が良いのではと……」


 ワ―――っ!?

 また美代部長のネガティブ発言が始まったぞっ!!


「待ちぃ『ミヨミヨ』!! ストップ、ストップや~っ!!」


 えっ!?

 親父、今美代部長の事をミヨミヨって……ルイルイと同じ発想かよ……さすがルイルイが憧れていた男だな!!



「ミヨミヨ~、君はもっと自分に自信を持った方がええで。いっつも鏡は見てるか~? まぁ見てても気付いてないやろうけど君はマジでめちゃくちゃ美人さんなんやで!! もし俺が独身やったら今ここで口説いてるトコやわ~!! ハッハッハッハ!!」


「えっ? わわわ、私が美人だなんて……そ、それは絶対あり得ません……けど、悪い気はしないといいますか……」(ポッ)


 こ、この『チャラ親父』めっ!!


 あんたは昔、4歳児のルイルイと結婚の約束をした事あるけど、17歳の美少女にまでそんな事を……どんだけ『女たらし』なんだ!?


「ミヨミヨもめちゃくちゃ美人さんやけど、この部屋にいてる子はみんな美男美女やで~いやマジでな!! 俺が妻子持ちじゃ無かったら、全員俺の嫁さんにしたいトコやわっ!!」


 ぜ、全員を嫁だとーっ!? すげぇハーレム状態じゃねぇか!!

 女たらしにも程があるぞ、親父!!


「えっ!? わわわ私もですか!? で、でもそんな事を言われるととても悩むといいますか……ボソボソ……」


 菜弥美先輩、全然悩む必要ないですし、もっと嫌な顔をしてくださいよ!?


「私が美人……それにオジサマのお嫁さん……?へ、へぇ、そうなんだぁ……ボソボソ……」


 テ、テルマ先輩もいつもと反応が違い過ぎますよ!!

 美人と言われたらいつも怒っているところじゃないですか!?


「わわわ私が一矢パパのお嫁さん!? ということは一矢が私の息子になるってこと? 同い年の息子かぁ……それって先で息子にも言い寄られるパターンが発生するんんじゃ? こ、これは大変なことになってしまう……ボソボソ……」


 ドロドロしたドラマを観過ぎだよ、舞奈!!

 それにお前も嫌な顔をしろよな!!


 な、なんで皆まんざらでもない様な顔をしているんだよ!?

 うちの親父にそんな魅力があるのか!?


 俺にはただの大阪弁で話すおっさんにしか見えないぞ!!


「えっ!? 僕もですかっ!?」


「アホなこと言うな!! 野郎はいらん!! 野郎はウチの一矢にあげるわ!!」


「誰がいるか―――っ!!」


「えーっ!? そ、そんなぁ……あんまりよぉぉ……」


 ショボン……


 ショボンとする意味が分からねぇよ!!


「ん? それはそうと一矢? お前の部屋に入るの久しぶりやけど、このポスターまだ貼ってあんねんなぁ?」


「えっ? ま、まぁな。小さい頃に可愛がってくれた俺の中の『アイドル』だから……なんとなく恩みたいなのもあるから貼ってるみたいなものだけど。それに顔も別に嫌いじゃないし……」どちらかと言えば好きな顔だし……


「ほんま、懐かしいな~この子、元気にしとるんやろかな? このポスターの子はなぁ、実は君達と同じ『名染伊太学園』の生徒さんなんやで~」


「 「 「 「 「えーっ、そうなんですか!?」 」 」 」 」


「そ、そうなのか、親父!?」


 だから親父は俺を連れて知り合いのアイドルの応援に行ったんだな?

 なるほど、これで理解出来たぞ。


「ハハハ、俺がそんな事で嘘つくかいなぁ。この子は昔、俺が小さい時から面倒見てた子でな、『自分、めっちゃ可愛いから大きくなったらアイドルになり~』って軽く言うたらほんまにアイドルの世界に入った子やねん!」


「えっ!? ま、まさか……もしかしてその女の子ってルイルイ……」


「おっ!? 一矢ぁ、なんやお前、この子の呼び名も覚えてたんかいな~? そうや、ルイルイやっ!! 本名は久地川瑠衣くちがわるいといって俺と同じ『元ポジティ部』で部長をやってた子やで~!!」


 ・・・・・・・・・・・・


「 「 「 「 「 「えっ、え――――――――――――っ!!!?」 」 」 」 」 」



 ま、まさかあの時のアイドルがルイルイだなんて……


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