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3.第三王子、登場。

気楽に書いてます(*‘ω‘ *)

ここまで恐怖感のない、敵の登場がかつてあっただろうか?w










 ジーニアスに痛い目に遭わされた三人。

 つまるところ、ケイネス一派がその後にどうしたのか、というと。



「お前たちは、本当に役に立たないな!!」

「ぶひぃん!? ケイネス様、お許しを!?」

「ああああ!! どうか、お助けを!!」



 二学年上の学園生が住む寮。

 その建物の陰に移動し、ジーニアスに敗北した二人のお仕置きが行われていた。足蹴にされた二人の学生は心なしか喜んでいるようにも思われたが、それは置いておこう。とにもかくにも、ケイネスは苛立っていた。


 まさか、新入生ごときに舎弟二人が遅れを取るとは思わなかったのだ。

 自らが打って出る、という手もあったがリスクが大きい。


 敗北すれば間違いなく、笑いものだ。

 そう考えて、ケイネスはあの場から退散したのである。



「くそ、くそっ! この役立たず!! くそ!!」

「おやおや、どうしたのかな。ケイネス」

「そ、その声は――」



 そうしていると、彼に声をかける人物があった。

 ケイネスが振り返るとそこには、眼鏡をかけた男子生徒。彼を見て第四王子は、どこか嬉しそうにこう口にするのだった。



「ルルシアお兄様!」――と。



 そう、眼鏡をかけた男子生徒。

 彼の名はルルシア・ガリア・コペルギウス。

 この国の第三王子であり、ケイネスの敬愛する兄であった。



「どうやら、困っているようだね?」

「えぇ、えぇ! そうなのです! この者たちが使い物にならず!」

「なるほど、そうでしたか」



 弟の言葉に何度も頷きながら、ルルシアは邪悪な笑みを浮かべる。

 そして、倒れる二人の男子生徒に手をかざして言った。



「少々、罰を与えなければなりませんね?」



 その直後。

 先ほどの悲鳴とは桁違いのそれが、学園中に木霊した……。







「なるほど、生意気な新入生ですか……」



 ケイネスの話を聞いたルルシアは、顎に手を当てて考え込む。

 そうして間もなくして、また笑みを浮かべて言うのだ。




「それでは弟よ。私と共に、戦いましょう――この学園の、平穏のために」

「ルルシアお兄様!!」




 ケイネスは歓喜する。

 これで、ジーニアスに後れを取ることはなくなった。

 そう確信し、拳を握りしめる。




「待っていろよ、クソガキが……!」




 そして、高貴な身分とは思えない下劣な言葉を口にするのだった……。




 


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