プロローグ 宝の持ち腐れ。
勢いで書いた。
後悔はしている、反省はしていない。
続きが気になる方は、あとがきまで(*‘ω‘ *)
――この人生に、意味などあったのだろうか。
貧困街に生まれ、両親もおらず。
俺は貧弱な体格のせいで、他の奴らからいつも袋叩きにあっていた。
「おい、このやせっぽっち! 反抗できるなら、してみろよ!!」
ひと際体格の良い、主犯格の少年がそう言う。
俺のことを足蹴にしながら、その薄汚れた顔に意地悪な笑みを浮かべて。こちらがやめてくれ、と訴えても変わらない。
この時の俺は、もう諦めていた。
だから無抵抗。
そして、だんだんと遠退く意識に身を委ねた。
「あはは! 気絶しやがったよ、こいつ!!」
最後に聞こえたのは、そんな言葉。
でも、俺は薄々理解していた。これは気絶ではない、と。
緩やかな『死』なのだと。
意識は真っ暗闇の中に。
俺は全身から力が抜ける感覚を抱きながら、眠りについた。
◆
「おい、この赤ん坊泣かないぞ! 大丈夫なのか!?」
「息はしている。心配ない――だが、こんなに落ち着いている赤子は珍しいな」
「そうだな。もしかしたら、将来は大物になるかもしれない……」
次に目を覚ました時。
俺の身体はいっそう小さくなって、大人たちに抱え上げられていた。何が起きているのか、まるで理解ができない。
そう思っていると、一人の男性がこう叫ぶのだった。
「嘘だろ、信じられない……!?」
何かが、輝いている。
それを見た大人たちは、いっそうに色めき立った。
そして俺を再度見て、こう言うのだ。
「この子はまさしく、天才だ……!」――と。
それが、転生した俺にある最初の記憶。
ジーニアス・アークレイトとして、始まりの記憶だった。
面白かった
続きが気になる
更新しろよ!?
もしそう思っていただけましたらブックマーク、下記のフォームより★★★★★評価など。
創作の励みとなります。
応援よろしくお願いします!
<(_ _)>