金を稼ぐ方法、令和の新ビジネス
「いらっしゃいませ、ご用件を伺いましょう」
「ほんとに、やってくれるんですか?」
「はい、それがうちの仕事です」
「では、◯◯社の◯◯課の、課長を」
「一番安いプランは二万円からになります。ですが今は予約が多くて少し待ってもらうことになりますが……」
新しい仕事を始めた。思い付きでヤケクソで始めたビジネスで、これが上手くいくとは思わなかった。この国は病んでいる。それで次々と注文が入り、今では予約待ちの状況だ。
まさかこんな仕事で金が稼げるなんて。ビルの一室、ガラクタが足元に転がるオフィス。このビルの掲げている看板はテナント募集中。大っぴらに店を構えるなんてできないビジネスだが、インターネットというのは便利なものだ。
その一室で目の前のソファに座る客を見る。スーツにネクタイ、生真面目を絵に描いたような三十代くらいの男に聞いてみる。
「参考までに、その課長はどんな人物ですか?」
「……最悪の、ガンみたいな奴です。下をイビって喜んでいて、加えて仕事のやり方が酷い。擬装しないと利益が出ない、利益を出す為には擬装しないといけない、と、あいつは擬装するのが当たり前と言うんですよ。それが仕事だと。それなのに私が効率化を提案しても、昔からの仕事のやり方を変えられるかと怒鳴り、頑なに何ひとつ変えようとしない。今のままでは、私の勤める会社が危ない」
「そしてその課長がいなくなれば、あなたは出世できそうだと?」
「それもありますが、あの課長が社長の親戚だというだけでのさばっていては、会社の為になりません」
働き方改革だとかなんだとか言うが、日本人の性根というのは、法律や条例で簡単に変わるわけでは無い。
年金受給の年齢が引き上げられて、もともと無法地帯だった中小零細企業では実質定年は無くなり、七十、八十歳まで働くのが普通にいるようになった。
これで問題になるのが年功序列だ。年寄りが上にのさばる以上、若手はそこで出世ができない。上の席は老人で埋められ、席を譲るお年寄りはいない。
この年功序列という制度に加え、年寄りが若手の仕事の成果を正当に評価できない。ボケかけた頭でまともに判断ができない。それで仕事に遣り甲斐が感じられないと若手が辞めていく。日本がアジア十一ヶ国中、最も働きたく無い国の第一位に選ばれたのは、これが主な理由だ。そして中小企業の新入社員の52%は三年以内に退職する。
「ではうちのプランを説明させて頂きます。相手は◯◯社の課長でお間違え無いですね?」
「はい」
「費用は骨折は一ヶ所につき二万円、腕か足の骨を一本折るのが一番安いコースです。二ヶ所目からは、一万五千円になります。両腕の骨を折れば三万五千円。両足に加え片腕だと五万円になります」
「……殺したりは、しないんですか?」
「うちは良心的な暴行代行サービスです。殺人は請け負いません。また後に障害が残るものは高くなります。相手がパソコンを使いにくくなるようにと、指を切り落とすことを希望するお客さんもいますが、指一本で五万円になります。右手の親指と人差し指、計二本の切断で費用は十万円とかかります」
「い、いえ、課長が暫く仕事に出てこれなくなる程度で、いいんです」
「仕事に差し支えが出るように、爪を剥ぐこともできますよ。こちらの方がおすすめで爪ひとつ八千円になります」
「あ、安いんですね」
「これだとパソコンやタッチパネルが使いにくくなりますし、機械の操作、運転もしにくくなりますので、骨折に加えて爪剥ぎが人気のある組み合わせですね」
爪を剥ぐのは骨を折るよりチョイとめんどくさいんだが。こんなに人気が出るなら、骨折と同じ値段設定にしとけば良かったかな。
目の前の男は少し考える。
「それでは、右手の骨折に右手の人差し指の爪、でお願いします」
「職場に出てこれないようにする為に、片手だけで良いのですか? 職場によっては片手、または片足の骨折でも普通に出勤して働かせるところがありますが? うちでは後になって、残った片方の足もやってくれ、と注文が来ることもありまして」
「そうですね、うちの会社だと……、では、右手と左手の骨折に右手人差し指の爪をセットで」
「合計四万三千円になります。追加で顔や身体に障害が残らない程度に殴ることになりますが、これはサービスになります」
男をボロオフィスから送り出す。また注文が入った。この国は病んでいる。まさか俺ひとりで回らなくなるほど注文が来るなんて。
バイトを雇うか?
「なかなか手際が良かったですよ、千葉さん」
「いや、人の足の骨をハンマーで折るなんて初めてで、はは、今も手が震えて……」
「その気になれれば難しいことの無い仕事ですから」
「……どこの会社に行っても面接で落とされて、私にできる仕事なんて、もうどこにも無いと思ってましたが」
日本は労働人口が減って人手不足だと言っているが、雇う方から見れば仕事のできる人を雇いたい。この、仕事ができる、という水準が日本では高いんだろう。千葉さんのように、どこも雇ってくれない人というのは、かなりいる。
会社でイビられ鬱病になり仕事を辞めたという千葉さん。鬱病を理由に雇って貰えず、鬱病を理由に障害者手当てを申請しても、窓口で断られ、民間からも行政からも見捨てられた。
俺の運転する車の中、外を眺める千葉さん。
「自殺するか、刑務所で暮らそうかと考えていましたが」
「刑務所なら、屋根もあるし水も食料もありますから、生活するだけなら良いですからね」
「それに私と同じような人がいるなら、寂しく無いのでしょうね」
「うちで仕事をしていれば、捕まらなければ給料が得られ、捕まれば刑務所に入れる。どちらにしても千葉さんに損にはならないでしょう」
「そうですね、社長に拾ってもらった恩は忘れません」
俺はいつの間にか社長とか呼ばれてやがる。バイトが三人だけで社長も会長も無いと思うが。
「社長はどうして、この仕事を」
「千葉さんと同じですよ。会社に合わせられなくて辞めたんです」
タバコをくわえて火をつける。車の窓を薄く開けて、助手席の千葉さんにも一本進める。千葉さんは自分のポケットから自前の電子タバコを取り出す。俺は紫煙をぷうと吐く。
「俺が働いてた会社も酷いとこでしたよ。いや日本の零細企業なんてどこも酷いんでしょうね。イジメは学校を卒業して、社会に出てからが本番だと教えてもらいました」
「どこも同じようなものですか」
「そこで解ったんですよ。自分には金を稼ぐ覚悟が足りなかった、ということに」
「金を稼ぐ、覚悟ですか?」
「そうですよ千葉さん。まず金とは何か、働いて稼ぐもの、というのが甘い思い込みなのです。金は国が発行する紙幣で、その総量は決まっている。誰かが金を得るとき、誰かが金を失う。一人が金を稼げば、一人は金を減らすんです。それを知っているからこそ、人は見知らぬ金持ちの破産を喜ぶし、自分と無関係の会社が倒産することを喜ぶ。金持ちの有名人の破滅を実に楽しそうに話題にする。金は天下の回りもの、金持ちが破滅すればその金が回ってくる機会が増える」
「社会は椅子取りゲームで、私はそのゲームに勝てないというのは、解りました」
「昔の私も、千葉さんも、そのゲームに参加する気構えが出来ていなかったのでしょう。経済的に利益を得る為には、人として間違ったことをしなければならない。他人を害しても金を得たいと、奪う覚悟が無ければ金は稼げません。金持ちになる方法とは金を得るだけでは無く、自分以外の人間を貧しくすることです。自分以外の人間が全て貧乏となれば、相対的に金持ちです」
「それは、酷い世の中ですね」
「えぇ、実に酷い世の中です。でも千葉さん、うちに仕事を頼む人を見てどう思いますか?」
「会社とは、碌でもないところが多いものだと」
「会社の上司がバイトの女のストーカーをする。だけどシングルマザーで子供を育てる為には、上司の無法に我慢しないと仕事を続けられない。日本では片親で子持ちというだけで、転職は難しい。勤めるところが無く、日本のシングルマザーの貧困率は自称先進国の中でも下位ですから。だから上司のストーカー行為に黙って耐える。仕事を続けるために」
それにムカついて、上司を殴り飛ばしたのが俺の人生のケチのつき始めだ。
「他にも、仕事にしか自分の居場所を見つけられなかった年寄りは、有能な若者に厳しい。自分の立場を奪われたくない無能な年寄りは、仕事のできる若手を早めにイビって辞めさせようとする。そんなことが当たり前に横行して、そこで人が頼るのが、うちのような暴行代行サービスです」
「……行政は頼りになりませんね」
「死人が出るような事件でも無ければ、行政は見てみぬふりを続けますよ。彼らも仕事で忙しいのですから」
「私達の仕事は、人の役に立っているのでしょうか?」
「依頼する人の役には立っていますね。労働とは本来、社会の一員として人々の役に立つことが、遣り甲斐に繋がるのでしょう。そして私達の仕事はそれを邪魔する老害に、職場に出て来れないようにするお手伝いです」
覆面を被り人を襲い、人の手足を折るのが利益の出る仕事。しかも注文が次々に来て仕事が途切れない。かなり稼げる。こんなに忙しくなるとは、日本は狂っている。いや経済というゲームは賢い狂人が強いということか。
誰もが他人をボロクソにしたいが、自分は捕まりたく無いと言う。そして世の中には捕まって刑務所に行きたい、という人もいて、ここで釣り合いがとれている。
俺の始めた暴行代行サービスは順調に利益を上げる。そうなると、それが新しく稼げる新ビジネスと、真似をするものが出始めた。
俺としては注文をこなすのがやっとで、この仕事で業界トップになるつもりは無いが、これが仕事で成り立つなんて、なんて国だ。
「もう自分にできそうな仕事なんて無くて、何処へ行っても面接で落とされて。ここで誰かの役に立って、それで刑務所で暮らせるのなら、ここで働かせてくれませんか?」
「もう悪いことはしたくない。だけど嘘をついて騙さないと金が稼げない。そんな仕事はうんざりだ。この日本で悪いことをせずに暮らせるのは、刑務所の中だけだ」
「人の為に、世の中の役に立つことを、ひとつでもしておきたいんです。人を人とも思わないブラック企業を潰せるんなら、刑務所に入ることも構わないです」
自分から刑務所に入ろうというのはかなりいる。介護施設の代わりとして無料で使えるのが刑務所で、年々利用者が増えている。
屋根もある、水もある、食料もある、似たような気弱で真面目な奴らがいる。しかも無料だ。生活保護を申請して通らなければ、次は刑務所で暮らす。今ではどこの刑務所もパンク寸前だ。
妙な正義感で社会を良くしたい、というのは若い奴が多い。過激な正義を行えば犯罪者としてこれも刑務所行きだ。しかし行政では手が回らないとこを個人で良くしようとすれば、これは犯罪になる。利益を出している奴を、仕事ができないようにボッコボコにするのだから。
金を稼ぐのにいい方法は、奪うに騙す、だ。だから金を稼いで生きていこうという奴は、全員悪事に荷担しなければならない。金を稼げるのは悪党だけだ。
真面目に清貧に暮らせるのは刑務所の中だけ。それが社会、それが経済。
そして就職希望者がやってくる。うちで働きたいって奴がいる。雇ってみれば真面目でそれなりに仕事もできる。実際、そこそこ仕事ができる奴ほど無茶な仕事を押しつけられたり、イビられたりして会社を辞めることになる。
膨らんだ復讐心で人の手足をポキッと折る仕事にも、遣り甲斐に生き甲斐が見えてくる。仕事とは人の嫌がることを自ら進んでするものだ。
そして、本当に仕事のできる若い奴は、もう日本で就職したりなんかしない。日本で大卒の初任給は二十万前後、これがマカオかシンガポールまで行けば、大卒の初任給は四十万だ。有能な若手ほど、海外のグローバル企業へと就職したがる。
昔のプロ野球とかプロサッカーと同じ、世界に通用する一流は、日本で老害に潰される前に国外へと行く。
賃金の安さと物価の高さを比べたら、他所の国で働く方がマシだ。
タイで働く日本人が増え続け七万人を越えた。2030年には二十万人まで増やそうという計画もある。
コールセンターはタイに外注する方が安くつき、プログラム関連はネット環境さえ整えられたら、物価の安い国でオフィスを構えるのが得策だ。薄給と言われるアニメやゲームの業界も、月収八万円でも物価が二分の一の国に行けば、生活は実質月収十六万相当になる。
自分の将来を真面目に考えて、仕事に遣り甲斐を求める日本の若者は海外へと出て行く。日本では安い給料に高い税金、年金、保健。電気も水道も家賃も高い。
これで日本で就職して働くのが負け組だ、と言う者も出始めている。
暴行代行サービスは恨みを晴らすだけじゃ無く、上にのさばる老害を追い払う役に立っている。暴力的な働き方改革という奴だ。
暴行代行サービスが増えるほどに、日本の労働環境が次々と改善されていく。ブラック企業が数を減らしていく。そして世間では暴行代行サービスが歓迎されるという、奇妙な事態になってきている。
「何が流行るか解らんものだ」
「ただいまー、やってきたよー」
「お疲れさま」
バイトで雇っている女。自称二十歳だが実際は未成年だろう。日本で保護者か保証人のいない未成年が働けるところは少ない。行政はそんな子供は飢えて死ねと仰せだ。金を稼げなければ生きていけないというのに。
女の差し出すスマホの撮影した画像を確認する。よく撮れている。盗撮は女にさせるのが上手くいく。
「じゃ、これでやってください」
「任せて、社長」
公務員、警察官、学校の先生など、お堅い職業の人間をクビにするのは簡単だ。パンチラ盗撮の画像を入れたSDカード、これを相手のスマホに入れる。これだけで簡単に盗撮犯をでっち上げることができる。
冤罪でも構わない。疑われたらそれで終わりというのが日本人だ。冤罪を晴らそうと頑張っている間に懲戒免職になる。
うちの会社で始めた、新しいサービスだ。スマホを片手に女が尋ねる。
「社長、なーんかライバル会社が増えてるみたいだけど、うちは大丈夫?」
「大丈夫でしょう、担当するところが少し違いますから。それにうちは善良な暴行代行サービスで、殺しは請け負って無いですから」
この業界に居ればいろいろと見えてくる。なにせ一番の老舗になってしまっている。
新進気鋭で業績が伸びているところは、どうも国が噛んでいるらしい。
大陸の方では今も日本人が嫌われている。その大陸の国が後ろにいる会社では、後に障害が残るようにと暴行代行をしている。日本で障害者が増え、これで地味に日本の生産力が落ちるという。目を潰したり指を切り落としたりというサービスをやっている。
それに対抗するようにやっているのが、これはバックが日本政府だろう。こちらは殺人がメイン。障害者に老人の殺害と生命保険の組み合わせのコンボメニューだ。
七十五歳以上の年金受給者が死んで減れば、国が支払う年金も少なくなり国庫が潤う、か。同様に介護保険も支払う相手が死んでしまえば払わなくていい、という。
民間暴行代行サービスがしのぎを削るように見えて、裏では大陸国家と日本の代理戦争のような有り様になってきた。そして戦争というのは金になる。
ベトナム戦争のいざなぎ景気で日本が稼いでいたことを、今では日本がやられている。戦争ほど需要を増やすバブルは無い。災害に福島の原発事故バブルはなかなか狙って起こせない。
日本と大陸国家の冷戦で、アメリカは日本に輸出が増えて喜んでいる。対ミサイル防衛兵器を買う為にと、また消費税が上がるらしい。
世界的に経済減少となる中で、余裕のあるところは少なくなった。今では如何に不要な物を捨てるか、無駄に金を使うところを削るかが重要、ということらしい。
金は大事だ。金を大事にする為には、支払う相手がいなくなればいい。
会社が経営を建て直すのにリストラという手段を使ったように、国が経営を建て直すには国民のリストラが必要になるようだ。
邪魔な者は暴力で追い出せ、と、年金受給者、生活保護受給者を暴行する事件も増えている。そして自殺者も増加。イジメを苦にして自殺というのが、学校を出て国に大きく広がったようなものか。
どうやら俺が始めた暴行代行サービスがその一端となった。どういうわけかそれをかなりの人数が歓迎して、社会が受け入れて、同業他社が増えた。
それでブラック企業が減り、今では日本で働く若者が増えてきた。働き方改革は結局は暴力頼りに、部下の不満を買った上司を、仕事に出てこれないようにと骨を折る。
これで企業の新陳代謝を上げて若手の働きやすい職場にと、意外とこれで上手くいってしまったのがバカバカしい。
バカバカしいことだが、国は年金を払い渋りたいから、これからも年寄りを殺していくのだろう。金を稼ぐには無駄な出費を減らして節約しなければならない。
そして金を稼ぐには、奪う覚悟が必要だ。文句を言うだけでは一円も稼げない。
今では老人を殺害するのも新しいビジネスだ。金のある奴は護衛を雇い、警備会社も軒並み成長中だ。
生きる為には金を稼がなければならない。金を稼ぐには奪う覚悟が必要だ。奪わなければ生きてはいけない。
誰からも奪わず、真面目に正しく生きたいと願う者は、刑務所の中くらいしか行き場は無い。
これが安く物を買いたいからと、人を家畜のように働かせていた、日本の経済の行き着いたところ。
原材料を安く買う為に、他所の国で武装勢力が村人をイジメて働かせるのを黙認し、そのテロリストから安く原料を買う為の金を払っていた、日本人の選択の結果。
「まぁ、どんなところであろうとも、金が無ければ生きていけない、か」
そんな社会を作った人間を、夜中に襲って手足の骨を折る。自分は何も知らない、自分は悪くないと喚く、自覚の無い年寄りの、足にハンマーを落とす。ポキッと折る。涙と鼻水を垂れ流してギャアギャア喚くじいさん。
民主主義のこの国で、投票で今の社会を作っておいて、知らない、だから自分は悪くないなんて、よく言えたもんだ。両足骨折で三万五千円。ま、これがビジネスだ。これで俺は金が稼げる。
スマホを取り出し泣き喚くじじいを撮影する。あとでレイスブックに上げるために。
レイスブックも今のビジネスには無くてはならないツールだ。テロというビジネスでは犯行声明を宣伝するのに使われ、紛争というビジネスでは正義と正統性を宣伝するのに使われる。
俺のような暴行代行サービスでは、仕事ぶりをアピールできる。最近では個人でドラッグや子供を売る奴もいる。
自動車もまた改造戦闘車両の改造の仕方にメンテのやり方など載せている。日本車は中東のテロリストに人気があるから。中東の武装勢力が改造日本車を並べてパレードして、何故テロリストに車を売るのかと、他国から抗議をされても知らん顔。それで日本の技術は世界一と自慢してやがる。
金が全ての世の中では、金を稼ぐ行為は全て正しい。これを間違いと言うのなら、一円も稼がず一円も使わずに生きればいい。もっとも誰もが金中毒になった今の社会で、金無しで生きられる奴はいないだろうが。
泣き喚く年寄りを道に置いて帰る。親切な奴が救急車を呼んでくれることを祈ってろ。
俺のビジネスはまだまだ続く。タバコに火をつけ紫煙を吐く。
暴行代行サービスはガンの手術と同じような物。会社のガンを切除して健康にする。
これでついでに世の中が、少しはマシになればいいんだが。