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龍の子供  作者: 桃園沙里
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プロローグ

 人間界と魔界が分かれていた世界の話です。 

 その頃、人間界と天界は龍王が、魔界は魔界の帝王が、それぞれ治めていました。

 魔界の帝王は、いつの日か人間界も支配したいと思っていました。しかし、龍王の神殿に龍の玉と六つの光の玉がある限り、魔物は人間界で生きられません。そこで魔界の帝王は、心弱き人間の心を利用し、神殿から光の玉を一つ盗み出しました。途端に人間界は邪悪な空気に包まれ、いたる所に魔物が現れ人間を襲い始めました。魔界の帝王は、二度と光の玉が揃わないように、光の玉を破壊しようとしました。しかし、いかなる力、いかなる魔力を持ってしても、玉に傷一つ負わせることは出来ませんでした。

 次に魔王は、龍の玉を手に入れようとしました。龍の玉を手に入れた者は強力な魔力を持つことが出来るという言い伝えがあるからです。

 危険を感じた龍王は、龍の玉を飲み込み、天界へ飛んで行ってしまいました。魔界の帝王は、天界には入れません。あきらめた魔王は、光の玉を全て手に入れ、地上のある場所に玉を隠し強力な魔物に守らせ、二度と揃わないようにしました。

 そうして、人間界には魔物が増えていきました。

 やがて龍王は、七人の龍の子供を産みました。その時、龍王の中にあった龍の玉も、七つに分かれて龍の子供達の中に入りました。龍王は、いつか人間が光の玉を取り戻し、平和を取り戻すことができるよう、七人の龍の子供と七人の龍の騎士達を人間界に送り込みました。

 それが今から五十年前のことです。

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