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俺の転生先の家族は何やらあれのようだ

俺はそれから姉に連れられてテーブルと椅子が4つある部屋にきた。

恐らくこのアルフォード家の人数は俺を含めて4人だろう。


そして俺はキッチンに立っている女性を見た。

容姿は金髪の上にポニーテールという前世での自分の好みそのものの美女であった。

キッチンに立っていることを推測するに母親であろう。


それに従って、俺はさっき言っていたことを訂正しよう。そうゆう母性溢れる生活もーーー

悪くはない。いかんいかん思考が飛躍しすぎた。


あの方は俺のお母さん、あの方は俺のお母さん・・・

よしっ!大丈夫


さすればこの母親なら父親もそれに釣り合う美け――――――――


「クレア!戻ったぞ!昼飯はまだか?」


「キラ、おかえりなさい。子供たちもそろったみたいだから準備できてるわよ」


(び、美形??)

お、お、おいっーーーーーーー!!

何故だなんでなんだ!

ここは母親もきれいなら父親もそれなりに美形なのがテンプレみたいなものだろ?

百歩譲って美女と野獣っていうものもあるから逞しい身体でもしてればいいもの、前世でもそこらにいるような平々凡々な顔に普通の青年体型なんだ!?

よく、よくお母さんと結婚できたな、顔と体型に似合わずそれなりのやり手なのか?


《はい。この男の名はキラ・アルフォード、生まれも育ちもこの土地クラリア王国のフィル村です。それにて彼の家系は生粋の農民で、これといった事は妻であるクレア様との結婚くらいでしょう。私にも何故結婚できたのかと推測しかねます。》


おいおい、世界による慧眼のアビでさえ分からないとなると。不思議が深まるばかりじゃねぇかー

恐らく、自分で言うのもなんだが前世の俺といい勝負のスペックだぜ。

キラの野郎人生勝ち組だなこりゃー


《はい。一応ですがキラ殿は貴方様の父親であることお忘れなきように》


そうだったな、スマン取り乱した。


「ノアも起きたか!ノアも一緒に畑耕すか!」


「だめよキラ、まだノアは生まれてからまだ1ヵ月しかたってないのよ、食事だって母乳なんだから」


「じょ、冗談だよ、うん、冗談だ・・・」


「それならいいけど」


キラの野郎脳みそついてんのか?見ればわかるだろうが、俺は赤ちゃんなんだぞ歩いたこともないのにどうしろというんだ。ママンはどうしてこの脳筋?いや筋肉はないな脳骨(のうこつ)とでも名付けておこう

どこにママンを引き付ける魅力が――――


《はい。何回も言いますが、キラ殿は貴方様のお父上で御座います。ご確認を。》


な、アビがキラの野郎に敬称しやがった!

俺は認めんぞ俺は・・・


《はい。ぼろを出さないようにキチンとパパなどとお呼びすることを推奨いたします。》


あ、はい


アビとの攻防も終わりふと我に返る。

パパの事よりその前にママンはなんて言ったか――――

ぼにゅu――――


「カレンちゃんノアちゃん!!ご飯のお時間ですよ!

それとついでにキラも」


「はーい」とカレンが

嬉し顔だけしておく俺

「ついでってひどいよークレアー」とキラが嘆く。


そしてついにご飯のお時間が到来しました。

――――――――――――――――――――――――――――


はい、わかってましたよ。どうせそんなことだろうと思いました。

つい母乳ということで、出来心がありました。

神は俺を見捨てたか、あるいは『神は死んだ』のか――――――――――――


俺の前に運び出されたのは一本の哺乳瓶であった。


「それじゃ、食べましょうか!」

とクレアことママンの掛け声を皮切りに皆での食事が始まった。


「ノアちゃん、はい、あーん」とママンがミルクの入った哺乳瓶を近づけてきた。



くっ、この歳にもなって哺乳瓶を飲まなければいけないなんて、前世の記憶があるってのも問題だな。

しかたない、心を決めるか!

身体は赤ちゃん、身体は赤ちゃん、身体は赤ちゃん、・・・と念じながら飲んでいく。


「今日はノアちゃん食いつきがいいねー、ホントにかわいいんだから」


な、なんだこの感覚は――――

心が浄化されるーーこれが母性というものか

恐るべし母性、変なこと考えていた俺がばかだった。

ママンには勝てそうにはないな。


その時であった、

キラが「あれ?クレア今日は哺乳瓶なのか?」


「ええ、なんか母乳の出が悪くて出ないのはノアちゃんに悪いし哺乳瓶にしてみたの!

そしたら、ノアちゃんすごい飲むの!ちょっと残念だけどノアちゃんのためだしねーだから、今日から哺乳瓶にしようと思うの!」


な、なんだって!てかこれもう何回目だ?

邪念を打ち払ったはずだがママンの一言で蒸し返しそうだったが我慢、我慢


「そうか、それはしょうがないな、でも哺乳瓶のミルクでちゃんと育ってくれればいいんだが」


「私もそれが心配なのよ、私の事母親としてみてくれればいいんだけど・・・」


WHY?

転生した今日から哺乳瓶だって!な、なんて日だ!あ、やっぱりこれなしで

でも、しょうがないママンの体調が最優先だ。

まあ、ここは今の俺は精神年齢は大人なわけだし、子供よりは忍耐力があると自負してだいるし

いや、大人だからダメなのかな?


そんなこんなで一人?アビと色々と家庭の事を考察をしていたら口にくわえられた哺乳瓶が空っぽになっていた。


(あれっ、粉ミルクって案外いけるな――――――――)


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

▼▼▼

なんやかんやで転生初日が終わろうとしていた。

俺はベッドで横になっているか、寝てるかの二択しかできなかったけど。

それのおかげか今は深夜なのに対して目がすごく冴えている。

いいのかこんなで、俺赤ん坊だぞ昔から寝る子は育つというけど・・・

寝ない子はどうなるんだろう――――


まあいいか、気にしてもしょうがないし、それより


アビ、この時間を利用して何か能力を開花させておきたいんだけどできるか?


《はい。誰も起きていないこの時間に開花させるのが賢明かと》


なら毎日この時間に修行的なのを始めるか、せっかく自我があるのだから、

タイムイズマネーの精神で行こう。

この身体が持てばの話だけど・・・


そうして、俺たち一人と1思念体?はこれからをよりよく生きていくために修行編に入っていくのだった。




まだまだ続くので評価やコメントお待ちしております。


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